弦交換レポート ~“紅ジャケ”編~ | jakeのブログ 

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夫・父親・会社員・社労士有資格者・アマチュアミュージシャン・・・

いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

最近楽器の話を書いてないな~と思ったので、先日の演奏の相棒である“紅ジャケ”の…

弦交換を写真レポートしてみますw。

 

 

交換前の弦の状態。がっつり錆てますね…。ホントならこうなる前に交換したいのですが、楽器の消耗品の世界も物価高騰の影響をモロに受けてますからねぇ…。

 

“紅ジャケ”のペグはGOTOH製のロックペグ「SD91HAP-M」に交換してあるので、まずはこのロックを解除します。

 

 

解除に使用する道具は…

10円玉w。ポスト最上部にある溝に10円玉を挟み込んでポストを固定し、ペグを回すとロックが解除されます。

 

弦交換についてはネックへの負担を考慮して1本づつ交換したほうがよい…とする説もあるのですが、僕は作業効率がいいことや指板のメンテナンスがしやすさから、6本まとめて外してます。

 

 

外した弦は、こんな感じでコンパクトにまとめておき、一定数量たまったら自治体の金属回収に出してます。

 

“紅ジャケ”はブリッジも「Wilkinson by GOTOH VSVG」に交換してありまして…。

 

 

ノーマルのストラトなら、この写真のように…

裏パネルの穴からブリッジに弦を通すことができるのですが、

 

VSVGを載せている“紅ジャケ”はといいますと…

裏パネルを外さないと弦を通すことができない状態。

 

こちらが裏パネル外したところ。通常モデルと比較すると1・4弦がネック寄り、2・3・5・6弦がブリッジ寄り…という独特の配置になってるのがわかりますね~。

 

こちらは指板。“紅ジャケ”はネックも特注で作ってもらったものを付けてます。このネックに交換してから二十数年経過しているので、指板の塗装が剥がれかけてたりフレットのすり減りなんかもありますが、まだプレイには支障ないですね…。

 

 

指板を磨き終えたところ。たいして変わらんですが…w。

このほか、ボディや弦を張ったままの状態では拭けないところ(ピックアップとピックアップの合間とか)も、このタイミングで拭いおきます。

あと、余力があるときは、ペグやピックガード、ボリュームポッド、アウトプット・ジャックなどの緩みがないか…?もチェックしてます。電装系ってパーツを止めるナットの緩みが原因で断線などのトラブルが発生することも案外多いですからね…。

 

ひととおり磨きとチェックを終えたところで、新品の弦を張っていきます。

 

使用しているのはダダリオのEXL-120+

9.5(1弦)~44(6弦)というちょいと珍しいゲージで、柔らかすぎず、硬すぎず…という独特のテンションがお気に入り♪

 

 

ダダリオの弦は、こんな感じで1・2、3・4、5・6で組み合わさった状態でパッケージされてます。各弦ごとにボールエンドを色わけしてあるところが、ユーザーライクですねw。

 

ブリッジの裏から弦を通していきます。

 

1~6弦まで全部通し終えた時点で、パネルもつけちゃいます。

1本通してボディひっくり返して弦を巻いて、まだボディをひっくり返して…なんてコトやるの面倒くさいですからね…。

 

1弦~6弦までを通した、ブリッジ表側の状態。滅多にないことですが、弦をひっぱって、弦のボールエンドが裏パネルにひっかかっていないかを確認した上で、弦を張っていきます。

 

ポストの穴に弦を通し、しっかりと(ネック側に)引っ張った状態でペグを回していくと…

 

弦がロックされます。この時点でチューニングしても無意味なので、弦がロックされた感触があった時点で、次の弦を張って…と淡々と作業。

 

6本全部張り終えた状態。通常のペグであれば弦がポストを何周もするのですが、このペグだと…

 

多くてもポスト半周くらい。このペグに変えたおかげで、弦交換の作業時間はかなり短縮されました。

 

ポストから飛び出てる弦を、ニッパーでカット。余談ですが、このニッパー、中学生の技術から使ってますw。

 

張り終えた弦にフィンガー・イーズを塗布。

僕はメンテナンス時は写真のようにネックと弦&ボディの間にクロスを挟んで弦だけに塗布、演奏前はフィンガー・イーズを噴霧したクロスで弦やネック裏を拭く…という感じで使ってます。

 

 

切り取った弦も、コンパクトにまとめてますw。A型のサガ…?
 

 

弦を張り終えたあとは根気よくチューニング。“紅ジャケ”のトレモロ・ユニットはアーム・アップができるよう、ボディから浮かせた状態=フローティングでセッティング(※)しているので…

固定式、あるいはボディにトレモロ・ユニットをベタ付けしたギターと比べてしまうとチューニングが安定するまでに、ちょっとだけ時間を要しますね…。

(※)…僕の場合、めいっぱいアーム・アップしたときに半音アップする状態にセットしてます。

 

チューニングがおおよそ安定してきたところで、作業終了。

 

翌日は演奏に出かけるので、この時点でギターをケースに収納しておいたほうが移動時の効率は良いのですが、天然素材を使ったギターをケースに閉じ込めてしまうと、ギターが呼吸困難に陥ってしまうような気がするので、よほどの事情がない限り、出かける直前までギター・スタンドに立てて空気に触れられるようにしています。

 

そんなこんなで迎えた演奏直前の雄姿が、こちら♪

 

 

“紅ジャケ”は、弾き手である僕が確固たる信念&自信を持って弾かないと反応してくれない…という「ツンデレ」なギターなのですが、双方の思いが一致したときのサウンドは…極上♪

 

 

いやはや。僕の手元にあるギター(相棒)群は「僕が選んだ!」「僕の思いを反映させた!」なんて思っていたのですが、実のところは、僕が・・・。