かつて(遠い目・・・)、僕が20歳くらいだった頃。
バンド青春日記をやっていた、1980年代後半から90年代にかけてですが、当時イギリスではストーン・ローゼスインスパイラル・カーペッツなど、いわゆる、マンチェスター発のバンドが、UK音楽好きの間で、なかなか話題になっていました。
何度も書いているように、多感な時期だっただけに、僕の音楽人生において、このあたりのバンドの影響は意外と大きいです。
まあ現在でも、ストーン・ローゼスなどは、後のオアシスなどの原点みたいな感じで、カリスマ的人気がありそうだ。
 
だがそんな彼らとは反対に、音楽、演奏は負けずにとてもいいと思うのだが、今ではあまり語られることも少ないバンドたち・・・。
時期的には、ローゼスなどのマンチェスターバンドの人気が落ち着き、90年代半ばあたりに、オアシスやブラーなどが頭角を現し、一大ムーブメントとなる、丁度間。
1991年とか、それくらいの時期かな・・・。
ここではそんな、マイナーだったが、自分の印象に強く残ってる忘れられないバンドをいくつか思い出してみたいと思う。
 
まずは、オアシスにベーシストとして参加している、アンディー・ベルがフロントを務めたバンド、

RIDE

ノイズっぽいやや病的なギターに、それとは正反対の、か細くささやくような綺麗なコーラスと、疾走感のあるPOPでキャッチーな楽曲が、どこか癖になる感じのバンドでした。
どうやら彼ら、今ではジーザス&メリーチェインや、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインなどと並んで、シューゲイザー系と言われてるらしい。
でもリアルタイムで当時、そんなカテゴリーを耳にしたかな?
マンチェスターとかはよく言われていたけれど、シューゲイザーなんて聞いた覚えが全くないですし、僕は意味がわからない。

調べてみたら、こんな意味だそうです。

 

ちなみに、先ほども言ったように、ここのフロントマンの「アンディー・ベル」は、オアシスでベースを弾いているのは、御承知の方も多いのではと思う。
でも僕の印象では、オアシスとはサウンドの空気が違うので、オアシス好きな方が気に入るかは微妙だ・・・。
(ライドと比べたら、オアシスのほうがひねくれ感が少ない、正統派POPロックンロールバンドという感じです。)
ガレージな雰囲気で、ノイジーなポップなのが好き(いるのか?)と言う方に、このライドはバッチリはまると思う?
このジャンルの代表と言われる?、マイ・ブラディー・バレンタインや、ジーザス&メリーチェインより、僕はこのバンドの方が断然好きです!
 

 

 

THE WANDER STUFF

全員長髪で、一見ハードロックバンド風なのに、アイリッシュトラッド調の、明るくのどかなポップをやるバンドです。
僕は初期しか知らないけど、アルバム全体を通しては微妙な印象を持っていますが、「Size Of a Cow」という曲があまりに大名曲だと思うので、ここで紹介させていただきます。
60年代が好きな方や、陽気なアイリッシュトラッドみたいのが好きな方は気に入られるかと思う!
 
 

Ned's Atomic Dustbin

1990年頃の、こちらもUKバンド。
スケーターっぽい、初期のパールジャムみたいな格好していますが、サウンドは結構普通のUK・POPバンドな感じ。

 

しかし、このバンドの個性というか、面白いところはツインベースという点だ。
ツインギターはよくあるけど、ツインベースのバンドなんて、他にはあまりないんじゃないかな?
ということで、あえて言う事もないが紹介してみる。

 

ちなみに僕は初期しか聴いていないので、あまり深くは語れないですが、そんなにツインベースならではの、特異な面白さを感じさせる曲は意外と少ない気がする。
しかし、僕の好きな91年ごろの曲Happyは、リズムキープのベースとメロディーびきのベースの分離が効果的だ。
遅めの曲の方がこういうトリックは映えるなぁ~。
 
当時聴いていて、こういうのもありだな!と感心した事を覚えています。
とはいえ、ベーシストは二人どころか、一人でさえ見つけるのが難しかったのだが・・・。

 

 

これもベースの分離が面白い・・・、でも、この面白さは、実際に楽器やバンドやっている人しか良くわからないかもしれませんね。