努力の方向性に二つの価値の本質を見失わない! | ✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

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勤労学生時代から30年“喜怒哀楽”のサラリーマン人生を経て独立。数十店舗の外食企業が上場し全国700店超になるまでを経験。飲食業で育てられた男が、今度は “厳しくも愉しいホテル経営” に挑戦!「無常迅速、時人を待たず」を我が肝に銘じ。

 

「価値」 という言葉を和英辞典で調べると

 

☆「Value」 と ★「Worth」 という2つの単語があります。

 

 

金銭に換算できる価値としては、ValueもWorthも用いますが

 

Value は、主として有用性・重要性などに対する価値。

 

Worth は、精神的・道徳的など本質的な価値として使うことが多い。

 

 

別な言い方で表現すると

 

 

Value相対的価値Worth絶対的価値を意味しています。

 

 

相対的価値とは

 

比較対象があり、数値として置き換え判断できる価値のこと。

 

例えば、A店よりB店の方が高いとか

この商品はいくらだから安いとか

コストパフォーマンス的な感覚で捉える価値です。

 

 

一方、絶対的価値とは

 

他の何ものにも代えがたい価値のこと。

 

例えば、有名アーティストが描いた渾身の絵画であるとか

親の子に対する愛情など

他の何ものにも代替できない価値を指します。

 

 

企業でも個人でも商売においては

 

コストパフォーマンス、つまり費用対効果は、重要な要素です。

お店の競争においては大切なキーワードであり

また消費者の比較判断が容易にできるポイントだからです。

 

しかしながら、「Worth」 という概念もまた

お店等にとって重要なファクターであると思うのです。

 

「この店の料理は他店より安くてValueがある」 というのは

競争において確かに繁盛の鉄則ではありますが

「あの店に行かないと、その味は楽しめない」

そこに、「あの店があるから私は元気になれる」 とか

「その店はなくてはならない生活の一部である」 とか

「この店のこだわりや姿勢にとことん共感する」 といった

 

 

その店でなければならない価値。

 

お金には換算できない価値を付加することで

その店は絶対的な存在意義を持つようになるのです。

 

つまりそれは

「商売を通じて自分たちがどんな役割を担うことが

できるのか」 また 「したいのか」 という理念が

きちんと相手(お客)に

伝わっていることにもなります。

 

 

努力の方向性に

価値の本質を見失わないようにしないといけません。

 

 

 

 

 

本日は以上です。