翻訳家・諸兄 邦香氏による『100回読んでもまだ面白い シャーロック・ホームズ 大人の楽しみ方』。連休初日に、美濃市でのライブの帰りに立ち寄った某○ック・オフで見つけたものです。
ドイルが執筆に至ったきっかけや作品が発表された頃のロンドンやそこで暮らす人々の様子、ホームズやワトソンといった登場人物の“人となり”、推理手法…といった、ドイル作品をより楽しむための情報をまとめた、いわば副読本。
このところコアなシャーロキアンの方々による作品をたくさん読んできたので、新たな発見というのは正直なところありませんでしたが、「お金」に関する種々のエピソードは証券会社出身のためか当時の貨幣価値や現在の日本円への換算などの説明がスマートで、かつ実感しやすく、僕個人としては今まで読んできた同様のエピソードの中では、本書が一番しっくりきました。
また、各エピソードが“見開き”で完結させるようポイントを絞ってあるので非常に読みやすく、紹介エピソードもマニアックすぎないところが好印象な1冊でした(^^)。
- シャーロック・ホームズ大人の楽しみ方―100回読んでもまだ面白い/諸兄 邦香

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