肥後の三賢人を祀る『三賢堂』から岳林寺へ | ✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

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勤労学生時代から30年“喜怒哀楽”のサラリーマン人生を経て独立。数十店舗の外食企業が上場し全国700店超になるまでを経験。飲食業で育てられた男が、今度は “厳しくも愉しいホテル経営” に挑戦!「無常迅速、時人を待たず」を我が肝に銘じ。

 

三賢堂(島崎5丁目)は

熊本出身の政治家で、衆議院議員に14回連続当選した安達謙蔵が

昭和11年(1936)、市民の精神修養の場として建てたお堂である。 

先日アップした釣耕園の庭園と繋がっている。

 

 

★三賢堂入口
『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営” ~siawase亀blog~

 

 


★安達謙蔵(けんぞう)銅像
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肥後の三賢人として

菊池武時、加藤清正、細川重賢 の

 

坐像が安置されている鉄筋コンクリート造りの2階建ての三賢堂。

 

 

★外観
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★堂内部(一対になった螺旋階段が配されている)
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堂に入ると

1階入り口の正面に向かって右に加藤清正

 

中央に菊池武時

左に細川重賢の座像が並んでいる。

 

像を制作したのは

武時は田島亀彦、清正は朝倉文夫、重賢は長谷秀雄という

当代を代表する彫刻家3氏。

 

 


★菊池武時公(1278~1333) 菊池氏12代
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鎌倉時代末期の武将で代々勤皇の志が高く

建武の中興に際しては倒幕の兵を挙げた。

一族も、南北朝時代に南朝方として征西将軍懐良親王を擁して活躍した。

 

 

★加藤清正公(1562~1611)
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安土桃山時代の武将。

熊本城を築城し、今日の城下町熊本の基礎を築いた。

優れた土木工事は、400年後の現在もその勇姿を残している。

 

 

 

★細川重賢(しげたか)(1720~1785)
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江戸時代中期の肥後藩主。

倹約を尊び養蚕、植林をすすめ農業を重んじて名君とされた。

また、文武を奨励し藩校時習館を起こした。

 

 

この三賢堂の下

敷地内にある家屋は、安達謙蔵の旧居で源泉荘である。

書斎は備於斎(びおうさい)と名づけられ

昭和24年遺言により熊本市に寄贈されている。

 

 

 

 

★源泉荘と備於斎
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三賢堂

 

 

熊本市島崎5丁目32番27号

 

 

 

。o○☆゚・:,。*:..。o○☆延命水*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○

 

 

 

三賢堂の前の道路沿いにある共同の水場

延命水では

 

 

地域の人たちが野菜を洗う姿などみることができる。

 

 

★延命水(えんめいすい)
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★共同の水場
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『肥後國誌』には、ここを 「晒し場(さらしば)」と書いてある。

このあたりには、昭和の戦後になっても紙漉(す)きをする人がいたそうな。

ここで原料のコウゾ、ミツマタを晒していたのだろう。

 

 

 

☆*:;;;:*☆*:;;;:曹洞宗 岳林寺*☆*:;;;:*☆*:;;;:

 

 

 

三賢堂からさらに300mほど西に曹洞宗(そうとうしゅう)の

 

岳林寺(がくりんじ)がある。

天平宝字年間(757~764)に創建され

隈本城主の城親賢(ちかまさ)が天正9年(1581)に再建したといわれる。

親賢の墓も境内にある。

「くまもと春の植木市」は城親賢が命じて始まったといわれており

植木市が始まる前には岳林寺で墓前祭が行われる。

 

 

★岳林寺
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★境内にある城親賢の墓
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また、岳林寺は

明治30年(1897)の大晦日、文豪夏目漱石が

小天(おあま)温泉へ行った「草枕の旅」は

ここから歩いて行ったというエピソードも残っており

足跡を辿るコースは、ここが出発点に設定されている。

 

 

 

以前書いた漱石の記事はこちら

 

→ 漱石・『草枕』 の舞台を歩く!(2-2)

 

→ 漱石・『草枕』 の舞台を歩く!(2-1)

 

 

 

岳林寺

熊本市島崎5丁目40番48号

 

 

 

本日は以上です。

 

 

 

→ 小さいから楽しいホテルの経営

 


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岳林寺境内の天を覆うもみじ