人吉球磨の心の拠りどころが 「日本の宝」 に!
県内唯一の国宝建造物
『青井阿蘇神社』 は
平安時代初期の大同元年(806)9月9日の重陽の日に創建され
平成18年には1200年の歴史的節目を迎えた。
この間、鎌倉時代初期から明治維新までの約700年間は
相良氏の一元的な支配と保護を受け荘厳を極めて来たのである。
境内のほぼ中央部に北側から南側に一直線に配置された
本殿・廊・弊殿・拝殿・楼門の一連の社殿は
相良二十代長毎(ながつね)と重臣・相良清兵衛(せいべえ)の発起により
慶長15年(1610)から18年にかけて造営されたものだ。
平成20年(2008)6月、本殿はじめ5棟の社殿群と、附(つけたり)として慶長15年
本殿造営の時の棟札1枚、江戸時代の修理工事を示す5点の銘札が国宝に指定された。
県内唯一の国宝建造物である。
◆熊本県初
◆茅葺き社寺建造物初
◆神社の指定47年ぶり
◆九州内建造物55年ぶり
◆日本最南端国宝建造物
阿蘇の広大な原野を開拓し
その守り神として阿蘇山のふもとに鎮まる阿蘇神社の御祭神十二神のうち
三神のご分霊が、重陽の日9月9日に青井阿蘇神社に祀られた。
以後現在までこの日は、「おくんち」と称してお祭りが続くられている。
御祭神は
初代天皇である神武天皇の孫にあたる健磐龍命(たけいわたつのみこと)
その妃の阿蘇津媛命(あそつひめのみこと)、お二の子供の國造速甕玉命(はやみたかたまのみこと)。
創建当時
この場所は球磨川のほとりの、うっそうとした森だったといわれている。
その森の中に青々と水をたたえる青井という池があり
それを神社名とした。
★楼門(ろうもん)【国宝】
高さ12mにおよぶ禅宗様式と桃山様式が華麗に調和した建造物。
上層軒先の四隅にはめ込まれた陰陽一対の鬼面は人吉様式とよばれ
全国的に類例がないとされている。
欄間の彫刻は、二十四孝物語をはじめ
天井には経年により彩色の剥落がみられるが、2体の龍が描かれている。
建造物の内部が拝殿・神楽殿・神供所の
3部屋に仕切られているのが最大の特徴。
神楽殿には
天体にたとえたヤツジメとよばれるこの地方独特な舞台装飾が施され
10月8日の夕刻には国の無形民俗文化財に選択されている球磨神楽が演じられている。
中世からの独創的意匠を継承した建造物に
華麗で装飾性に富む桃山様式が先駆的に取り入れられ
その技法は人吉球磨地方の近世社寺建造物に手本となっていった。
屋根の棟が高く勾配が急な茅葺き屋根が特徴で
青井青神社をはじめ
人吉球磨地方にはこのような歴史的建築物が数多く残されている。
★拝殿の軒下には、ニワトリが雨宿り?
弊殿の外部は動植物の華麗な彫刻や餝(かざり)金具の装飾で彩られている。
柱を超えてつながる画題の彫刻や露(つゆ)を表現した餝金具の手法は
当時の最先端技法をいち早く取り入れたとされている。
その北側にある廊および本殿の写真は雨足が強くなり
撮れてなかったのは残念!
人吉市指定天然記念物。
郡市最大の楠の木。
行ったこの日は7月6日
生憎の梅雨の大雨でびしょ濡れ☂。(´д`lll)
この後、蔵めぐりをする予定であったが
残念ながら予定変更!
宿へ、、、
本日は以上です。