日本地震前兆現象観測ネットワーク 6191 '24 2/21
①『本日の地震11回』
21日22時32分 石川県 M3.0
21日20時28分 岩手県沖 M3.7
21日20時21分 岩手県沖 M3.8
21日19時25分 能登半島沖 M2.2
21日18時39分 トカラ列島近海 M3.4
21日18時27分 愛媛県 M3.9 震度3
21日16時31分 長野県 M2.7
21日11時34分 石川県 M3.4 震度3
21日06時49分 東京都 M2.6
21日06時12分 東京都 M2.1
21日03時58分 石川県 M3.4 震度2
21日の月齢は11.2
②『駒ヶ岳で火山性地震が増加(日テレ)』
北海道駒ヶ岳で火山性地震が増加 膨張示す地殻変動も観測「規模の小さな水蒸気噴火の可能性も」火山噴火予知連火山の専門家で構成される「火山噴火予知連絡会」は20日、定例の会合を開き、全国の火山活動について評価・検討を行った。
「北海道駒ヶ岳」では、去年12月から、山頂の火口原付近の浅い場所を震源とする振幅の小さな火山性地震が1日あたり1回程度の頻度で継続的に発生している。
更に、衛星を使った観測では、2022年頃から山頂の火口原の浅い部分で膨張を示す僅かな地殻変動が観測され地下圧力が高まっている可能性があるという。
③『NIctイオノ』
赤2(稚内2、国分寺0、山川0、沖縄0)
北は警戒、120時間。
④『篠原情報( 2/21 13:02 更新)』
太陽風はかなり低速(273Km)。3590黒点群が目立っています。
⑤『20日の活動度指数』
黒点数 49
黒点総面積 870
F10.7 152.6
地磁気K指数合計9、最大3
⑥『村山情報』
本日、午前中、両者は動いていた。
地電流は盛んに変動(16から48μAの間の往復)していた。
3.2℃以下だった地熱が3.2℃に上がったが、その時、発見があった。
即ち、地電流が最低の16μAに落ちた瞬間、同時にデジタル温度計の指示は3.2℃に上がり、ピタッと両者の動きが一致したのである。
偶然もあるが、地熱と地電流が今回は連動したのである。
地下水やマグマ、お付き合い断層・地盤の動き、岩盤破壊等の影響とも考えられる。
これは大きな長年の観測成果である。
⑦『謎残る能登半島地震 研究者が現地調査で驚いた、前代未聞の複雑な動き「活断層リスク見直しを(
2024年2月18日)』
北陸と東北沖の震源断層モデル。四角形は断層面(日本海地震・津波調査プロジェクト成果報告書から)
能登半島地震では、想定されていた半島北岸の断層群が動いたと考えられています。しかしそれで問題が解決した訳ではないと研究者は考えています。
断層そのものの性質や周辺の地盤の変化など、まだ分からないことが多いのです。(永井理氏)
今回の地震は、国交省や内閣府、大学の断層調査プロジェクト等が10年前に指摘していた能登半島北岸沖の活断層が起こしたとみられます。
断層は石川県の津波想定にも取り入れられていました。「そのためか想定通りだったという予定調和的な捉え方が目立つ。しかし活断層からみれば今回の地震は分からないことだらけ」と、日本活断層学会長の鈴木康弘・名古屋大教授は指摘します。
鈴木さん等は石川県志賀町を調査し、同町の富来(とぎ)川に沿って地震断層が3キロ以上にわたり現れているのを発見しました。
断層の南東側が数十センチたわんで盛り上がり、断層に沿って地盤が水平に10センチ以上ずれているのが確認されました。存在が指摘されていた活断層「富来川南岸断層」が動いたとみられます。
断層は川沿いに海まで続き、河口の岩場も隆起していることから「海底に続いている可能性もある」といいます。
◆これほど離れた場所に「お付き合い断層」が
富来川に沿って現れた断層の横ずれ。石川県志賀町で、鈴木康弘名古屋大教授提供
このような断層は大きな地震の影響で付随的に動くため「お付き合い断層」とも呼ばれます。
鈴木さんが重視するのは、この断層が能登半島地震の断層から約20キロも離れている点です。「これほど離れた場所に付随して断層が現れた例はこれまで確認されていない」といいます。
2016年の熊本地震でも、本震の断層から5キロほど離れた場所で多くの付随的な断層が動きました。こうした断層は地盤の変形だけでなく揺れの増幅などを起こす可能性が指摘されています。
今回も断層の隆起が現れた富来川沿いの家屋は被害が大きかったといいます。
鈴木さんは「1000年に1回大きい地震を起こすというような単純なイメージで捉えられがちだが、今回のようにお付き合いで動くなど複雑に活動し大小さまざまな地震を起こす。活断層のリスクの考え方を見直した方がいい」と指摘します。
珠洲市若山町の若山川沿いでも付随的に動いたとみられる断層が見つかりました。最大2メートルほどの段差が東西2キロにわたり確認されました。
調査が進めば更に伸びる可能性もあります。
「ここは活断層があるとされている場所ではなかった」と現地を調査した東京大地震研究所の石山達也准教授は話します。ずれの量は大きいですが「能登半島が大きく変形する中で地表近くが割れたのかもしれない。震源の断層とつながるものかどうかは、きちんと調べて議論していく必要がある」といいます。
◆「海陸境界」は調査のエアポケット
能登半島地震を起こした活断層は、半島北岸に沿った海底にある「海陸境界の断層」です。
今回は長さ150キロにわたって断層が割れましたが、断層の長さや活動度(地震の規模や頻度など)はよく分かっていません。
石山さんは「海陸境界の断層は、いわば調査のエアポケットみたいな状態」と話します。
今回の地震では海岸が隆起して新しい段丘ができました。能登半島では、過去の海陸境界の地震で隆起してできた海岸段丘地形が何段も残っています。「そういう地形と結び付けて断層の活動度を推定できる可能性がある」といいます。日本海には海陸境界だけではなく沖にも活断層が多くあります。それらの性質を知る手掛かりになるかもしれません。
又、能登半島の南の富山湾にも活断層があります。地形などから活発に活動しているようにみえますが、地質的なデータがないため活動歴は分かっていません。能登半島をはじめ日本海の活断層にはまだ分からないことが多いのです。