「自分にはなかなかチャンスが巡って来ない」 と嘆いている人を見ていると
チャンスが巡って来ないのでも恵まれないのでもなく
チャンスを逸していることの方が多いのに気がつく。
たとえばある所で、滅多に口もきけないような人と会話を交わす機会を得た。
そのとき「○○さん、何々の本は面白いよ。
機会があったら読んでみるといいよ」 と言われたとする。
こういうとき大抵の人は 「はあ、はあ」 と聞いてるだけである。
だが、その人はあなたに興味を持って球を投げたかもしれないのだ。
もしあなたがその本をすぐに読んで感想をメールや手紙で送ったとする。
それが縁で交流が始まるかもしれないではないか。
世の成功者や大人物というのは、しばしばそういう形で若い人や目下の人間に
さりげなく球を投げるものなのだ。反応がなければそれでおしまい。
チャンスに恵まれない人というのは
こういう形で巡ってきているチャンスを逃しているのである。
同じくある席で、名刺交換すると、すぐにメールやハガキを送ってくる人がいる。
「先日は楽しいお話をありがとうございました。また機会がありましたらウンヌン・・・」
こういうことが素早くできる人は人脈を広げていけるし
仕事もよくできる人の場合が多い。
初めて人と会い名刺交換することは、お互いに自分の球を相手に放ったに等しいからだ。
そこから先は球を投げ返すかどうかにかかっている。
ボクは成功者でも大人物でもないが
これまでの経験から言えるのはチャンスに恵まれ、そのチャンスを生かしている人は
投げた球を素早いアクションで投げ返して来た人たちだ。
本日は以上です。