同期 | 谷口礼子オフィシャルブログ「じゃこのおもしろいこと」
ちょっとタイミングを逃してしまっていたのだけれど、まだ書いていなかったことを書きたいと思います。


シアターキューブリック同期の敷名めぐみが、おうちの事情でしばらく地元・広島に帰ることになり、ひとりぐらしの家を引き払って、むこうで働き始めました。

2010年の『誰ガタメノ剣』の再演の時に、敷名はシアターキューブリックのアンサンブルオーディションを受けたそうで、その時まだ劇団員じゃなかった私は、稽古場での顔合わせで初めて敷名に会いました。
その時の印象は、若々しくて元気な子! それからよく食べる子。
公演が終わって、公演中に劇団員になることを決めた私は劇団に参加し始めて、それで数回劇団のミーティングに通ったころ、突然敷名がその時ミーティングしていた緑川さんの家に押しかけてきたのです。

みんなの前でいきなり泣きながら、
「私、みんなともっと一緒にいたいと思って!」
と、入団を志願したのを忘れません。
唐突すぎて戸惑う面々の様子も。笑

厳密に言うと同期じゃないのかもしれませんが、そういうことでほぼ同期の私たちは、その時住んでいた場所が近かったこともあって、帰り道はよく一緒に帰りました。
いろいろ悩み事も聞いてもらったなあ。夜通し池袋で飲んだこともありました。

シアターキューブリック参加が、演劇の初舞台だったという敷名は、本番に至るまでに必ず稽古場で泣いてしまうというジンクスがあり、それが崩れたのは『サンタクロース・ドットコム!』だけでした。
優しくて、自分の感情をなかなかストレートに出すことをしない敷名。でもそれじゃあ嫌だ、って思って、自分で自分をどうにかしたいと思って、でもうまくいかず、結局それが爆発するところを何度も見ました。
不器用で愛おしくて、でも、すごくめんどくさい、シアターキューブリックに欠かせない要素を持っている人です。

商店街での活動。始発で一緒に朝市に行きました。
グッズを企画制作するグッズ部も、一緒に運営してきました。
イラストやPCの腕前はプロ並みで、というかふつうにプロで、彼女がいたからこそできたのが、商店街のサテライトショップ「たちばな館」です。
要領がいいくせに、かなり雑な性格の敷名。でもそのおおらかさに、私はかなり助けられていたと思います。

丸々6年、一緒にいろんなことやったなあと、改めて思いだします。
私が落ち込んで家で泣いてた時、ビーフン持ってきてくれてありがとう。
泣きながらむさぼり食べたセブンイレブンのビーフンのことは忘れません。

べつに、劇団辞めたわけでもないし、これからもできることは一緒にやっていくのだけれど、
ふと、何度も泊めてもらった西武線沿いのあの家に、敷名はもう住んでないんだなと思ったら、ちょっと切なくなりました。


同期ってちょっと特別なものなんだと思います。
いつだって、帰ってきていいよ。
私だってこれから先どうなっていくのか、わからないけど、
いつだって、また一緒にできるよ。
これからもよろしく、と、思っています。
どうせ、また一緒になったら、怒ったり小言言ったりしちゃうと思うのだけど・・・。



そんなわけで、敷名の今後に幸あれ!
これからも敷名めぐみをよろしくお願いします。


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