考察:今更ながら超完全体セルの強さを考える | Nより

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人造人間編のラスボス,人造人間セル。
彼の戦闘シーンは作中に多数存在し,各形態毎の強さも推察しやすい。
だが,一度自爆した後でパワーアップを兼ねて復活したセルについては,トランクスを殺害し,負傷した悟飯とかめはめ波を撃ち合った程度であるため,強さの推察がしにくいかもしれない。
まず,サイヤ人の細胞を多数有するセルが,復活後はスパークに包まれていた。
作中,スパークが発生するのは超サイヤ人2以上であり,この時点では悟空にさえ,それは見られないものだった。
このことから,復活後にセルは超サイヤ人2に変身可能になったと考えられる。もちろん,超サイヤ人3にもスパークは発生するが,自爆する前は第二形態に戻っていたことを考えると,3は少々強くなり過ぎではなかろうか。
だが,この時には悟飯も超サイヤ人2だったし,後に悟空とベジータも超サイヤ人2に変身する。では彼等とセルとではどちらが上か。
セルは完全体の時,超サイヤ人を越えたベジータを超サイヤ人のオーラを発生させることなく圧倒している。このことから,同じ状態であれば,セル>>ベジータと思われる。もっとも,これは通常のベジータの話であり,バビディに力を引き出されたベジータの話ではない。
次に超サイヤ人2の悟空だが,彼の強さが先述のバビディに力を引き出されたベジータと互角であるから,通常のベジータよりは上ということになる。
作中の描写を見る限り,それは決定的な差であったようだが,とは言え悟空が超サイヤ人の状態で超サイヤ人2のベジータを倒せるかと言うと,とてもそうとは思えない。
フリーザと激戦を繰り広げた時より強くなったとしても,超サイヤ人の悟空など高く見積もってせいぜい16号レベルであろう。人造人間編で精神と時の部屋に入る前の悟空は,自分が当時のピッコロに及ばないことを明言していた。そのピッコロを圧倒したのが後期の第一形態セルであり,そのセルと互角だったのが16号なのである。
一方,超サイヤ人2のベジータは完全体のセルを倒した超サイヤ人2悟飯よりも強い。つまり,端的に言って,勝負にならない程の差がある。
加えて,セルには再生能力がある。
これらを総合すると,超完全体セルは超サイヤ人2の状態に限れば他の誰よりも強いと言える。原作における最終的な順位は,単体に限れば,魔人ブウ,アルティメット悟飯,超サイヤ人3孫悟空に次いで第4位といったところだろうか。

追記
負傷した悟飯にかめはめ波対決で敗れたのは,1つ目にセルもまた,復活に際し体力を消耗していたこと,2つ目にセルが冷静さを欠いていたこと,3つ目にベジータの攻撃で気が緩んだことが重なり合い,更に悟飯の強い信念があったからこそ生まれた奇跡だったと考えるのが妥当かと思う。
倒せたから大したことはないのではなく,強敵だったが奇跡的に倒すことができたと介すのが自然ではないだろうか。
また,前回の考察で述べたように,サイヤ人の細胞を持っているセルは生きていればこれ以降も戦闘力を伸ばし,最強となりうるキャラだったと言えよう。

上記の原作とは魔人ブウ戦終了時を指すものである。

©鳥山明 集英社