心は少しも晴れやか気分にならない
花見のお出かけもままならず
テレビをつけてもセンバツ高校野球すらやっていない。
春の風だけが桜の花びらと戯れている。
この1か月の間に、血のにじむような努力を続けてきたり
こつこつと積み上げてきたものを
台無しにされた人も多くいることだろう。
東京オリンピック・パラリンピックでの活躍を目指していた選手
経済の縮小で収入の道が途絶えた人。
内定を取り消された就活生。
進路の変更を強いられた受験生・・・
熊本は今月、震災から丸4年を迎える。
県内には熊本地震の痛手からようやく立ち直ろうとしていた
被災者や被災企業も少なくない。
そうした人たちの心が折れてしまわなければよいのだが・・・
熊本地震の時、自分たちは決して一人ではないと
気づかされたという人も多い。
不安や疲れで心身が押しつぶされそうになった時
家族や友人、近所の人々の気遣いがどれだけ支えになったことか。
だが今回の新型コロナウイルス感染は
人と人とが距離を縮めることも難しく許さない。
もどかしいことだが、心の距離まで遠ざけてはなるまい。
不要不急の外出の自粛も、突き詰めれば思いやりの問題である。
自分のためだけではなく、周りの人たちにも
感染を広げないための辛抱である。
首相や各地の首長の呼び掛けや要請に従って
懸命に不便をこらえている人々を失望させないよう
政府は経済対策の規模だけではなく
窮地に陥っている人、困っている人々を優先して支える
即座の気転を取ってもらいたい。
熊本の「阿蘇カドリードミニオン」のチンパンジー、パンくんやその子どもプリンちゃんとの名コンビで
熊本の魅力を全国に発信してくれた。志村さんには感謝してもしきれないな。
心よりご冥福をお祈りいたします。
本日は以上です。