Music From The Motion Picture Soundtrack 『RUSH』 | jakeのブログ 

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いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

先日のクラプトンが携わったサントラに絡めて、我がささやかなコレクションから、この1枚をピックアップしてみました。


映画『RUSH』のオリジナル・サウンド・トラック。

この作品も音楽を担当したのはエリック・クラプトンで、収録されている全ての楽曲で彼のギター・プレイを(うち2曲ではヴォーカルも)聴くことができることもあり、“クラプトン色”が非常に濃いサウンド・トラックです。

クラプトンに、このサウンド・トラック制作の依頼があったのは、彼が不幸なアクシデントに見舞われたあと。「映画のテーマである“喪失感”を音楽で表現できるミュージシャンに依頼したい」という制作サイドの意向から、クラプトンに制作依頼があったのだそうです。酷といえば酷な話ですが、これ以上ない人選でもあった…といったところでしょうか。


そんなテーマ&制作時期ゆえに、全体的に“哀しみ”や“憂い”を帯びた楽曲が多く、暗い雰囲気が漂う作品ではあるのですが、ここでのクラプトンのギター・プレイは…とにかく、スゴイ。

使用する音色、ピッキングの微妙なニュアンス、安定感ある演奏テクニック、リズム感、フレーズの組み合わせ方や、その間合い…。

それらの複合による表現力は圧倒的で、
例えば、チョーキング1つとっても、曲によって、それが囁きを表現していたり、つぶやきだったり、叫びだったり、嘆きだったり…と、曲の表情が見えてくるかのよう。

初めて聴いたときはもちろんのこと、入手からウン十年経った今でも、これを聴くとゾクゾクします。もちろん、良い意味で…(^^)



本作は
収録曲の大半が「インスト」ゆえに、クラプトンの表現力や凄みをよりストレートに感じることができるので、僕の中ではクラプトンのギター・プレイを堪能できるベスト・アルバム』的な存在。演っているジャンルこそ違えど、僕にとっては『ギター演奏上の感情表現の基準値』が、このアルバムです。


もっとも…。

あの表現力に到達するまで、あと何百年かかるんだろう…?なんて感じですけどねぇ(^^;)。


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