先月の不作加減から今月からはわりと新作ラッシュが続くHR/HM界隈ではありますが、とりあえず前菜のような3枚を。
まずはFAIR WARNINGの最新リ・レコーディング・ベスト「PIMP YOUR PAST」

まずはFAIR WARNINGの最新リ・レコーディング・ベスト「PIMP YOUR PAST」

01.Longing For Love 02.One Step Closer 03.Out On The Run 04.When Love Fails 05.Long Gone 06.Burning Heart 07.Pictures Of Love 08.Angels Of Heaven 09.Rain Song 10.Save Me 11.Don't Give Up
ジャーマンメロハーの雄、FAIR WARNINGのデビュー25周年記念盤。初期のアルバム3枚から選りすぐった楽曲11曲を再レコーディング。レーベルも日本ではキングレコードに移籍しまた新たなスタートとしての意味も込めた内容になっています。
とはいうものの、再レコーディングってのは一長一短があってこのアルバムもまた例に漏れず。まず楽曲がちょっと少ない。あと2,3曲あればベスト盤の意味もあったかと思う。またアレンジの質が楽曲によってバラバラ。シンセやキーボードがあんまり使われていないこともあり全体的にソリッドでワイルドな感じに仕上がっているのだけれど、1st収録曲は結構新鮮なアレンジで納得できるのだけれどもBurning Heartなど曲によってはちょっとやりすぎだろっていうのもある。
でもやはりこのバンドは楽曲の良さが際立っているよね。悪いものが全て帳消しになるほど曲の良さに助けられている。そしてトミー・ハートのボーカル。この人ホントに上手いんだけど他のバンドやプロジェクトの楽曲ではあまり良く聴こえないんだよね。ZENOの未発表曲集とかでもいい味は出してたんだけどFAIR WARNINGでの化学変化は突出している。その辺も本人は自覚しているんじゃないのかな。これらの楽曲を超える、もしくは同等のようなアルバムを1枚でもいいから出してもらいたいねぇ。
お次ぎはMICHAEL SWEETの新作「ONE SIDED WAR」

今回は前作よりもメタル寄り、STRYPERと違うところは音楽的な焦点を絞らずより自由にあらゆるジャンルのエッセンスを感じるところだろうか。探究心の実験場とでもいうべきスタンスなのかしらね。それでもバラードなどはなくキャッチーかつ正統硬派のHR/HMのアルバムとしてはかなりいけてるほうだと思う。今回はゲスト・ミュージシャンに有名どころを使わずあえて中身・内容重視で作ったところにも意味があるのかも。

01. Bizarre 02. One Sided War 03. Can't Take This Life 04. Radio 05. Golden Age 06. Only You 07. I Am 08. Who Am I 09. You Make Me Wanna 10. Comfort Zone 11. One Way Up 12. Can't Take This Life (*Bonus Track* Featuring Moriah Formica)STRYPERのフロントマン、マイケル・スウィートのソロアルバム。前作「I'm Not Your Suicide」から約2年ぶり。ということは1年置きにバンドとソロのアルバムを作っておりかなりのハイペースで作曲もこなしているという事だからだいぶ充実しているようですね。
今回は前作よりもメタル寄り、STRYPERと違うところは音楽的な焦点を絞らずより自由にあらゆるジャンルのエッセンスを感じるところだろうか。探究心の実験場とでもいうべきスタンスなのかしらね。それでもバラードなどはなくキャッチーかつ正統硬派のHR/HMのアルバムとしてはかなりいけてるほうだと思う。今回はゲスト・ミュージシャンに有名どころを使わずあえて中身・内容重視で作ったところにも意味があるのかも。
そして最後は本日発売カイ・ハンセンのソロアルバム「XXX - Three Decades In Metal」


01. Born Free 02. Enemies Of Fun (feat. Ralf Scheepers & Piet Sielck) 03. Contract Song (feat. Dee Snider & Steve McT) 04. Making Headlines (feat. Tobias Sammet) 05. Stranger In Time (feat. Michael Kiske, Frank Beck, Tobias Sammet & Roland Grapow) 06. Fire and Ice (feat. Cl??mentine Delauney, Marcus Bischoff, Richard Sjunnesson & Michael Weikath) 07. Left Behind (feat. Alexander Dietz, Cl??mentine Delauney & Marcus Bischoff) 08. All Or Nothing (feat. Cl??mentine Delauney) 09. Burning Bridges (feat. Eike Freese) 10. Follow the Sun (feat. Hansi K??rsch, Tim Hansen & Marcus Bischoff) 11. Born Free (Karaoke Version) 12. Burning Bridges (Karaoke Version)元HELLOWEEN、GAMMA RAY、そして最近ではUNISONICなどでも活躍しているカイ・ハンセンのデビュー30周年記念盤。HELLOWEEN時代に培った卓越したメロディとGAMMA RAYで磨かれたアレンジ・センス、そしてUNISONICをはじめとした数多くのプロジェクトで披露されたギタープレイとプロデュース力。カイ・ハンセンはドイツだけでなく世界中のメタルマニアに支持されリスペクトされ続けてきました。
その彼が今回HANSEN & FRIENDS名義でソロアルバムを作ったというわけですよ。GAMMA RAYもソロ・プロジェクトみたいなもんじゃないのか?というアレな声も聞こえてきそうだったからかも知れませんが、今回のためにカイの知人・友人が力を貸してくれており豪華なメンツが揃っております。
内容はまさにカイが歩み、作り上げてきたジャーマン・メタルの集大成的なものですね。この人のライティング・センスはホントに素晴らしい。
でも1つだけ欠点があるのですよ。
やっぱりボーカルだよねwwwww
私ゃどうしてもカイのシワ枯れ声が好きになれんのですよ。それこそHELLOWEENの初期を良く知っているから何というかB級っぽさがどうしても前に出ちゃって・・・確かに歌は上手くなってはいますけどね。あともう少しすれば味として処理されますかねぇ( ̄▽ ̄;)