『空空寂寂』 -139ページ目

武家屋敷

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昨夜角館に到着

バスのりばに寝袋を敷いて一泊 


早朝に目覚めたので、人気のない武家屋敷を原付で散策しました



想像していた以上に、街並みが綺麗でふぃーりんぐー 
みくびっていた訳ではないが、観光ポスターなどで"小京都"とあったので
作られた感があるのでは、、、とあまり期待していなかったのです


しかし、葉桜のトンネルと共に迎えてくれた武家屋敷は、当時の面影そのままに情緒と気品に満ち溢れていました


例のごとく、携帯を構えて写真を撮りまくってると 

庭で草むしりをしていたおば様がら声をかけてくれました 


「あの通りの向こう側が
外町(とちょう)商人の町
こちら側が内町(ないちょう)武家の町なんですよ」
 
なるほど、通りを境に雰囲気がまるで違う 

お城(今は無き)に近づくほど上流の屋敷となるそうです 

直系の子孫が後を継いでる屋敷もいくつかあるそうで、そう思うとたった何世代か前のご先祖様がここに侍として地球を生きてたんだな、と実感して不思議を感じる


色々なお話を聴かしてくれた、川崎に息子が住んでいるというおば様


別れ際に


素晴らしい垂れ桜ですが、もう散ってしまいましたね、と僕が言うと



「この若葉が茂る頃が生き生きとしてて一番良いんですよ」 





そうだ



「散った散った」という概念に捉われててはいけない 


散るものもあれば、生まれるものもあるんだ 


春だもの! 元気が湧いた
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ねくすと 秋田

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奥入瀬渓流


新緑


雪壁


酸ヶ湯


せんべい汁


十和田湖


人生初、一人キャンプ


青森を満喫しました


とくに酸ヶ湯は、最高でした!


宮崎映画に出てきそうな雰囲気たっぷりの大浴場、通称「千人風呂」

硫酸の濁り湯がじんわり身体を包み込み、旅の疲れもぶっ飛びました

お肌もツルツル!女性にお勧めです



こんな看板がありました

混浴を守る会3箇条

「男性は女性を好奇の目で見るべからず」

「女性は男性を好奇の目で見るべからず」

「老若男女、和を尊い、大らかで豊かに入浴する姿を最高とする心」

面白いですね

以上の心構えさえあれば、混浴は半永久的に続くでしょう

皆さん、ご協力お願いします


いま、きりたんぽを目指し秋田に向かっております
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一人だけの世界遺産

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本当にこの先にあるのか

道を間違ってるのでは、、

白神山地への道のりは、それほど長く感じました


くねくねくねくね


途中、自由を感じたくてヘルメットを外して走った


長いとは言っても、リンゴ畑や残雪や遅咲きの桜を眺めながらのドライブは、とても開放的だった


山、川、森、林、湖、五拍子そろったその一帯に森羅万象を感じ


そうで感じなかった




着いた時間帯が17時を過ぎていたせいか、観光客は疎らでした

原付を止めて、早速散策地を駆け上がる




そこにはブナの宇宙が広がっていた

脈みたいに、渓流が生命を運び

唄うように、木々が葉を揺らしてた

その色彩は、何万画素の世界ではなく、何ギガバイトの世界ではなく、ただただそこにあった


耳を澄ませば全て聴こえてくる
360サラウンドで聴こえてくる自然のハーモニーに心がウキウキしたもんだ


立ち入り禁止の札を越え、6月にならないと見えないという、暗門の滝まで歩いた

危険を犯してまで辿り着いた暗門の滝は





凍っていた


僕の心も凍てついた


人の言葉は信じるもんだ




下り道では、誰一人いなかった


世界遺産に来たとゆうよりは、自分の家に帰ってきたような気分だった


たった一人で独占しちゃったからかな




さて、今日はどこへ行こうか


と気ままを演出しつつも




十和田湖と決めている

いってまいります
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神社仏閣 温泉地巡り

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いつのまにか日焼けしたみたいです



旅後半は



神社仏閣巡りと



温泉地巡りです



いま白神の湯へ入ってきました



絶景を見ながらの温泉は350円!



湯上がりのソフトクリームがおいしゅうございます
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一期一会

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「白神山地 世界遺産 暗門の滝36キロ」という標識に思わず目を奪われる

行かない理由は無いだろう、と言うことで標識の指す方向へと向かった

堂々たる岩木山を間近に眺めながら走っていると、藁葺き屋根の"小綺麗な"古民家を発見!
思わず、写真を撮っていると、中から人が出てきた

とっさに「勝手に撮ってすみません」と言ったのだが

奥さんは「内にひな人形が飾ってあるので見ていってください」と言ってくれた

中に入ると、思わずため息をついた


今まで見たこともないような、立派なひな人形がそこにあった


しかも一組だけではなく、奥間にも、その隣の間にも、、、全部で5、6組はあったであろう

そのどれもが、100年以上守られてきたという年代物で、それがいくつも並ぶとある意味、奇妙な光景であった
でもとても愉快な気分にもなった

珍しかったのが、「押し絵のひな人形」羽子板に張る押し絵が、一つ一つそのまま雛壇に飾られている
弘前方面は押し絵が盛んらしい


この古民家は、7年前に買い取ったものらしく、買った当時は無惨な姿で朽ち果ててたそうな

それを見兼ねた、ご夫婦が解体するのは勿体ない、なんとかそのままを残したいという事で、程よく手を加えたそうな
先日倉からむな札が出てきたらしく、それによるとおよそ160年以上の歴史を持つ古民家らしい!


素晴らしいものを見せてもらったお礼に「下手くそですが、じょんがらを一曲聴いてくれませんか」と言った
(内心は、この空間でいったいどんな風に音が響くのか試したかったっつうのもある)


「いまおとっつあん連れてくるから、ちょっと待っててください」

と僕の提案を大歓迎してくれた

ご機嫌な小柄なご主人が「どっから来たの~」とあらわれた

演奏は昨日の数倍うまくいった(笑)

音が抜けるように高い天井まで飛んでいき、とても気持ちよかった

ご夫婦はとても喜んでくれておとっつあんがノンアルコールビールを持て成してくれた(結局奥さんが、ほんの少しのアルコールも危険だ、という事でソフトドリンクへと変わった。まあそんな事はどうでもよい)
音の余韻とともに、場は津軽三味線の談話へと続いた

津軽三味線はホイド(乞食)の音楽だった、とか

昔は、農民が仕事のない冬場に稼ぎを得るために三味線をやっていた、だとか

一座(唄 三味線 太鼓 踊り)は昔北海道まで出稼ぎに出た、だとか

唄づけの事はこっちでは地方(地域によっては地形)とかいて「ぢかだ」と言うとか
昔は唄の教室のほうが多かったが、今では三味線の教室のほうが多くなってしまったあーだこーだとか

古民家の中で地元の人の言葉で、津軽三味線の歴史をゆっくり聴けてしまうなんて、なんて貴重な体験だろう、と客観的に考えてる自分がいた

ツアーなんか組まなくたって"生きた"体験ができる
気ままな旅の醍醐味だ


今日もまた、一期一会に感謝!
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