塾広報Mのゼロから勉強し直し~見直しのいらないように解くことを考える~ | 塾 寺子屋アテネ 【三重県桑名市】

塾 寺子屋アテネ 【三重県桑名市】

三重県桑名市で75年以上続く老舗の塾(個人塾)です。
小学生を中心に授業を行っています。
読書では、読書に親しみ読解力と書く力をつけること。
数学では、難問を整理して、明瞭化する思考力、公式の成り立ちを根拠から理解することを目指しています。

~見直しのいらないように解くことを考える~

 

テストの振り返りをしてもらった時に、

「(テストの間違いが多いので、)もっと早く解けるようになって

見直しの時間が取れるようにする」

というようなことを書いている子がいました。

 

私はこの時、昔塾長に言われた言葉を思い出しました。

「高校の試験や、大学受験では見直しをしている時間の余裕はない。

小学校、中学の頃から1回の計算で答えが合うように

しておかないと後から苦労する。」

 

確かに高校の定期試験や、センター試験、大学入試で

見直しをしているほどの余裕は無かった記憶があります。

 

なので、その子の振り返りの返信に、

「見直しの時間を取れるようになるより、

見直しがいらないように計算間違いをしないにはどうしたらいいか?を考えよう」

と書きました。

 

皆、見直しをすれば間違いは直せる、と思いがちですが、

そもそも見直しをして間違いを見つけるのも難しい、と私は思います。

 

寺子屋アテネでは、

小学生の数学の授業で、

答えが間違った問題を、どこが間違ったかを指摘せずに

「簡単な間違いだから見直したら分かるよ」と言って、

ノートを返し、生徒自身に見直しをしてもらうことがよくあります。

 

でも、どの生徒もすぐ間違いは見つかりません。

どこかが絶対間違っていると分かりながらも、

間違いを見つけるのには時間がかかりますし、

どこか間違っていると分かって見直しても間違いを見つけられない場合も多々あります。

 

見直しは、難易度の高いウォーリーを探せのようなものです。

ウォーリーを探せは、探すべきウォーリーがどんな形か分かっています。

 

対して見直しは、どんな間違い方をしているか分からない中で、

その形の分からない間違いを見つけなければいけません。

 

さらに学校のテストの見直しは、

合っていると思うけれども間違いがあるかもしれないから探そうという状態で、

答えが正しいかをもう一回確認して、

その中で間違っている箇所を探す作業です。

 

「テストで見直しをして間違いを見つける」のは、

難易度がかなり高いのです。

 

間違いが多い子には、

全問解いて計算間違いをして90点なら、

ゆっくり解いて解けた問題は全て合っていて90点の方が

伸びしろはある、という話もします。

 

計算をきっちり合わせるには、落ち着いて問題に向き合う気持ちと、

剣道や弓道で言われる「残心(一つの動作を終えた後でも緊張を持続させ心身の備えを怠らないこと)」のように、
1つ1つの計算に意識を最後まで配ること、

また、計算しながら同時に、大まかな数字が間違っていないかざっくり確認しながら解いていく、

というちょっとした技術や工夫が必要になります。

 

ミスをなくす工夫はささやかなことでよくて、

分配法則でよくミスをしてしまう子が、

式に薄く計算の順序の矢印を引いただけで

ミスがなくなった、という事例もあります。

 

計算ミスや見間違い、転記ミス、

符号間違い。

 

様々なケアレスミスを「どうしたら直せるか?」

間違いやすい傾向を明らかにして、対策を考える。

 

ケアレスミスの傾向も、その対策も人それぞれです。

自分で「1回で問題の答えを合わせるにはどうするか?」を考え、

色々試してみましょう。

 

全然うっかりミスが直らない!という塾生は、

いくつか具体的な対策を一緒に考えていけたらと思いますので、

当塾の先生に相談してみてください。

 

<4/29 進捗>

数Ⅰを1P進めました。

本日たけのこ掘りイベントを行いました。

ご参加くださった方ありがとうございました。

 

<塾広報Mプロフィール>
広報兼寺子屋アテネ小学生の数学の授業の講師。
(小学生でなぜ算数ではなく「数学」と言っているのか、という経緯はホームページをご覧ください。)
他に、ホームページ運営やSNS運営、事務全般、科学の講習会などのイベント企画運営を担当。
桑名高校出身。中京大学文学部言語表現学科卒業。
寺子屋アテネに小学生から中学生まで通う。
中学までは数学は得意だったものの、
高校では遊び惚けていて勉強をほとんどしていなかったため、高校の勉強に対して後悔がある。

<企画 経緯>
大学受験にコンプレックスがある塾広報Mが、常々勉強し直したいと思っていた、
高校数学をやり直そう、という企画です。
怠けないために企画化しました。

<目標>
2年間で高校3年分の数学の基礎を学ぶ
(2026年5月ゴールデンウィーク明けまで)

<勉強方法>
学校の教科書(数研の「数学」シリーズ)を読んで、
教科書にある解説と例題を理解し、教科書の問題を解いていくという基本的に自学自習スタイル。

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<告知>
寺子屋アテネは、桑名で75年以上続く老舗の塾です。
小学生は長年の実績に基づいた独自のカリキュラムで行っており、
読解力と語彙力、自分の考えを書く力をつける「読書」
良問をじっくり時間をかけて考え論理的思考を養う「数学」があります。
5月のゴールデンウィーク明けに今年最後の入塾説明会を行います。