活動してないギタリストの旅　～ロックンロール青春日記！～ -24ページ目

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06Sep
- ブルース・スプリングスティーン/ザ・リバー
  わたしが店長を務める店では、特別企画・全国売れ残りオフプライスＣＤ市！という企画コーナーを始めました。沢山の閉鎖店舗から、処分在庫を集め、安値で処分してしまおうという作戦だ！で、わたし自身、品出ししながら、興味あるものをチョイスして購入してみました。今回買ったのはブルース・スプリングスティーン「グレイテスト・ヒッツ」ちなみに僕はスプリングスティーンの作品は、Born　In　The　U.S.A.までは全部揃えていますので、グレイテストヒッツなんか必要ないのですが、これはクルマに常備しておく用です。安いとこういうことも出来るからいい！ちなみに、この方の名前を知らないと言うロック好きは、まずいないとは思いますが、これは自慢になるのかな？僕は彼の1985年の初来日公演を、確か代々木の野外だったと思いますが、しかと見ているんですよね！確かボーン・イン・ザ・ＵＳＡが大ヒットした後くらいで、熱いステージだった、というよりは時間が長かった・・・という印象しか残っていません。僕のスプリングスティーンのCDは、現在実家のクローゼットに置きっぱなしで手元にはない。でも彼の出した作品の中で、やはり曲がいいなと思える好きな作品は、名盤とどの本やレビューでも語られるBorn　To　Runと、あと今回語りたいと思っているThe　River、この２枚で決定だ！！彼の作品は、むせび泣くように、体の底から叫ぶみたいな、体育会系っぽいアツさを感じるので、体調によって聴く時を選ぶと個人的には思っているんですが、でもこのザ・リヴァーというアルバムは２枚組で割と長いんですが、あまり飽きずに、基本どんな時も聴けるいい曲が多い作品だと思う。上に上げた名盤Born　To　Runとともに、お勧めします。そして、やはり中でもいいのがタイトル曲の「THE RIVER」です！今回、このTHE RIVERが、現在いつでもクルマで聴けるような状態になったのはとても嬉しい。う～ん、泣ける！僕はこの人、先ほども言ったように、むせび泣くように腹の底から力強くシャウトする、肉体派の熱いイメージが大きすぎて、おまけに若い頃は（今でも）、英語の意味がよくわからなかったこともあり、イメージで、アメリカの魂と誇りをポジティブに歌う、力強い愛国者シンガーという印象を、勝手に持っていました。しかし、歌詞カードなどを読んでみると、これほど大きな誤解はないとわかります。スプリングスティーンの歌の基本は、アメリカンドリームの夢の国アメリカにおいての、敗者の心の叫びが基本になっていることがわかります。本当に暗い、生きていればいろいろある、決して夢物語だけではすまない、人間のネガティヴな側面を、繊細に描き出しています。ボーン・トゥ・ランも、ハングリー・ハートも、ボーン・イン・ザ・ＵＳＡもみんなそんな歌詞で、「俺たちは最高のアメリカ人として生まれたんだから、国のために熱く頑張ろうぜ！」みたいな歌は一つもない。おまけにどちらかと言えば若者より、中年男が深く共感するような、哀愁を歌うことが多いので、僕のように家庭、仕事、人生で悩める中高年はぜひ日本盤を買って、歌詞と一緒に見てみてほしいです。このザ・リバーも、本当に報われない庶民の代弁歌といいますか、こういうものって、本当に価値があるよなって、心の底から感じます。昨今の日本も、これが遠い海外の話とは思えないくらい、いろいろ深刻な状況です。しかしこうした歌が全く聞かれず、頑張ろうとか、大丈夫だよとか、愛しているよばっかり。これはいったいどういう理由なのだろう？（わたしが知らないだけ？）その点、アメリカは、こうしたものがきちんと支持され、尊敬されているのはいいですね。実は日本人より、アメリカ人の方が、娯楽にも真面目なのでは？そう感じるのが、彼の存在だったりします。
29Jul
- ギター弾き比べ！！答えは･･･
  まだ見てない方は、まず前記事参照願います。ブランドと安物ギター弾き比べ！！あ、これは本当に遊びでして、皆様の耳の良さを試すとか、そんな大それた意図は毛頭ございません。あまり難しく考えず楽しんでいただけたら嬉しいです！実際弾いた僕自身が、あれ、どちらがどっちだったか？？？と、ＭＴＲデーターを見ないとわからなくなる始末です･･･。ちなみに参考に、同じギターを生音で弾いたバージョンも紹介します。Ahttp://music.geocities.jp/jagnoise6801/strato400.mp3Bhttp://music.geocities.jp/jagnoise6801/strato300.mp3これでアンプ（シュミレーター）通したものよりわかり易いでしょうか？ちなみに僕はこれでも違いがほとんどわかりません･･･。ひっぱりましたが、肝心の答えは！！ABやってみた感想としては、ストラトで高いギターにこだわるのは(当然Vintageは別として･･･)↑この部分　(よく見えませんがフェンダーUSAの証、Made In U.S.A.)にかなりお金を払うことなのかな～、なんて思ったり････。まあ、あとは国産には付かない頑丈なケース代かな！ブランド物ってネーム料というか、ギターに限らずどれもそんなもんなのかもしれません･･･。ついでに、しつこいですが、参考にギブソンでも試してみました。前回の高い方、フェンダー・ストラト79のサウンドhttp://music.geocities.jp/jagnoise6801/strato10.mp3ギブソン・レスポールスタンダード1979製のサウンドhttp://music.geocities.jp/jagnoise6801/lespaul10.mp3楽しんでいただけましたでしょうか？第二弾以降も考えます。
23Jul
- ブランドと安物ギター弾き比べ！！
  以前ざっと自分の所持してるギターを紹介しました。ギブソン編フェンダーその他編メンテナンス的には放置でボロボロですが、自分的にはこれらは絶対に手放せない、かけがえのない宝物！でもこれらの価値がまるでわからない家族には、すべてが邪魔だと、うっとうしがられてます。これらのギターはこういうわからん人間に、もし捨てられてしまったら泣くに泣けないものばかり。でも、仮に誤って捨てられたとしても、（嫌だけど）泣きはしないギターというのもいくつか持っている。今日はそういうＭＹ安物ギターを紹介したい!!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こいつらです↓左からフェンダー・ジャパン、スクワイア、フェンダー・ジャパン、良くわからない自主制作品。まあ見ての通り、全て国産のストラトキャスターです！！ちなみにぜんぶもらいもの。ギターを始めて挫折する人は多いらしく、そういう人のが流れて来ました。ちなみにすぐやめちゃうような初心者は、なぜかストラト買う人が多いみたいで、ストラト以外のギターが、「あげるよ！」と流れてきた事は一度もない。だれかや～めた！とか言ってセミアコとかＳＧとかくれないかなぁ･･･。ちなみにこういう安物は、少々乱雑に扱っても全然OKなので、何気に録音やスタジオなどで使用する。音も全く問題なし！というか実は、高いブランド・ギターとのサウンドの差があまりわからないんです････。･･･････な～んて書いてるうちに、すごく気になってきたので、実際どれだけ違うものなのか、高いギターと安いギターで同じフレーズ弾いてみることにしました。どちらもストラトで、２０年近く使用しているギター。細かいディティールは異なるが、ほぼ類似スペック！片方がフェンダーU.S.A.で、当時定価￥250,000くらいのもの。もう片方はスクワイアーで、当時定価で買えば\38,000くらいのもの。どちらもその値段で購入したわけではないんですが、両器の差額はなんと約￥200,000-なり～。これを同じセッティングで演奏してみます！あんたのヘタで雑なプレイじゃわかんねぇよ！！という意見もおありでしょうが、まあまあ、とりあえず、どちらがどっちか、ぜひ当ててみてください！！Ａhttp://music.geocities.jp/jagnoise6801/strato30.mp3Ｂhttp://music.geocities.jp/jagnoise6801/strato10.mp3
16Jun
- 自分は典型的なＡ型・・・？
  「店長ってホント、典型的なＡ型ですよね～？？？」現在、書店では、Ｂ型自分の説明書、Ａ型自分の説明書、とかいうタイトルの、血液型性格判断本みたいなのが大変に売れています。その本のＰＯＰを書いてたバイトの女の子たちから、「みんなで今そう噂してたとこなんですよ～！」なんて、はしゃぎながら言われました。これ、珍しい事じゃなく、良く言われます。というわけで、ウキウキで答えてみました。「いや、おれＢ型なんだけど・・・」すると、バイトたちが「えーーーーっ！！！」と驚く！「店長、あの雰囲気は絶対Ａだよねーって話してたのにぃ～」ちなみに、僕はまあこのように、表面的には楽しく合わせますが、血液型の性格云々についてはあんまり信じてないというか、血液型で人格を語ったりするのがホント嫌いなんですよ。まあ、科学的に根拠がないだろうというのもそうなんですが、それより、実体験的にあんなにあてにならないことはないと思っていまして・・・。というのも職場の他店舗で同僚だった数人の社員に、ホントいい加減で、えらくだらしなくて、片付けができず机はいつもグチャグチャ、人が何時間もかかって作った大事な資料は埋もれさせて失くすわ、その割に他人のちっちゃなミスはいつまでも責めたてるわという、自分に甘いクソ野郎たちがいるのだが、その野郎どもはみんなＡ型！Ａ型はどの判断見ても、おおよそ慎重とか、責任感があるとか、マメで几帳面とか書いてあるけれど、こいつらこんな調子でいっつも「おれ典型的なＡ型でさぁ～」とか言うんだよ！これだけでも血液型による人格判断が、いかにあてにならず、極めて信憑性が薄かと言うことがよくわかる。大体人の人格、たった４つだけで語られてたまるか！！っていうの！でもまあ確かに、コミュニケーションのネタとして、血液型話ほど、むちゃくちゃ盛り上がる話題はないですからね。特に女の子相手だと余計に。なので、信じちゃいないくせに、あえて利用したり、話に入ったりするんだな。ところで、わたしは最近転勤しまして、この店に来てやっと一週間。こうして早くも新店舗の従業員と、仲良く馴染んでしまってる感がありますが、これはあくまで表面的なだけの話しで････。僕はあたりが柔らかいらしく、馴染み易いようで、相手も気さくに話してきてくれたりするけれど、自分自身は元来、もの凄く人見知りが激しい性格で、人付き合いが嫌いです。あまり長時間過ごしてない人と一緒にいると、それだけで内心緊張し、非常にストレスになる･･･。またおまけに自分、細かいどうでもいいことまで、非常にくよくよ気にしがちな性格です。特に今回のように、馴染みの薄い人に対しては、あの時の態度はまずかったか？などどいつまでも気にしてしまう。まあ、言ってしまった事、ミスしてしまったことは、訂正されるわけもなく、仕方がないのだが、現実にはなかなかそう割り切れず、後々までうじうじ悩み、眠れなくなる。Ｂ型はマイペースで物事を気にしないみたいに言われることが多いですが、自分は両親ともＢ型のＢの中の混じりけ無しのＢなのに、誰もＢと指摘しないという、デリケートで気難しい人間なのだ。ステレオタイプなＢ型みたいに、もっとふてぶてしくなりたいものだ。でも、そうして散々悩んどいて、のど元過ぎれば何とか･･･、じゃないけれど、考えてみれば２，３日すると見事にケロッと忘れてることがほとんどかもしれない････。だから神経症的な性格でも、今日までのうのうと生きているのかもしれないとかも思う。やはりオレはＢ型だよ！あれ？！血液型判断なんて信じないとか言ってて、結局しっかり楽しんで語ってしまったよ････。
26May
- ウェストコーストと言えば? グレイトフル・デッド
  ぼくは30歳を超えたくらいから、いきなりアメリカンロックが好きになり、今はどちらかと言えば、60年代のアメリカのバンドばかり聴いてる傾向があります。まあ、意識してアメリカ人ばかりを選んでるつもりはないのだが、「いいなぁ～」と感じるのが、偶然アメリカのアーティストばかり、というわけだ。中でも、サンフランシスコのサイケから盛り上がった、ウェストコーストのバンドは特に僕の好みです！今回は久々に、これらのバンドについて、あれこれうんちくを語ってみたいと思います。ウェストコースト・サイケと言えば、きっと思い出されるのは、まず何はさておき、グレイトフル・デッドというバンドではないでしょうか？！ジェリー・ガルシアの、あの温厚そうな、ヒゲおじさん的雰囲気といい、独特の印象がありますが、彼らの長いキャリアの中で、僕が特に好むのは、やはり67年のデビューから70年あたりまで。今回は、そんな彼らのワーナー時代の作品について、語ってみましょう！ワーナー時代、いわゆる初期の彼らのイメージといえば、もう迷いなく、ヒッピー、サイケ、ＬＳＤでトリップ、という感じでしょう！しかし、この時代の作品を聞いてみると、そういう実験的なサイケは一部と言う感じで、作品により、実に意外な、幅広い音楽を展開していたりします。まず、最初のデビュー作「グレイトフルデッド・ファースト」なんですが、これなんかきっと、イメージだけで聴いたら、多分相当意外に思われるんじゃないでしょうか？というのも、サイケという雰囲気は薄く、初期のストーンズみたいな、荒削りで黒っぽい、ロックン・ロール・ナンバーが中心です。「うそ？？？」ってくらい、ノリノリで聴き易い作品で、普通のロックファンでも抵抗ないでしょう！http://www.youtube.com/watch?v=OTHRnzr17Zgしかし、そんな楽しいファーストに続く、「太陽の賛歌」と、「ライヴ・デッド」は、雰囲気が一転します。この２作品が、いわば、６０年代ヒッピー、実験的前衛サウンドのイメージそのままと言ってよい、完全にトリップな、即興演奏中心の、難解なサウンドになる感じです･･･。トリップしていればこれら、凄いのかもしれませんが、一般の感覚で聴くと、ジェファーソン・エアプレーンの幾つかもそうだったりしますが、退屈に感じます。僕は何度も聴いていますが、この二枚については全然理解できませんし、あんまりＰＯＰファンにもお勧めできない作品だなって感じる。しかし、そんな難解な二枚の作品の合間に出たのが、名盤、「アオクソモクソア」というアルバムです！！この作品は、その難解な二枚の、サイケでトリップした空気を、全体的にコンパクト、かつポップにうまくまとめたという感じ。バランスがよく、歌モノが好きな僕が聴いても、文句なくカッコいい！！名盤だと思う。６０年代ヒッピーサウンドはこれだ！というのを味わいたければ、僕はまずこの作品をお勧めしたい！サイケなサウンドの、一番理想的な音がここにあると思います。（個人的感想）https://www.youtube.com/watch?v=Xa8ImA_wSKI彼らはこれで、サイケヒッピー・サウンドに、一つの決着がついたのではないだろうか？この後、60年代デッドを締める、最後の二枚は、「ワーキンマンズ・デッド」と「アメリカン・ビューティー」という作品ですが、これがまたまた前作までとはサウンドが、コロッと一転します！ここにはサイケ、ヒッピーの色は一切なく、フォーク、カントリー基調の、コーラスを重視した、美しくも軽快なポップサウンドに、ガラッと変化。クロスビー・スティールズ・ナッシュとか、ザ・バンドや、ニール・ヤング、ディランなど、ああしたフォーキーなサウンドが好きな方には、本当に向いてると思います。疲れた時、静かに音楽を聴きたい、って人には、こちらの二枚はおすすめ！Box of Rainは大名曲だと思う。↓http://www.youtube.com/watch?v=1W6zDaQLyloということで、６０年代の顔みたいなデッドですが、いかがでしょう？この時代も、思いのほか、イメージだけではない、いろんな変化を見せる、実に興味深く、いいバンドなんです！
17May
- バッファロー・スプリングフィールド　～６０年代アメリカ最高のロックバンド～
  イギリスが生んだ、１９６０年代最強のバンドは？と言えば、もう即答で、ザ・ビートルズ！！と答える自分ですが、では、アメリカが生んだ、１９６０年代最強のロックバンドと言えば？これは、人によっていろいろ答えがあると思いますが、わたしはこのバンド、バッファロー・スプリングフィールド！！こちらを真っ先に挙げたいと思います！バーズでも、モンキーズでもなく、彼らこそが、ビートルズに対するアメリカからの返答ですよ！！（彼らと、モビー・グレイプね。。）このバッファロー・スプリングフィールドというバンド、60年代ファン以外だと、「は？　誰？？」という感じになるかもしれません。しかし！！このバンドには、ニール・ヤングとスティーブン・スティールスの二大スター！！そして、後にポコを組むリッチー・フューレイや、ロギンス＆メッシーナのジム・メッシーナもいた、すっごいグループなんですよ！！ポコは遠くイーグルスなどにもつながるし、このバッファローはマークボランも、ペイジなどの英国ロックスターも大ファンだったのだ！ドアーズのデンズモアも、著書「ドアーズ」で絶賛してる。勿論、だからというわけではないんですが、本当にカッコイイバンドなんですよ！！でもまあ、アメリカのバンドなので、アメリカンなカントリー臭さ、ドロ臭さは濃厚にあります。彼らの出した３枚のアルバムは、どれも必聴だと思いますが、中でもファーストアルバムは、ポップなんですが、特にドロ臭い気がします。有名な、バッファロー唯一のヒット、「For What Its Worth」が入っていますが、通常バージョンには、「Baby　Dont　Scold　Me」という曲がカットされています。しかしこの「Baby　Dont～」が、むちゃくちゃカッコ良くて、何でカットされたのかわからない。なので、これが入ってるデラックス盤をぜひ聴いてほしいものです。ちなみにこのファーストアルバム、曲の半分くらいを「ニール・ヤング」が作っているのに、彼がリードボーカルを取る曲が極端に少ない、というのが僕の勝手な印象。リッチー・フューレイが、何故かニールの曲を歌ってる。http://www.youtube.com/watch?v=F3VrvG7286cで、続くセカンドアルバムが、「アゲイン」という作品です。これはロック名盤案内本などに、歴史的名盤として紹介されることが多い作品。多くのロックファンも絶賛しており、その名誉に恥ない素晴らしい作品だと僕も思います。ストレートなカントリーや、初期ＵＫビート影響下と思われるサウンドだったファーストに比べ、かなり実験的サウンドになりますが、なんか実験とか書くと、どうも前衛チックで小難しい印象になる嫌いがありますけれど、ビートルズの「レボリューション９」を延々聴くような意味での実験サウンドではない。バッファローには、そういったサイケ、トリップの匂いは極めて薄く、あくまでポップで簡潔な楽曲で、面白い演奏、アレンジにトライしてる、と言ったレベルの実験的です。なので、古いロック好きなら誰でも構えず聴けると思います。フォーク調の曲からソウル調まで、音楽スタイルも広がってます。http://www.youtube.com/watch?v=TbXKEjIApacそしてラストの作品、その名も「ラスト・タイム・アラウンド」は、個性強いメンバーが衝突のあげく、分裂してるアルバムで、全員のまとまりはない感じですが、曲はあいかわらず、ポップで聴き易く、素晴らしいものばかり。スティールスとヤングの陰に隠れていた、リッチー・フューレイが、作曲面でも前面に出た感じで、その分ニール・ヤングの影が薄い。この後バッファローはすぐ解散してしまい、スティールスは、ご存知、クロスビ・スティールス＆ナッシュを組み、そこにヤングが合流。ニール・ヤングについては書くまでもないでしょう。さっきも言ったとおり、フューレイは、ジム・メッシーナとポコを結成。ポコは、コーラスがキレイで、軽快な演奏のカントリーロックバンド。後にイーグルスに行くメンバーが参加している。わたくしPOCOも大好きです。↓http://www.youtube.com/watch?v=3CWpqJVg7MQなお他に、ウェストコーストといえば、ドアーズ、Ｃ.Ｃ.Ｒ.、モビー・グレイプあたりが僕の大好きなサウンドですが、モビーについては以前書いたし、ドアーズ、Ｃ.Ｃ.Ｒ.はメジャーでみんな知ってそうですので、いつか気が向いたとき、自分の思いを書きたいと思います。しかし、興味ない人にはどうでもいいことだろうけど、こういうの書いてて楽しいな。。
16May
- ピーター・グリーンの「フリートウッド・マック」
  前回、エリック・クラプトンについて、熱く？長々と語りましたが、今回は、そのクラプトンと同じく、ジョン・メイオールのバンドから派生したグループ！フリートウッド・マックについても語りたいと思います。というのは、わたしクラプトンより、全然マック好きなもので。ところで、フリートウッド・マックと聞いて、音楽ファンの方が思い浮かべるのは、スティヴィー・ニックスや、リンジー・バッキンガムのいた、１９７０年代中盤頃、上品で大人なポップバンドになり、ミリオンセールスを記録した頃ではないでしょうか？大ヒットしたＤｒｅａｍｓ↑いや、この時代のマックも僕は大好きなんですけれどね！！！しかし今回お話しするのは、この世界的に有名なマックではなくて…というのも、彼ら初期は、この時代とは似ても似つかない、渋いギターブルースバンドでした。ジョン・メイオールのバンドで、かの、エリック・クラプトンの後釜を務めた、ピーター・グリーン、というギタリストを中心に結成されたグループなのです。サンタナで有名な「ブラックマジック・ウーマン」という、情熱的な曲がありますよね！あれ、実は彼らの初期のオリジナル曲なんですよ。マックバージョンオリジナル→　https://www.youtube.com/watch?v=hRu7Pt42x6Y僕は派手で情熱サンバな、サンタナバージョンより、シンプルでとても味わい深い彼らの演奏と、惚れ惚れする声で歌うピーターグリーンの、こちらのバージョンの方が断然良いと思うんですが、いかがでしょうか？それにしても、ピーターグリーンは凄いギタリストです！！精神的問題なのか、彼はこの後リタイアし、人前から姿を消しがちになりますが、それが本当に惜しまれますね。ちなみに彼以外にも、初期マックにはギタリストが２名在籍しているのですが、エルモア・ジェームスばりのスライドで決める、ジェレミー・スペンサーのギターも、若い「ダニー・カーワン」のどこかＰＯＰなギターも、なかなかいいです！とにかく、初期マックの、グリーン在籍アルバムは、全て必聴だと思います！ブルース基本ですが、ＢＧＭとしても、なかなかオシャレで聴きやすいサウンドです。初期マックの代表曲「アルバトロス」→　https://www.youtube.com/watch?v=9u4vb3OPN_w渋い！！ピーター・グリーン！！↓http://www.youtube.com/watch?v=ivS5wjwGbn8
09May
- Lush ～美しい英国のノイズ
  今日は、僕が今でも、９０年代最高のバンドの一つだと思っている、素晴らしいギターＰＯＰバンドをご紹介ます！そのバンドとはLush！/ラッシュＲで始まる、物凄いビッグな、カナダの例のバンドとは別のバンドです。このＬｕｓｈ、１９８７年にイギリスで結成されたバンドで、日系ハーフのミキという女性と、もう一人エマという女性の二人が、ボーカル兼ギターというスタイル。マイ・ブラッディー・バレンタインとか、ライドとか、80年代終わりから９０年初めにかけて流行った、ポップで幻想的な歌メロに、ノイズギターがギュワーーーンと怪しげに響き渡る…今はシューゲイザーと言われているらしいですが…、まあそんなジャンルのバンドの一つです。（当時はそんなカテゴリー名を聞いた記憶もないのだが…）それらのバンド共通の特徴的である、ディストーションしすぎたノイジーなギター。そして、全体的に深いエコー感のある空間系のサウンド。それにプラス、ささやくような幻想的なポップメロディー。スマッシング・パンプキンズとか、レディオヘッドあたりが好きだと言う方は、多分気に入ってもらえるのではないかと思う。ただ、アルバムは現在、入手が容易かどうかはわかりません。彼女らのインディー時代の作品をまとめた、１９９０年のファーストアルバム？「Ｇａｌａ」。この作品は９０年代初期ＵＫインディーを代表する大名盤の一つだと思います。中でもThoughtforms→https://www.youtube.com/watch?v=YPjGcHMGiTkや、Scarlet→https://www.youtube.com/watch?v=MwUmdqAZgngと言う曲は、ぜひ、ぜひ多くの洋楽、ＵＫポップファンに聴いてもらいたい名曲だ。最後にもう一つダメ押し、Ｄｅ・Ｌｕｘ↓http://www.youtube.com/watch?v=vCvhc2gRBM4
30Apr
- 最近音楽的感覚おかしくなってきたかも。
  昔のバンドの再結成がどうやら流行みたいですね！うちの店で、最近音楽雑誌を並べていても、懐かしい名前をよく見かけます。こないだも、アースシェイカーとか44マグナムなど、80年代ジャパメタを特集した雑誌を並べました！今になって、なんで彼ら急に再浮上してるの？ちなみに、僕は当時、ハッキリ言って、ジャパメタ、大嫌いでした。一緒にギターやバンド始めた友人は、ことごとくそれらのコピーに走っていて、僕にも、アースシェイカーや、ラウドネスを聴かせてきたんですが、これの何がかっこいいのか全く理解が出来ない、という感想しかなかった。見た目や、曲のセンスも、どう聴いてもとてもいいとは思えないし、かっこ悪いじゃん。ファンの方には大変申し訳ないけれど、でも当時は本当にそう思ったのです。まあ、唯一の例外で、「かっこいいかも･･･」と思ったのは「ガスタンク」くらいかな･･･。ということで、彼らのレコードを自分から買ったり、深く聴いたりしたことはなかった。なのに、映像見ると、結構聞いたことがある曲ばかり･･･。なぜなら、その友人達のライヴに行く度、たっぷり聴かされたから･･･。本物は知らないが、コピーで知ってて、なつかしいく感じる曲が多いという、おかしな感じ。そんなわけで、好きじゃなかったけれど、リアルタイムで人気があり、何かと話を聞いてきた人達には違いないので、最近彼らの名前を聞くと、不思議となつかしい気持ちになる。再結成でこうしてまたやれてる事が、うらやましいような、応援したくなるような。同時に今は付き合いもない、昔の音楽仲間のことも思い出したりして。（おれも再結成したいな･･･。）最近はインターネットという便利なツールもあり、ブログの人たちも結構紹介していたりするし、44マグナムとかラウドネスとか、あまり大きな声で言えませんが、ＹＯＵＴＵＢＥで聴いてみましたよ。自分ももう現役じゃないし、こだわりもかつてに比べるとそんなに強くないので、当時のような抵抗も無く、今はすんなり聴ける。でもやはり、ラウドネスとかって、触発され、沢山聴いてみたくなったり、追求したくなるような、好みのサウンドではありません。勿論、曲によっては、演奏が凄くアツイぜ！と興奮気味になるものもありましたが、ラウドネスはボーカルのキャラがあんまりたってなくて、どうもいまいちハチャメチャさに欠けてつまらないと言うか、華が足りない気がする････。ひたすら真面目に演奏と、驚異のテクを魅せるだけのバンドで、それ以外のプラスアルファーの魅力が足りない印象がします。彼らにアクセル・ローズや、スティーヴン・タイラーのような、キャラのたったフロントマンがいて、何が起こるかわからないドキドキ感がもっとあれば、自分は相当ハマれたかもしれないし、もっと世界進出も成功したのではないか、と言う気がします。偉そうに批評めいたことを言って、ファンの方ごめんなさい。44マグナムは、ラウドネスに比べたら、メンバーのキャラもまだ濃くて、曲もハチャメチャ感があり、聴いていて中々面白いけど、なぜ日本人が日本のライブでＭＣ英語？？？当時のロッカー達の、アメリカイギリス憧れの強さは、今の比ではなかったということか････。ちなみに彼ら、初老になった今の方が、メンバーのルックスはいいと思います。ギタリストのジミーという人なんか、今の方が絶対にかっこいい。アースシェイカーは、僕はやはり苦手ですね･･･。ワイルドで行きたいのか、歌モノＰＯＰでありたいのか？そこらが中途半端な人たちはどうもアツくなれない。ちなみに、彼らを見たついでに、ジャパメタよりもう少し後の時代の、有名な人たちも見てみましたよ。まず、Ｘ　ＪＡＰＡＮ。初めて彼らの名前聞いた1986年頃は、「歌謡スラッシュ」とか言われてたっけ･･･。彼らは僕には、ドラマーの派手な印象と、ボーカルがなんかのセミナー、みたいな記憶しかありません。でも今回、ブログ仲間のバロン先生が紹介してたので、そこからいろいろ聴いてみると、さすがに80年代のジャパメタに比べると、同じメタル系でも格段の進化を感じますね。とにかく曲がバランス良くて、ずいぶん聴き易い感じなんだなぁ～。僕は少なくとも、８０年代中盤のジャパメタよりは好んで聴けました。それに、キャラが濃いメンバーのいるバンドが好みの僕には、このバンドのメンバーのキャラは、なかなか面白く感じます。ちなみに、そのブログ仲間のところに張ってあった映像に、ＨＩＤＥさんが映っていましたが、最初、昔のビデオかな？と思って見てたら、他のメンバーが妙に老けてる感じ････。あれ？いつの映像？？？わけがわからないぞ？と思ったら、復活の時、特殊映像でＨＩＤＥを写したものだそうですね。えらいリアルで、技術の進歩の素晴らしさを感じました。現役時代彼のファンでもなかった・・・そもそも、演奏姿や曲さえよく知らなかった僕も、彼のＣＧでの演奏姿には感動したな。Ｘ　ＪＡＰＡＮはこれから世界進出するそうですが、成功を祈ります。あと、もうひとつ、これも最近復活ライヴの話題をよく見かけた、ルナシー！彼ら単なるビジュアル系で、自分のような洋楽好きには関係ないバンドだと思って、当然これまでスルーしてきました。ロックバンドとすら思ってない・・・、僕の中では、ジャニーズのアイドルグループと、存在が変わらない感じでした。おまけに、昔のバイト先のむかつく女が、大のルナシーファンで、その個人的イメージ悪さに輪をかけてる感じでしたが、でも、Ｘをたどってるうちに、偶然見つけたんですが、↑この曲、すごくいい曲じゃないですか？あとこの曲もすごくいい！あれ、オレおかしいか？？なんだかこんなこと書いていたら、ここで付き合いいただいてる、60年代洋楽ファンブロガーの方達に、総バッシングを食らいそうですが・・・でも曲も演奏も･･･、特にこのバンドはリズム体が骨太で凄くいいと感じるし、空間系アルペジオ弾いてるギターも素晴らしい。彼ら、僕みたいな人間に、まず聴かれてないでしょうけれど、イメージで避けられてるのはとてももったいないですね。まあ、僕も全部を聴いたわけではなく、たまたまこれら数曲だけだったのかもしれないけれど、僕は素直に良いと思えました。でも、やはり、河村隆一のボーカルだけは、あんまり好きになれないな。なんか、最近わたくし、音楽的感覚がおかしくなってきたかもしれません。
20Apr
- エリック・クラプトンについて　好き？微妙？
  最近、エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドこの大物二人が、数年ぶりに共演したみたいですね。ラジオで偶然流れた彼らの演奏が、あまりに素晴らしかったので、思わず聞きほれてしまいました。（その時のものではなく、数年前の共演の演奏かもしれませんが･･･。）クラプトン、あまり好きじゃなかったのにな･･･。最近になって急に、まるで同窓会みたいに、昔やってた人と再演したり、憧れの人と次々共演してるクラプトンですが、何か思うところでもあるのだろうか？ちなみに、わたくし自身は、彼のやってることは、ずいぶん初期から聞いてきているつもりです。勿論、嫌いではないし、文句無く偉大なギタリスト、シンガーだと思います。ブルースのみならず、レゲエなどをメジャーな音楽にしたのは、この人の功績大だと思うし！でも、どういうわけだか、昔から今ひとつ熱くなれない人なんですね。どうも自分的に「これだよ～！！」感がいまいち足りない･･･。彼のギターについても、同世代の他の名ギタリスト････例えば、ヘンドリックスや、ベック、ペイジ、キース・リチャーズなどと比較すると、非常にヌルい感じがしてしまう･･･。特に70年代以降の彼のプレイは、ストラトの金属的なニュアンスが強く出すぎてる気がするし、奏法もあまりにスマートすぎて。彼がなんでカリスマというか、ずば抜けた存在なのか？自分はどうにも今ひとつ分からないんですよね。あ、なんだかボロクソになってきましたね･･･。ファンの方、なんかエラそうにいいたい放題ですみません。でもそんな、いまいちクラプトンにはアツくなれない、わかっちゃいない男として、彼の音楽について、自分なりの思いを語ってみたいと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　僕が好きで、今でも良く聞くのは、やはり60年代の初期クラプトンです。なので、内容もヤードバーズからドミノスあたりまでになると思う。まず最初に、ヤードバーズ時代！クラプトンが初めて表舞台に出る切っ掛けになったのが、英国３大ギタリストが在籍した事で有名な、ブルース寄りビートバンド、ヤードバーズというのはご承知のとおり。しかし、クラプトン時代のヤードバーズについては、僕は特別な何かを感じるとか、それ以前の状況です。彼の参加したアルバム、「ファイヴ・ライヴ・ヤードバーズ」は、非常に音が悪い上、内容も、初期ストーンズをより荒削りにした、と感じるくらい･･･。ヤードバーズはやはり、後に加入した、ジェフ・ベックやジミー・ペイジがいた時代の方が、ポップで個性的な作品が多く、とても聞き応えがあるし、僕はどうしてもそちらばかりを選んで聴いてしまいます。そんなクラプトンが、ヤードバーズの次に加入したのが、ジョン・メイオール＆ブルースブレイカーズ！このブルースブレイカーズで、クラプトンが参加したアルバム、「ジョン・メイオール＆ブルースブレイカーズwithエリック・クラプトン」は、ロックの名盤の一枚に、大概入ってる作品だ！今聴くと普通の白人ブルースロックで、特別何てことはないけど、ここでの彼のギタープレイは、当時は相当革新的なサウンドだったらしいですね･･･。彼はこのアルバムで、早くもギターヒーローの座を揺ぎ無くし、カリスマ化する感じですが、確かにレスポール＋マーシャルのサウンドはヘヴィーで、かつ甘く、魅力的で、悪くないと思うし、あの時代にこれをやってのけた才能は凄いと思う。でも次のピーターグリーン参加のハード・ロードを聴いてしまうと、やはりグリーンの演奏の方が、僕には断然素晴らしく聴こえてしまうのですよね･･･。まあグリーン自体がクラプトンのファンだったのかもしれないんですが、僕はどうしても彼の方が好みで、そちらに入れ込んでしまうのですよ。で、そのブルースブレイカーズの次が、いよいよかの伝説のバンド、クリームだ！クリームに関して言えば自分、言うまでもなく全面的に大好き！！大・大ファンです！！エリック・クラプトン関連の中で、未だに一番良く聞くのがこのバンドです。同じ意見の人は、全国に何百万人もいると思いますが、やはりクリームの曲はカッコいいですよ！クリームと言って一般的に思うのは、クラプトン＝インプロバトル＝ブルースロックバンド、的なイメージかと思われますが、ライブやブルースのカバーは別として、アルバムで聴く限り、僕はこのバンドがブルース寄りだと感じたことは、あまりありません。楽曲もメロディー重視で意外と簡潔で、何度聴いても、サイケ寄りのブリティッシュビートロックバンドに聴こえます。それに、確かにクラプトンは凄いけど、ジャック・ブルースやジンジャー・ベイカーはそれ以上に凄い！なぜクラプトンばかりがカリスマ呼ばわりされるのだろう？そもそもクラプトンの作った曲自体が、クリームにはほとんどない･･･。大半がブルースとベイカー作品だ。この二人は絶対過小評価過ぎると思う！ちなみに月並みですが、僕も彼らの「ホワイト・ルーム」は不滅の名曲だと思います。でもあれもジャックブルースの作品で、彼の歌とベース、ジンジャーのドラミングが、クラプトンのギター以上に光った名作だと感じます。あれだけの曲を作り、歌うジャック・ブルースが、ほとんど評価されず、クラプトンばかりが･･･、すみません、どうもしつこいですね･･･。そういえば、この頃のクラプトンのギター、何故かライン録りと思われるファズっぽい細いサウンドで、音へのこだわりがかなりうるさそうな彼が、普通にアンプの音を録音せずに、どうしてこういう録音状態でやったのか、理解に苦しみます。スケジュール多忙と薬物で、そんなこといちいちこだわってる気力もなかったのかも･･･。http://www.youtube.com/watch?v=ud1Y7rXFEQgそしてクリームの後は、最初に書いた、スティーヴ・ウィンウッドと初めて組んだ、スーパーグループ、ブラインド・フェイス････を立ち上げるものの、アルバム一枚であっけなく分裂！ブラインド・フェイスは、ダレ気味の演奏というか、今ひとつまとまり感が感じられないので、僕はあまり聴きません。サウンドは、まあ渋さ、ルーズさもあるけど、ツェッペリンなど、ハードロックの元祖的みたいに聴こえなくもない印象･･･。http://www.youtube.com/watch?v=9RpKlL-lMpg最後に、ブラインド・フェイスの次に彼が出したのが、最初のソロ「エリック・クラプトン・ソロ」で、続いて、デュアン・オールマンなどが参加したグループ、デレク＆ザ・ドミノスで活動。これらの作品は、今までのギタリスト＝クラプトン的イメージがかなり薄まって、シンガー・クラプトンがいきなり前面に出てくる印象。ここでやっと彼が完全な主役になった感じがする、という意見には、幾らか同意いただけるのでは？彼が主役でやった作品としては、僕はこれらは今でも相当好んで聴きます。全体的に、アメリカ南部のゴスペルやソウルに影響された、明るく渋く、泥臭いサウンド。ザ・バンドやＪＪケイルを聴いて、方向転換をしたという話を、彼のインタビューか何かで聞いたが、デラニー＆ボニーやレオン・ラッセルとの付き合いの影響が大きいかも。僕はここで述べた、いわゆるスワンプ系と言われるアーティストのサウンドが大好きなので、このあたりのクラプトンカラーは嫌いなはずがない。ドミノスは「いとしのレイラ」が凄く有名ですが、僕は「ベルボトム・ブルース」の方が一押しだ！あれはクラプトン屈指の名曲だと思う。このへんが、のちにつながる彼の、大人のポップサウンドの原点みたいな感じがしますが、まだここらは枯れすぎてなく、アツさや若さも適度にあるし、僕は一番バランスが良かったかなと思う。私生活はこの頃が一番ヒドかったようですが･･･。http://www.youtube.com/watch?v=lPqkNTuE-lsとりあえず、以上、これくらいにしておきます。まあ、長々と、なんだか悪口みたいになってしまいましたが、でもこれだけ語れるということは、なんやかんや言いながらも、やっぱり好きな、気になる人ではあるってことでしょうね。追記：最近日本版でも発売された、「エリック・クラプトン自伝」自分、早速購入し、読んでみたのですが、60、70年代ロックに強く影響された人間として、アーティスト同志の交流や、リアルな彼の心境を激白した内容が、つまらない訳ありません。ただ、なんかちょっと、不幸なわたしの物語みたいな感じで、暗く、重かったのが気にはなりました。何度も読んで元気をもらうという感じではないかな？でもまあ、この時代の英・米ロックに影響受けてる方は、一度いかがでしょうか？
06Apr
- 激しい雨が♪　ザ・モッズ
  マイナーでサブカルチックなDollという音楽雑誌に、Ｔｈｅ　Ｍｏｄｓのインタビューが載っていました。ザ・モッズ！自分、若い頃結構よく聴いていた時期がある。有名どころで「激しい雨が」とか、「バラッドをお前に」とか、「崩れ落ちる前に」とかね！なつかしい。そのモッズ、未だに現役で活動しているようで、去年デビュー２５周年を迎えたらしい。まあ最近･･･、というか、ここ20年くらい、僕は彼らを全く聴いていない。しかし、そんなとうにモッズ離れしてしまった僕でも、かなり驚いた事件が、2007年のドラマー、梶浦さん脱退のニュース････。なんで？25年も不動のメンバーで、バンド一筋でやってきて、本人達も熱い絆で俺達はずっと一緒みたいな感じだったし、それで実際２５周年でしょ？２５年もバンドを同じメンバーで続けるなんて、並み大抵のことでは無理だ。なのに、なぜに今更脱退？？ハッキリ言って、ストーンズからビル・ワイマンが抜けた時より、これはびっくりでしたね。そんな理解できない気持ちを、全てぶっちゃけてるような森山達也のインタビューを読んだわけですが、まあ読んでみて思ったのは、デビューして長いバンドも、所詮人間がやってること。あんまり自分達がバンドやってた時とかわらん。「うんうん、よくわかるわ、お互いの心境が･･･」って感じでした。ちなみに、このモッズのメンバーにしても、ストーンズだって、ガンズだってそうだっただろうが、僕だって本当は、ずっと熱い絆で、仲間たちと、不動のバンドを死ぬまで続けたかった！でも僕は自分勝手な性格だったし････、いや･･･もし仮に穏やかな性格で、大人の対応でやってたとしても、やはり何十年も人と何かを続けるというのは、よっぽどでないと苦しかったと思う。人の気持ちを支配する事は絶対無理だ･･･。どのような道をたどろうと、結局答えはそんなにかわらなかったんじゃないのかな？まあこれはバンドだけに限らず、あらゆる人と人との関係がある限り、必ずついてまわることじゃないだろうかと思うね。やっぱり、どんなに気持ちを共有していて、どれだけの日々をともに過ごしていようが、人はどこでどうなるかはわからない。自分達は絶対大丈夫！！絶対にそうは言えない。人生どこで何があるか、思いもよらない事が待ってるのかもしれない。な～んて、まあどこかでそう思っていたほうが、間違いはないのかも、とか思います。今回の、不動の結束２５年のバンドのアクシデントは、僕に改めてそう考えさせてくれた気がする。彼らでさえムリだったんだから、誰でさえ、人とかわらず何かを続けるって難しいんだよ･･･。ザ・モッズの残ったメンバー、25年も一緒だったのに、今相当淋しい部分があるでしょうが、今後もめげずに頑張って行って欲しいですね。いろいろ言われるけど、やはりストーンズのミックやキースが未だに頑張ってる姿を見ただけで、勇気付けられますから。時代とともに、気持ちや形が変わってゆくのは仕方ないかもしれないけれど、変わらぬ良さというのも、絶対あるはずだと思う！！ちなみに、毎回思うんだけれど、モッズの「崩れ落ちる前に」って↓http://www.youtube.com/watch?v=NnDvaJ0YGG4フレイミン・グルーヴィーズの「Shake Some Action」とイントロほとんどおんなじです。http://www.youtube.com/watch?v=K7aoWX8ENT0パクり？？フレイミン・グルーヴィーズの方を後から聴いたんだけれど、これは衝撃でした（苦笑）でも当時の日本のバンドって、こういうイントロがまんまとか多いですよね。
02Apr
- ポール・マッカートニについて、長々と･･･
  少し前、ポール・マッカートニーの離婚話が話題になっていましたね。奥さんの要求は常識外れで、最初から資産狙いだったのでは？といった感じで、相当ひどい女のイメージが出来てしまった感があります･･･。彼にまつわるゴシップ話は、やはりお金絡みの面が、毎回話題になってしまいますね。まあ、それも仕方ないでしょうなぁ･･･。彼の資産は、なんと約1600億らしいし！！約1600億だよ！！！　約1600億！この、約1600億の中には多分、僕が払ったお金も混じってることだろう･･･。ビートルズはカセット、レコード、ＣＤと、同じタイトル３度も買ってるし、ポールのソロやウィングスもバッチリ揃ってる。（パイプスオブピース以降はないけど･･･。）僕のこのお金はポールの音楽に払ったつもりで、元婦人に払った覚えはない!な～んて、たかが数百？、いや、数十円、数円くらいなくせに、いっちょまえに憤りを感じてしまうが、でも過ちになってしまったとはいえ、一度でも彼が選んだ人だから仕方がないか。とまあ、なんだか、過去にジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターと、ビートルズのメンバーに対しては熱い気持ちを書いてきましたが、みんな音楽についてああだこうだ言ったのに、ようやくポールについて書く気になったと思えば、内容はこんなゴシップの感想記事に･･･。彼の作る音楽は、実はビートルズの中では嫌いなのか？いやいや、その逆！勿論、最高に大好きですよ！！でもですね、どことなく不安定でぶっ飛んでいるジョン・レノンや、マニアックなジョージ・ハリスンに比べると、彼の作るサウンドは、正統派ポップ感がやはり確かに強い。例えば、もし中期以降のビートルズが、ジョンやジョージの歌がなくて、ポールの曲ばかりだったら、ビートルズの位置は僕の中で、デイヴ・クラーク・ファイヴくらいの、いちビートポップバンドでしかなかったかも･･･。しかし逆に、ジョンとジョージの曲ばかりだったとしたら、僕にとってのビートルズの位置は、ジェファーソン・エアプレーンや初期ザッパ的バンドになってたかも、と感じます。ディープな自己表現や、アートの濃い世界の中に、「ハロー・グッドバイ」や「レディー・マドンナ」、「オブラディ・オブラダ」など、これら聴き易い、ポール作のポップナンバーがふっと紛れ込んでるから、飽きずに何度も何度も流せるし、他にない多様性や特別感を感じるというのはある。ジョン・レノンは彼のこの趣向を、けなしていたりしますが、でも絶対あの時期、ポールのこれらの曲はビートルズに必要だったと痛感する！！（あくまで自分的にはですが。）それにしても60年代ラブアンドピース！みんながアート、サイケ、トリップにはまっていたなかで、「オブラディ・オブラダ～♪」と一人脳天気にやれるポール！！　それはそれでひじょうに孤高だと思います。ちなみに、僕が個人的に、ポール・マッカートニーに感じる魅力は、こういった彼の有名な楽曲群よりも、彼の演奏の方です！ポールは、特にビートルズ時代は、なぜか他人の作った曲ほど、生き生きとぶっ飛んだプレイをする印象が、僕にはあります。シンク・オブ・ユアー・セルフの歪んだベースや、ミーン・ミスター・マスタードのコーラスなんか、聴いていてゾクゾクしますよ。彼はバンド向き、バンドの中で演奏して、歌っているのが一番ベストだと思います！実際、ビートルズが解散して、他のメンバーがソロ中心の活動になるのに、ポールは早々とバンドを組みましたからね。まあ実質ソロみたいなものだけど、やはりウィングスを聴くと、バンドサウンドになっている。ジョンやジョージの個人的空気が強い作品とは、完全にドライヴ感が違う！そんなポールの、ビートルズ以外で最高だと思う作品は、月並みですが、やはりウィングス時代。1973年の「バンド・オン・ザ・ラン」から「スピード・オブ・サウンド」あたりまでが、僕は特に好きで、おすすめしたいですね。あと他に、これはベスト盤系のアルバムにしか入っていませんが、同じくウィングスでやった、1974年の「ジュニアーズ・ファーム」という曲も、最高にかっこいい！ギターサウンド好きにはおすすめの一曲です！！ツインギターのドライブサウンドが走る、本当にかっこいいロックンロールですよ！ビートルズ解散後、音的にはポールが一番ハードなロックンロールを演奏したんじゃないかと思う。心に染み入る名作は、ジョンやジョージの方が多いかもしれないけれど、彼らはハートを熱くし、ギターをマーシャルにぶちこんでガイーン！という気にはさせてくれない。その点ポールの、ウィングスでのこの頃のサウンドは、「かっこいい～！！」「バンドやりてぇ～！！」という気持ちにさせてくれます！
30Mar
- 書店員から出版社に一言言いたい！
  今日も本屋で働いてきましたよ～。書店員なのであたりまえですが･･･。ところで、長年本屋で働いていて、疑問というか、とても納得いかない事がある。まあ仕事していれば、どこでも一つや二つ疑問があるのはあたりまえでしょうが、そういうのではなく、あきらかにおかしいだろ？という疑問が････。それは雑誌についてる付録についてだ！！みなさんも、付録が欲しくて雑誌買っちゃった～、という経験はないだろうか？あの雑誌にひもで巻かれた付録。これは世間一般では周知の事実かと思っていましたが、書店に関わりがない方は意外と知らないようだ。あれほとんど、いちいち本屋で巻いてるんですよ。本誌と付録はバラバラに梱包されて送られてきて、それを店頭で解体して組み合わせている。これって、入った時からずっと疑問なのですが、書店のやるべき仕事なのだろうか？たとえば食玩の、お菓子と模型。これらが別々に送られてきて、店の従業員が、あくせく組み合わせて店頭に出してるだろうか？楽器屋で、ギターがボデイと金属部分が別に送られてきて、楽器のバイトがギターにつけて販売するのか？そんなのありえないでしょう？でもうちらがやってる作業はこれとおんなじことではないのか？付録を付けるのはどう考えても、出版社の責任の元でやるべき仕事なはずだ！！しかし現実は、本屋が多くの従業員を確保し、自社の経費で付けている。今月の付録は楽しく弾けるミニミニキーボードと、かっこいい懐中電灯セット～！ふざけるな～！！！何十、何百冊付けるほうの身にもなって欲しい！！この作業がなければ、うちの書店の場合、少なくとも一日３人は人を削れる。本屋は薄利多売だというのは周知の事実ですが、こういう無用な経費が余計かかってるから、その分一人一人の利益が圧迫されてるんじゃないのか？、とまで思ってしまう。まあ出版社からいわせれば、付録がつく雑誌ほど、その分多く売れるいいものだし、他よりも売り上げに貢献してるでしょう？、と言うのかもしれない。これ出版社の営業がもし来たら、思い切り抗議したいところだが、そういう付録の多い出版社は、どか～んと売れる大手ばかりで、営業なんてよこしやしない！あれ？？いい付録ってやはり、苦労を余りあるほど補っているのか？？？ちなみにこれについて、身内の書店関係者から、疑問やいらだちのコメントをまだ聞いたことがない。みなあたりまえ、仕方ない？ことみたいに、イライラしながらも黙々と作業する。う～ん、なんでだろう？まあ、最近は書店にやさしいという文句で、初めから付録までを綴じ込みで製本してくる雑誌もある。やれば出来るじゃん！こういう版元の商品は、担当でなくとも積極的に売りたくなるよね。雑誌の付録！まあ絶対見てないとは思いますが、もしこの記事を大手出版社の高収入の社員の方が読んでいましたら、どうかこのおかしな悪習慣について、真剣に考えて直していただきたい！
21Mar
- アジアのロック・ポップス
  わたしたちが洋楽、海外のロック、ポップスという時、多分ほとんどそれは欧米の･･･、いや、ハッキリ言って、アメリカやイギリスなど、英語圏のものがほとんどではないだろうか？他にあってせいぜいスウェーデンとかドイツぐらいか･･･？少なくとも僕は、それくらいしか耳にした事がない。しかし、我が日本もそうだが、どこの国にも現地のスターや、現地の人がカッコイイ！！！と夢中になってる人がいるはず。全米チャートやワールドワイドな活動には無縁だが、その国ならではの、現代の名曲が聴きたい！！というわけで、雨の休日、自称音楽には貪欲？なわたくしが、ヒマついでに色々探索してみました。すると、なかなか影響を受けちゃいそうな、英・米ロック、ポップでは味わえない、刺激がある人がいるではないか！まず初めは、インドネシアロックからいきましょう！インドネシアは東南アジア最大の面積と人口を誇る、熱帯の島国である。首都はジャカルタだ！有名どころとしては、バリ島のケチャダンスなんかがそうだ。そんな熱帯の若者を虜にする、大人気のロックバンドがSlankだ!!ここのサイトを参考に選出しましたインドネシア３大ロックバンドの一つで、売り上げは全部で80万枚！！メンバーは35歳～40歳前後で、全員大のストーンズフリークらしい。ところで、こういう現地ロック、ポップスを探す時、あまり英・米とかわらない、「●●のストーンズ」、みたいなバンドはつまらない。やはり楽曲にその国らしさを求めてしまいます。アメリカ人なんかが日本人に、日本風を求める気持ちがわかります。多分「ウタ●ヒカル」なんかは、アメリカ人からしたら、珍しくも新鮮でもないんだろうね･･･。その点この「Slank」の「Pandangan Pertama」は、アジアの演歌調というか、インドネシアらしさが濃厚で、演奏も、特にギターのアレンジなんか文句なくカッコイイ！！（そういえば、ヴァン・ヘイレン兄弟は、インドネシア人のハーフでしたね。インドネシア人はロックのセンスあるのかも。）Slank↓では次はインド。まあ国のこと等は説明するまでもないでしょう。この国のポップや映画などの現代文化も、他に比べたら知られている方だと思います。今回、インドポップスで検索してみて、出てきた人を片っ端から見て気に入ったのがこれ！Rahul Vaidyaインドのアイドルだそうだ。低音の響く80年代ぽいアレンジがベタで、ダサかっこ良くて、ちょっと聞きほれてしまった。なんとなくインドらしいと思うのが、こう言っては申し訳ないのだけれど、あまり重くないというか、どこかエロ妖しくも能天気な空気が、映画などと共通しているように思う。それにしてもこれ、向こうでは普通にポップスなんだろうけど、こっちの感覚だと、中期ビートルズも真っ青なほどの、サイケになっちゃってるところが凄い･･･。Rahul Vaidya↓アラブ圏のポップ。アラブとは、石油の出るあたりですね。アラビア半島やイラク、シリア、レバノンから、北アフリカのエジプト、アルジェリア、モロッコあたりまでか？このあたりは現代のポップとは無縁な印象がありましたが、昔、新潮文庫で出ていた、アラブ現代文化を紹介する「中東入門書」という本を、たまたま読んで以来、アラブの民謡ではなく、アラブ現代ポップに興味があった。しかし実際聴いたことはなかった。そこで、今回シリア人のAsalaを聞いてみた。向こうでは相当ヒットを出してるアイドル風な人らしい。現代的なポップでありながら、中近東風エキゾティックな雰囲気を濃厚に感じる、くせになりそうなサウンドに参ってしまいました！こちらを参考にしましたAsala↓https://www.youtube.com/watch?v=TAqsEbvud8kエキゾチックな国が続いた後は、メインは欧州なはずだが、何故かアジア的泥臭い印象のある、個人的には好きなロシア！！ロシアの音楽というと、コサックダンスとか、悲しい「トロイカ」みたいな印象ばかりあるが、先ごろタトゥーがちょっと人気になり、初めてロシアポップが世界に知られた感がある。しかしタトゥーは、欧米どっぷりで、あまりロシアっぽくなく、いまいち新鮮という感じではなかった。もっとロシア現地ならではのなにかグッとくるヤツがいないか？この人「Звери」ズヴェリ?はどこで情報を仕入れて探したのか、失念してしまったが、いや！ぐっときました！！もうベタなほどの哀愁と、ロシア民謡につながるかのような、せつなくブルーな旋律。これぞ半端じゃなく寒くて厳しい、それでもたくましくゆかねばのロシアって感じ！Звери↓とりあえず今回は以上です。こうして聴いてみると、やはりそれぞれお国柄というものが出ていますね。次は更にディープな、ミャンマーロックとか、マダガスカルポップとかを探検してみようかと思う。
10Mar
- Ｎena ～異色の８０年代・全米Ｎｏ１バンド
  1980年代。パンクには遅く、オルタナ、グランジには早く･･･。僕がリアルタイムで洋楽を体験した年代！今回は、異色の全米Ｎｏ１エレＰＯＰバンド、Nena/ネーナというバンドについて語りたいと思います。ちなみに、何が異色なのかというと、先に結論を言ってしまいますが、ドイツ人のバンドがドイツ語で歌い、奇跡の全米No1ヒット！1984年に、「99Luftballons」という曲が世界中で大ヒットしました。そんなネーナですが、メンバーは、ボーカルのネーナ・ケルナー。キーボードの、ヴゥエ・ファーレンクローグ・ペーターセン（いかにもドイツ…、発音不能。）ギター、カルロ・カルゲス。（ジミヘン好きとか語ってたような…）ベース、ユルゲン・デーメル（まったくもって印象が無い…）ドラム、ロルフ・ブレンデル。（ネーナの恋人だと知ってショック！！）繰り返しますが、彼らドイツ出身で（当時は西ドイツ！）、兵役のなかった西ベルリンで1982年に結成したそうです。こうした異色な経歴、音楽もそうですが、しかしそれより当時は、ボーカルのネーナの可愛さ、キュートさが、当時周囲の男達の間で話題でした。わたしも、黒髪で小柄なネーナに一目ぼれ！ミーハーなことに、彼らの初来日公演を、一人で見に行きました！！！ライブ会場は、ネーナ惚れ男ばかりかと思っていましたが、女性ファンが多かった事が意外でした。で、実物のネーナは、黒髪ではなく、栗色な感じで、体もイメージ程小柄ではなく、案外普通の、そんな綺麗とも思わない、ごく一般的なヨーロッパ女性だなって印象でした。（当時日本で人気があった、フランス人女優、ソフィ・マルソーに似てるなって思いました…）とまあ、彼らの、基本むちゃ歌モノポップだけれど、ドイツらしいドライなテクノ、エレポップ感のあるサウンドは、ライブでも本当に魅力的でしたよ。そういえば当時はシンセサイザーが急成長し、どのバンドもシンセを大袈裟に使ってましたね。とは言え、残念なことに、ライブの感想はわたしはいまいちでしたね。というのも、ネーナが一人の女性客をステージに上げて、彼女と友達みたいに盛り上がっちゃったんですよ。それに、嫉妬ではないんですが、なんだかそこだけ盛り上がってる雰囲気を感じてしまって、興ざめしてしまったんですよね。ライブで、特定の誰かだけを優遇するのは、あんまり良くないなって思いました。とまあ、世界的にも、それ以後人気は停滞してしまい、わたしのネーナ熱も、ライヴ以降一気に醒めてしまいました。わたしの中で、ネーナのネの字もなくなった、1987年に解散したそうな…。でも最近また、地元ドイツでは、ボーカル・ネーナ、人気が復活なのだとか？ネーナ、今聞くと、逆に新鮮で、色あせてないサウンドに思えます。ヒット曲９９～は英語バージョンもあって、イギリスだけは英語盤がヒットした記憶がありますが、やはりなんでもオリジナルが自然で、ドイツ語バージョンの方が明らかにいいですね。でもドイツ語ってメロディーが流れなくて、詰まって聞こえます。ファースト・アルバムに入っていて、わたしが一番好きだった「Kino」ヒット曲、９９～より全然いいと思います↓しかし、当時のネーナ、こうして映像で見ると、なんだか野暮ったいなぁ…
08Mar
- ブラック・クロウズ
  ブラック・クロウズが再始動したみたいですね！品出ししていたら、BURRN！に名前が載っていたので、おや！なつかしいと思って、仕事を忘れて読みふけってしまいました。（イカンね･･･。）でも何故にブラック・クロウズがBURRNなんだろね？？？そういえば、昔から彼ら、HR/HMの枠で特集される事が多かった気がします。以前ＣＤ買いに行って、普通にRock/Popsの「B」のコーナー探しても全然なくて、HR/HMの「B」コーナーで発見！ということがありました。初めて彼らを知って好きになったのは、確か1990年代の初頭くらいのことです。名前だけはその少し前から聞いていたのですが、偶然「Jealous Again」のプロモを見て、一発で好きになり、ファースト・アルバム「シェイク・ユア・マネー・メイカー」（全米4位）、を買いに走りました！上の、HR/HMの「B」コーナーで発見！というのは、確かその時の出来事･･･。「Jealous Again」彼らのカッコよさ、クールさには、同じロックバンドをやる立場として、本当に嫉妬しましたね！聞けば、年齢も僕とそんなに変わらないようだし･･･。アメリカの白人（ジョージア州アトランタ出身）というだけで、こんなに差が出るものなのか･･･、と自信喪失しました。負けず嫌いの僕は、早速メンバーに、「俺達も負けてられないぜ！　クロウズ･･･、いや、アメリカ人も参ったっていうくらいのカッコイイＲ＆Ｒやろうぜ～！！！！」と言ったら、「何言ってるの？　同じ日本人のボウイーだって俺達凄すぎてかなわないと思ってるのに、外人にかなうわけないだろ。現実的になろうよ～！」と言われました。こいつらダメダ！と思いましたよ。出来る、出来ないはおいといて、そういう気持ちが大切なんだよ！！！！な～んて、古い話を思い出してしまいましたが、とにかく「ブラック・クロウズ」にハマったわけです。しかしその後、少し冷静になってみますと、特に初期の彼らについては、やはりどうしても、60、70年代リバイバル的なイメージは拭えませんね･･･。このJealous Againは、言ってみれば、ストーンズ＋フェイセズみたいな感じがしてしまいます。次のセカンド「サザン・ハーモニー」（全米1位）も、ポップでわかりやすかったファーストに比べ、少し曲が難解っぽくはなりますが、やはりストーンズ＋フェイセズ、及び60、70年代的印象は同じで、払拭できない感じ･･･。セカンドに入ってる「Sometimes Salvation」しかしその次のサードアルバム！！！！アモリカという作品ですが、これは次第に興味が失せ始め、「あの60、70年代的バンドも良かったね～。」みたいな気持ちになりはじめていた僕を、思い切り覚醒させてくれた、すごい名盤だと思います！このアルバムで、彼らは、60、70年代リバイバルではない、独自の世界を確立したと思いました！特に前作から加入した、元バーニング・トゥリーのリードギタリスト、マーク・フォード！！このアルバムでの彼のプレイは、ギタリストなのに、あまりギタリストに興味を示さない僕に、演奏をマネしたい！　こんなふうに弾きたい！！と思わせた、数少ないプレイヤーの一人になりました。震えるほどと言うと大袈裟ですが、そんな心を揺さぶるギターを、彼はこの「アモリカ」で弾いている。曲も、ブルージーでポップだった前作までとは大分変わって、ヘヴィかつハード、そして、何ともいえない、厳粛な気持ちになる、グランジ風なサウンドというのかな･･･。ブラック・クロウズ、残念ながら、僕的にはこのアモリカが頂点であり、以後のアルバムからどうも今ひとつになり、やがてバンドも、俺達は永遠だ！　みたいなこと言ってたのに、あっけなく分裂～。まあ、兄弟が仕切ってたグループで、クロウズ＝ロビンソン兄弟。彼らしか作曲しないし、他のメンバーも不満があったのかもしれませんね。ブラック・クロウズのアモリカ、僕以外、いいという人に会った事ないので、同意してくださる方は少なそうですが、僕的には大名盤だと思います。アモリカの曲
06Mar
- すごくきちんと社会を生きているパンクス・・・
  僕は書店の店員をやっているのですが、こないだいつも来る馴染みの出版社営業の女性社員に、個人的な身の上話をされた後、「jagさんて本当に話しやすくて、癒し系で、心のもやもやを聞いてもらうとほっとしますよ～。」な～んて言われてしまいました。これは、サラリーマン、組織人、庶民としては自慢であり、俺って中々人のためになってるかも！　いい人かも！　　なーんてうぬぼれてしまう。しかし、僕が自分で勝手に思っているだけかもしれませんが、もう一つの面・・・つまり、アーティスティックな側面。。何かを創造して人に訴え、刺激を与えるという点になると、こんなこと言われている自分はぜんぜん駄目だ････。やはり、どこまでも、人の波に埋もれるだけの凡人だな、とつくづくガッカリする･･･。まあ若い頃はギラギラしていましたから、自分のこのような普通っぽい面を認めたくありませんでした。まあ僕は昔から、みんなと簡単にどうも馴染めないタイプというか・・・、そんな孤高のアーティストを地でやってた部分もあるんですが、無理に気取って狂気をオーバーに演出、強調していた部分も大きい。でもやはり、生まれもった天然のアーティスト･･･、カリスマには太刀打ちできないものなんですね。曲にしても、ステージにしても、その存在感や面白さにおいても、至って普通という顔で、強烈なことをサラッとやってのける、自覚してない変人がいるんですよね～。この「自覚してない」という部分が重要でして、わたしのように意識してそう振舞うのは、その時点でもう負けなんです。かつてのバンドマン時代、身近なアマチュアにも、少なかったけど、そういう人って確かにいました。まあ、スケールはけた違いに大きくなりますが、例えばジョンレノンとかマーク・ボランとかアクセル・ローズなんかを見てたら、アーティスティック、独自性、スター性･･･言いたいことわかるでしょ？そういう華というか、生まれ持っての個性がある人間を見て、正直死んでもあそこの半分も、自分は面白くなれないな、と悟ってしまった部分もあります。そういえば、話はかわりますが、こないだうちのバイトで、パンク寄りロックンロールバンドをやってる子が、仕事を辞めてゆきました。別の、給料のいい重労働をしながら、自分の力で本気で音楽で食っていくことを目指すとのこと！！彼ら僕が出会ってきた中でも、本当に音楽好きな奴らでしたね！探究心もとても旺盛だし、僕と普通に話せるほど古いロックにも詳しい！！いつも作品を作ることが楽しくて仕方ないという感じで、才能もなかなかあると思う！彼ら、メインは三人いるのですが、三人とも人として、若いのに本当に立派な奴らだったなぁ～。仕事は最初から器用にそつなく覚えたし、人格も冷静で控え目で、余計なことは一切言わない。協調性があるから仲間うちでも、凄く愛されている。ここ数年で、彼らが下手なドシ踏んだり、こちらが迷惑こうむったことは一度もなかった。いつも本当気持ち良くて、付き合いやすい素直ないい奴！！一緒に仕事するには最高ですよ！「はいわかりました！　やっておきます!」って、本当に使いやすいしね！！そうそう、彼らの演奏も何度か見たことがあります。楽器もなかなかだし、まとまってるし、乱れてること、不自然なこと、恥ずべき勘違いの類がほとんどないのが凄い！！いや～その若さで、すばらしい！！！でも彼ら、パンクバンドなんですよね････彼ら先日、僕に「ライブをこなしてるが、どうもファンが増えないし反応がない。曲も自信があるし、俺達悪くないと思んですけど、どう思いますか？」と聞いてきましたが、いつもそのたびに僕が彼らに言ってた事は、「モエヲ（仮名）」か「ジェロさん（仮名）」、またはあれくらいの奴を一人入れるべきじゃない？ということです。それを聞くと彼ら、そして周囲にいるみんなが、「出た～！！」と言ってドッと笑った。みんな僕がふざけて言ってると思っていたみたいで、僕もそのままなんとなく一緒に笑い、いつも話はそこで終わってしまうのだが、でも実は僕は毎回大真面目に言っていたんですよね！！僕が名前を出したこの二人ですが、まあ同じ我が店のバイトだった奴らなんですけど、「モエヲ（仮名）」は、毎回女のバイトが入るたび真剣に好きになってしまい、告白するような男だ！楽器できるのかどうかも怪しいが、毎回ギター抱えて、どう見ても妖しい不気味な格好で現れては、（本人曰くガクト風）朝から晩まで店にいる。ある時、女ノコの気をひこうとしたのか、自分が大事故に合い生死をさまよい、仕事に行けないという電話を、友人にさせてきた事がある。その担ぎ込まれたという病院に確認したら、そんな方は本日は見えておりませんという、かなり迷惑というか、わけのわからない男だ。その後退社したけど、彼がどのように今後生活してゆくのか、皆目見当がつきません･･･。そしてもう一人の「ジェロさん（仮名）」彼は月に３回もクルマのタイヤがパンクして、遅刻するような人だった。（ちなみに、半年に一回洪水で遅刻する･･･。）彼は、絶対「はい」、「すみません」と言わない男！「こうしてください！」と言うと、いつも「いやそれは、というか････」「というかじゃなく、黙って言われたとおりしなさいよ！」と言われると、「いや、いわゆる効率と時間の検討において･･･、会社の損益の点で･･･。」「うるさい！　いいから黙ってやれや！！」とにかく、やることはしっちゃかめっちゃかだが、何にでも口を挟み、理屈をうんざりするほど語る。彼ら二人とも、音楽は好きみたいで、モエヲは口パクでラブソングを一度。ジェロさんはギターを一度弾いてくれたことがある。（デスメタル！）それは、もう参った！！　こんなの無理！！という、予想をはるかに超えるぶっ飛びようでした。ＣＤ－Ｒで焼いて、一度身内に聞かせたら、みんなハラをよじって笑うは、唖然とするは･･･。でも、これだけ空気が読めない、濃厚でインパクトある人たちなのに、そんな人に限って何かを創造したり、本気で表現していこう、アーティスティックな活動をしようという意欲がないんだよなぁ･･･。ちなみにこの人たちのことは、いなくなった今でも、話題が絶える事がありません！！ある時、別のとあるバイトに、「jagさんは、Ａくんのパンクバンドの話になるたび、必ずモエヲとジェロさんの話をしますよね？なんでですか？」と聞かれた事がある。僕はそれにこう答えました。「おまえ、もしあのバンドにこの二人が入ったら、絶対ライブを見てみたいと思わない？」「ああ、言われてみれば、絶対行くし、ぶっ飛びすぎてて病みつきになり、通っちゃうかもしれないですね・・・。」「でしょ？そういう何が起こるかわからないスリルが、あの二人にはない？」「なるほど、そういうことだったのかぁ～！！」「Ａのパンクバンドに決定的に足りないのは、その面白さ、ハチャメチャさだと思わないか？」「なるほど、そんな真面目な話だったんですね！jagさんの言いたかったことが今はじめてわかりました！！」多分彼らのパンクバンドは、このままだと、五年後のライブもきっと同じだろうな～、というのが目に見えてしまうんですよね。その雰囲気というのは、表向きはクール気取りだが、控え目で、万人に愛される性格の、本気で不満のない人間がやるパンクロックなんですよ。まあ彼らは純粋に楽器が好きで、演奏が楽しくて、曲作ってるのが好きなんだろう。あと、自分が好きな、憧れのアイドルみたいになりたいってことも！うん、わかるよ！俺もそうだった！！そういう人がロックな人生求めるのは、何にも悪くないよね？でも彼ら、ライブでのしあがり、音楽で食うと言っている。ライブってさ、見せるものだし、ショウだからね。演奏も、パフォーマンスも何か飛びぬけた売り･･･例えば、世界一メロディーがいいですとか、詩が凄いですとか、サンタナ級のギターですとか、初期のアクセル・ローズなみの破天荒なキャラしてますとか、どこか華がないとなぁ･･･。でも前回書いたように、近頃の日本のロックバンドは優等生風にしか見えない、健全な、いいヤツっぽいパンク、Ｒ＆Ｒバンドも多い。なので、もしかしたら、彼らでもデビューできるかもしれない。デビューしたら、僕は知り合いだからＣＤくらい買うだろうけど、映像までは買わないし、きっと、タダでチケットでもくれない限り、自分からライブには行かないだろうな。僕に思い込みがありすぎるのかもしれませんが、やはり、ロックンローラーとかパンクス、モッズ、そしてオリジナルを作って金を稼ぐ、アーティストと言う奴が、普通の平凡ないいヤツじゃダメでしょって思うよね。俺みたいな、いい人ですね～なんて言われてる、本屋のおっさんが歌う熱いメッセージなんて、何度も見たく、聴きたくないでしょ？まあ僕は趣味で、自己満足でやってるので、多分何度も見せちゃうけどね（笑）
03Mar
- ビートルズというと、杉･･･？？
  最近、音楽雑誌で良くビートルズの記事を見かける。うん、いい時代になったもんです！！うちの職場の若い、20歳前後の音楽好きアルバイトも読んでて、結構古いロックに詳しかったりします。僕がビートルズに興味を持った1980年前後は、音楽雑誌もあまり取り上げないし、ネットもないし、ビートルズの情報なんか全然無いに等しかった。レコードのライナーノーツを何度も読むか、わざわざヒストリー本を取り寄せないと、60年代のアーティストが、一体何者なのかサッパリわからないくらいだった。ところで、ビートルズ特集を読むたびに、いつも思う事があるのですが、ビートルズ特集というと、なんで必ず杉真理さんがでてくるのでしょう？まあ、杉真理さんのやってることを詳しく知る訳ではないし、これだけ出ると言う事は、彼はビートルズに多大な影響を受けてるのでしょう。でも僕はいつも違和感を感じてしまうのですよ･･･。というのも、ビートルズにある、特にジョンレノンが後期によく見せた、ヘヴィーな側面とか、そういう部分が、あの人からは全く想像がつかないんですよね。ヘイ・ブルドッグとか、ハピネス・イズ・ウォームガンとか、杉真理がそういう雰囲気を出す気が全くしないじゃないですか？それに、ビートルズの人物像にしても、まあ実際に知るわけではないけど、書物や映像などで知る限り、特にジョンレノンやジョージハリスンなんかは、人としてかなり屈折していて、おかしいですよね。彼らはやることも、作る曲も、本領を発揮すればするほど、ねじれておかしくなり、ポール・マッカートニーの、時に優等生的で素直な楽曲と交わり、他のバンドにはないバラエティーを作ってると思う。僕からみれば、その守備範囲の広さが最大の魅力です。毎回同じ一人、二人の意見では、到底語りつくせないと思われるのに、日本の音楽雑誌で特集するとき出てくるのは、いつも決まって杉さんか、松尾清憲氏のどちらか。これはまああくまで僕の感想にすぎませんが…、でもこのさい言いたい放題言ってしまいますが、はっきり言って彼ら、ビートルズには濃厚にある、人間的やばさとか、おかしさを全然感じないんですよね。パッと見や、言ってる事を聞いても、至って普通な感じで、同じビートルズ好きとして、このビートルズ好きはなにをやってるのだろう？と惹かれるものは、僕はあまりありません。それこそたま～にポール・マッカートニーが見せる、ちゃんとしていて素直で普通な、ほんの一部しか代弁していないんじゃないのか？と思うのだが･･･。なので、毎回ビートルズ＝杉真理に話を聞く、みたいな日本の業界の空気にはどうも違和感があります･･･。少なくとも僕は、何かビートルズの話題が出るたびに、彼の意見が気になるなんてことはないですね。なんだかここ日本で、ビートルズから影響を受けたというと、こういう感じの人か、スーツで衣装をあわせた、軟弱な雰囲気のコピーバンドになるか、どちらかのイメージが僕にはある。と言うより、そもそも日本人の、ロックやポップと言ってるミュージシャンで、ビートルズに匹敵する面白い人、濃い人って、考えてみてもあまり浮かびませんね。まあ時代や国民性が違うと言ってしまえばそれまでですが･･･。ビートルズのように、リアルな生き様をさらすというか、そういった空気を感じる人があまりいない。特にビートルズに詳しいと言われる、上記のようなミュージシャン、アーティストほど、まるでそのような空気を感じないのは、僕の偏見なのだろうか？そういえば話はそれますが、日本では、人のやらないやばい表現とかいうと、すぐ裸になって走ったりとか、着ぐるみかぶったりとか、おふざけ、おばかキャラに走る傾向を感じます。本人は大真面目だけど、やることなすことずれてる、でもなぜか目が離せない！ちょっと真似できない･･･、こいつ凄い、ヤバイかも！という人を、あまり見かけることがありません。職業音楽演奏家ではなく、アーティストだと言うならば、もっと、魂削って表現してる人が多くてもいいんじゃないかと思いますが･･･。現代の日本のミュージシャンは、フェスのバックステージなどでも、みんな無難にホメ合い、とても仲が良さそうだ。また、インタビューなどでも僕らと変わらず、地味で普通な人ばかりに見えたりする。日本では、おかしなやばい空気の人って、ロックのアーティストなんかより、アイドルや、普通のサラリーマンの方が、全然多いんじゃないの？僕が思うのは、日本のプロミュージシャンて、普通の人が簡単に身内にちやほやされすぎだと思う。まあそういう優しい、いい人、穏やかなアーティストが必要ないとか言いたいのではないんです。そのような歌手も絶対に必要な存在なんだとは思いますが、そういうタイプの人が圧倒的というのは、全くもって退屈で、お先真っ暗だと思います。なんかビートルズの話から、気付けば一方的日本のミュージシャン批判みたいになってしまいましたが、これはあくまで個人的感想です。ちなみに、言いっぱなしなのもなんなんで、杉真理さんの映像を沢山見て見ました。僕にはあまりに甘ったるくて、正直夢中になるのは厳しいかな････。
18Feb
- １９９０年初頭、リアルタイムで聴いていたロック
  かつて（遠い目・・・）、僕が２０歳くらいだった頃。バンド青春日記をやっていた、1980年代後半から90年代にかけてですが、当時イギリスではストーン・ローゼスやインスパイラル・カーペッツなど、いわゆる、マンチェスター発のバンドが、UK音楽好きの間で、なかなか話題になっていました。何度も書いているように、多感な時期だっただけに、僕の音楽人生において、このあたりのバンドの影響は意外と大きいです。まあ現在でも、ストーン・ローゼスなどは、後のオアシスなどの原点みたいな感じで、カリスマ的人気がありそうだ。だがそんな彼らとは反対に、音楽、演奏は負けずにとてもいいと思うのだが、今ではあまり語られることも少ないバンドたち･･･。時期的には、ローゼスなどのマンチェスターバンドの人気が落ち着き、９０年代半ばあたりに、オアシスやブラーなどが頭角を現し、一大ムーブメントとなる、丁度間。１９９１年とか、それくらいの時期かな・・・。ここではそんな、マイナーだったが、自分の印象に強く残ってる忘れられないバンドをいくつか思い出してみたいと思う。まずは、オアシスにベーシストとして参加している、アンディー・ベルがフロントを務めたバンド、ＲＩＤＥノイズっぽいやや病的なギターに、それとは正反対の、か細くささやくような綺麗なコーラスと、疾走感のあるPOPでキャッチーな楽曲が、どこか癖になる感じのバンドでした。どうやら彼ら、今ではジーザス&メリーチェインや、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインなどと並んで、シューゲイザー系と言われてるらしい。でもリアルタイムで当時、そんなカテゴリーを耳にしたかな？マンチェスターとかはよく言われていたけれど、シューゲイザーなんて聞いた覚えが全くないですし、僕は意味がわからない。調べてみたら、こんな意味だそうです。ちなみに、先ほども言ったように、ここのフロントマンの「アンディー・ベル」は、オアシスでベースを弾いているのは、御承知の方も多いのではと思う。でも僕の印象では、オアシスとはサウンドの空気が違うので、オアシス好きな方が気に入るかは微妙だ･･･。（ライドと比べたら、オアシスのほうがひねくれ感が少ない、正統派POPロックンロールバンドという感じです。）ガレージな雰囲気で、ノイジーなポップなのが好き（いるのか？）と言う方に、このライドはバッチリはまると思う？このジャンルの代表と言われる？、マイ・ブラディー・バレンタインや、ジーザス&メリーチェインより、僕はこのバンドの方が断然好きです！ＴＨＥ　ＷＡＮＤＥＲ　ＳＴＵＦＦ全員長髪で、一見ハードロックバンド風なのに、アイリッシュトラッド調の、明るくのどかなポップをやるバンドです。僕は初期しか知らないけど、アルバム全体を通しては微妙な印象を持っていますが、「Size Of a Cow」という曲があまりに大名曲だと思うので、ここで紹介させていただきます。６０年代が好きな方や、陽気なアイリッシュトラッドみたいのが好きな方は気に入られるかと思う！Ned's Atomic Dustbin1990年頃の、こちらもＵＫバンド。スケーターっぽい、初期のパールジャムみたいな格好していますが、サウンドは結構普通のＵＫ・ＰＯＰバンドな感じ。しかし、このバンドの個性というか、面白いところはツインベースという点だ。ツインギターはよくあるけど、ツインベースのバンドなんて、他にはあまりないんじゃないかな？ということで、あえて言う事もないが紹介してみる。ちなみに僕は初期しか聴いていないので、あまり深くは語れないですが、そんなにツインベースならではの、特異な面白さを感じさせる曲は意外と少ない気がする。しかし、僕の好きな91年ごろの曲Happyは、リズムキープのベースとメロディーびきのベースの分離が効果的だ。遅めの曲の方がこういうトリックは映えるなぁ～。当時聴いていて、こういうのもありだな！と感心した事を覚えています。とはいえ、ベーシストは二人どころか、一人でさえ見つけるのが難しかったのだが･･･。これもベースの分離が面白い・・・、でも、この面白さは、実際に楽器やバンドやっている人しか良くわからないかもしれませんね。
16Feb
- ８０年代、バンドブームの頃のバンドについて語ってみる。
  今日本屋の売り場を整理していたら、J-ROCK80！なんて雑誌を発見！パラパラみてみると、まあタイトルの通り、BOOWYとか80年代日本ロックの回想雑誌だ。最近「おやじロック本！」と並んで、このような80年代音楽本をよく見るが、今８０年代って結構再評価されてるのだろうか？だがしかし、こんなふうに雑誌が出てリスペクトあおってみても、こういう音楽って未だにコアな音楽ファンから、えらく評価が低い気がする。70年代や80年初頭までの日本のロックは、結構通な人も「ＹＭＯはどうこう」みたく語るけど、BOOWY等は、それを語る事が罪悪みたく、かたくなにスルーされてる？これらはロックではなく、今のアイドル？もどきなバンドの根源というか、ロックファンにしてみれば、ニューミュージック歌謡みたいな認識なのかもしれない･･･。このあたりの音楽が、いずれ「レコードコレクターズ」や「ストレンジデイズ」で、いっぱしのロックとして特集される時がくるのか、はたまた一芸能や時代で終わるのか、今はなんとも想像がつきません。ちなみに、こうした80年代日本のビートバンドが盛り上がったバンドブームの頃は、僕は１０代後半から２０歳前後くらいで、まさに青春のリアルタイム真っただ中。でも、知人にダビングされたカセットテープをもらって聴いたり、身近な人が聴いていていいなと思ったグループも確かにありましたが、彼らのレコードやCDを持った記憶はないし、正直当時の日本のバンドは全般的にあまり好きではありませんでした。僕はアマチュアですけど、ステージデビュー？が1984年です。音楽やギターに触発されたのは、いわゆるそうしたバンドブームのグループが盛り上がる少し前で、今思うとしょうもないことですが、「ブームで楽器に食いついた奴とは違うぜ！」というプライドもあった。ここで、僕が当時思っていた、バンドブーム時代のバンドについての印象を話してみます。BOOWY。初めて彼らを耳にしたのは、１９８５年くらいだったか、確かどこかのUSEN放送で流れてきた「Dreamin」という曲だったと思う。その時は、ヒムロックの声が西城秀樹だと信じて疑わず、ヒデキ、ずいぶん新しい若いロックを始めたんだなって、割と衝撃を受けました。実は西城秀樹ではないと知ったのはその少し後のことでしたが、その数年後ものすごくビッグになってしまって・・・、確かに今までの日本のロックになかった、ニューウェーブな雰囲気というか、新しさは感じました。ちなみに、実は僕、BOOWYの解散ライブにちゃっかり行っているんです（笑）勿論、隠れBOOWYファンだったからコッソリ行ったのではなく、友人の親の会社がドームのスポンサーか何かで、そいつに「券があるから行かない？」と誘われまして、タダでいいと言うし、じゃあ行くわ程度の気持ちで見に行きました。ファンでチケットとれなかった方も多かっただろうに、今思うと本当にすみません･･･。で、彼らの最後のライヴを特別席からしかと見ましたよ！！今でも記憶にあるのはですね、「おれたちはまだまだ伝説にはならねぇぜ～！」「こんなかっこいいバンドはもう二度とでないぜ！」という感じな氷室京介のＭＣかな（笑）「ブルーハーツ」彼らも初めて耳にしたのは、どこかの店のUSEN放送で流れてきた、「リンダリンダ」だったと思う。周りは「誰だろうこれ？」と興味津々でしたが、自分はなんだか幼稚なしょうもない感じの歌だなって思っていました。実はブルーハーツって音楽的に好きではないです。多分ボーカルが好きじゃないんだと思います。」そんな中唯一、これは結構いいと思うのが「トレイントレイン」という曲で、後は一度足りと好きだと感じたことはない。「ユニコーン」８９年頃知り合った別のバンドのメンバーだった、ヨッチというドラマーが心酔していて、しょっちゅう家で大迷惑のビデオや彼らのCDを流していました。実はそこで聴いたのが初めてです。またこういう、宴会芸バンドかってうんざりでしたが、解散間際の彼らのどの曲か忘れましたが、テレビで流れているのを見て、いいなと思った記憶があります。その後９０年代半ば以降、ソロでボーカルの奥田民生がブレイクしましたが、サウンド的に枯れたアメリカンなロックで、僕のズバリ好みのはずなんですが、いい曲と思ったことがありません。といっても、テレビなどで流れる数曲を知るのみですが。「パーソンズ」８７年頃だったかな？当時の彼女が好きでCDを聴いていましたが、ギターがかっこいいなって思いました。ファーストアルバムで、まだ売れる前だったと思います。彼らは割と好きでした。「レベッカ」高校の文化祭でフレンズをコピーするバンドを見て興味を持ち、テープをダビングしてもらいました。でも気に入ったのは売れているその当時のリアルタイムの曲ではなく、初期のヴァージニティーがかっこいいと思いました。それくらいですかね。ノッコのボーカルは、まあまあ好きという程度かな。「レッド・ウォーリアーズ」最初に聴いたのが「アウトサイダー」という曲で、なんだかイメージとスタイルの割にPOPな歌をやるバンドだなって感じました。木暮さんのカッティングギターは昔から知っていたので、相変わらずかっこいいなという感じ。「ジギー」なんだか、あんまり印象がないんです。テレビのベストテン番組か、夜のヒットスタジオにたまたま出ていて、「これに出るのが夢でした・・・」みたいなことをメンバーが言っていたなという印象しかない。「ジュン・スカイ・ウォーカーズ」大嫌いでした。そしてその後、９０年前後、「いかすバンド天国」という、深夜の、アマチュアバンド勝ち抜き番組がはじまり、バンドブームはピークに！あそこからデビューしたバンド、いろいろありましたね。自分いくつかのバンドとライブハウスで対バンしたりしました。そういうバンドは、もう観客動員数が出てないバンドと全然違っていて、ブームの凄さを実感したものです。「たま」全然印象にないし、特になんとも思わなかったです。聴いてみようという気もしませんでした。「ビギン」曲が退屈で全然好きじゃなかった。歌や演奏はうまいと思いましたが・・・最近の彼らのテレビなどでたまに見る歌の方がいいと思います。「フライングキッズ」ああいう日本版ファンクみたいなの多かったですが、みんなつまらないと思っていたし、好きじゃなかったです。あんまり多く聴いたわけではなく、半ば聴かず嫌いだと思いますが、それ以前に見た目のイメージがダメ！「ブランキー・ジェット・シティー」ボーカルの声とギターの音色が好みに合わず、当時カッコイイと思ったことはなかったです。でも解散間際の曲でかっこいいなと思ったものが１曲ありました。それとその後、ＵＡとやったＡｊｉｃｏだったか、そういう名前のバンドのＣＤを聞いたのですが、その作品もすごく良かった。他のバンドもすべて、あのバンドブーム時代のバンドは、確かに演奏は上手くて、個性は抜群だったかもしれないですけれど、音楽的につまらないバンドが多いなと思います。その点、ＢＯＯＷＹとかブルーハーツ、レッド・ウォーリアーズとか、パーソンズなど、今改めてＹｏｕｔｕｂｅなんかで見てみると、昔よりそれなりにいいと思うんですよね。僕も２０１０年代になったら、今全く聴かないミスチルやスピッツをちゃんと聴いてみるかな。