さて、『笑店街でござる!』が終わりまして、明後日からはいよいよ出演する舞台『血×血』が開幕します。
私にとって初めての、演劇のメッカ・下北沢でのお芝居になりました。
昨日最終稽古で二回通しをやって、もう、何度となく通してきたこの作品、なかなか自分の中で仕上がってこなくてドキドキしてたのですが、少しずつわかってきたような。これをお客さんとまた共有して変わっていけたら一番なのかな。
この作品は、吉岡大輔くんという、小劇場で活躍しているひとりの役者が、ハタチの頃実際に経験した実話です。
役者を目指して上京してくる前の、彼の生まれ育った大阪の、家族の話。
事実は小説より奇なりと言いますが、ほんとうにこんなドラマティックなことがあるもんだなぁと、演じてる方もみんな感心しながらやってきました。
ということで、初挑戦の大阪弁には大変苦労しております。神奈川の横浜出身なのでもともと方言らしい方言を持たなかったため、まず言葉に縛られてセリフがなかなか出てこず、やっと感情を乗せられそうになってきたら、今度は感情が昂ったとたん標準語に戻るという……!笑
不器用まっしぐらです。
でも、以前見かけたことのある、道で電話しながら方言で激怒してるおじいさんの状態がよくわかりました。伝えることに一生懸命になると、イントネーションが自分の自然に戻っちゃうんですね。つくづく、方言のある地域から出てきて芝居をやっている方の凄さを思い知りました。
シアターキューブリックでも、奥山さん(山形)とか、敷名(広島)、シゲさん(島根)とか。
さて、そんな感じで今日から小屋入り。
劇場に通えるこの時間ってほんとうに役者にとっては宝物みたいな時間です。
よろしければ観にいらしてください。
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吉岡大輔生誕35周年記念公演
『血×血』
原案 吉岡大輔 作・演出 ゴブリン串田
2018年6月7日(木)~10日(日)
下北沢「劇」小劇場
前売4,000円/当日4,500円
7日(木) 14:30 / 19:30
8日(金) 14:30 / 19:30
9日(土) 13:00 / 18:00
10日(日) 13:00 / 18:00
■出演
石川竜太郎 しいはしジャスタウェイ 谷口礼子 モリマリコ
水野淳之 林里容 本田晋 水谷千尋 乱 石橋知泰
黒須みらい 七五三慶紀 吉岡大輔 ゴブリン串田
■あらすじ
2004年、大阪。13年ぶりの親父からの電話で僕の人生は少し寄り道をする。
「お前、俺のところで働け。」
久しぶりに再会した親父とその周りを取り巻く人々。
ヤクザに右翼に生意気な親父の彼女!
そんな人達をも凌駕する親父のどうしようも無さ。僕は一体どうなってしまうのか…。
この物語は、紛れも無く血を分け合った親父との「ほぼ」真実のお話し…。
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