人を喜ばせる喜び! | ✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

勤労学生時代から30年“喜怒哀楽”のサラリーマン人生を経て独立。数十店舗の外食企業が上場し全国700店超になるまでを経験。飲食業で育てられた男が、今度は “厳しくも愉しいホテル経営” に挑戦!「無常迅速、時人を待たず」を我が肝に銘じ。

 

諺は先人の知恵であり、いつの時代にも当てはまる真理を含んでいる

 

「情けは人のためならず」

 

 

これもよく使われる諺で日本人なら誰もが知っているはず。

 

「ヘタに情けをかけることは、結局はその人のためにならない」 

という意味だと思って使われることも多いが

「人にかけた情けは、いずれ巡って自分に返ってくる」 

というのが、もともとの意味です。

 

人を助けたり親切にすれば

まわりまわって自分も人に助けられたり親切にしてもらえる。

たしかに世の中はそういう不思議な流れがあり

 

これを心理学では、「返報性の法則」 といいます。

 

しかしよくよく考えてみれば、不思議でも何でもない。

 

他人のために尽力するような人物であれば、まわりの人が放っておかないでしょうし

その人のために自分も尽力してあげたくなるものです。

 

他人を喜ばせる人は、自分も他人に喜ばせてもらえる。

 

お客さんを喜ばせるお店には、必ずお客さんが集まって来て

お客さんがお店を喜ばせてくれる。

お客さんを喜ばそうとせず

商品を買わせて自分が喜ぼうとするから

“返報” がなくなってしまうんです。

 

これはサービス業に限らず

ボクらが暮らしている高度消費社会のビジネス原理は

相手をいかに喜ばすかというところにあるからです。

 

 

「世界でいちばん簡単な成功法は、人を喜ばせることである」

 

つまり、喜ばせ競争・満足させ競争をしているわけなんです。

 

この世の中は上手に喜ばせることのできる人ほど

儲かる仕組みになっています。

人を喜ばせると、必ず素晴らしい“返報”があるのです。

 

 

お年寄りやお腹の大きい女性に電車やバスの席を譲る。

 

なかには 「当たり前」 と言わんばかりに、「ありがとう」 もいわずに座るような

喜びを感じる心の豊かさのない方もいます。

しかし大抵の人は嬉しくなり、「ありがとう」 と喜んでお礼をいいます。

席を譲った方もなんだか嬉しくなり、喜びを感じます。

いや、むしろ譲られた人より

譲った人のほうが大きな喜びを感じるのではないでしょうか。

 

しかし、世の中には他人に喜ばせてもらうことばかり考えている人もいます。

実はこれってとても難しいことです。

その難しいことを期待しているのが

他人に責任を転嫁する“他責”の人です。

「会社が悪い」「上司が無能だ」 というような

不平不満やグチ、悪口が多くなっているのは、性格が悪いからではありません。

他人に喜びを与えてもらおうと思っているからです。

そういう人たちは間違いなく、自分で未来を切り開く能力を失っていきます。

 

 

他人に席を譲ってもらうことは難しい。

でも、自分が席を譲ることなら簡単です。

自分の心ひとつでできるからです。

 

 

だから、いちばん簡単に喜びを感じる方法は

「自分以外の人をを喜ばせる」 ことです。

喜びというプラス感情が脳にわいてきます。

 

 

 

 

 

 

本日は以上です。