1300年前の古代山城 『鞠智城』! | ✿ 日々是好日 ~ 降っても晴れても ~ ✿

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勤労学生時代から30年“喜怒哀楽”のサラリーマン人生を経て独立。数十店舗の外食企業が上場し全国700店超になるまでを経験。飲食業で育てられた男が、今度は “厳しくも愉しいホテル経営” に挑戦!「無常迅速、時人を待たず」を我が肝に銘じ。

古代の丘にたたずむと、はるか悠久のロマンが蘇る!






おなじみの、わが古里シリーズ




『鞠智(きくち)城』 は、7世紀後半、今から1300年前に、




現在の熊本県北部(山鹿市と菊池市)に築かれた




古代山城である。




★『鞠智城』 歴史公園

『ちょっと一服!ボクがおもうこと 』 “小さいから楽しいホテルの経営” ~siawase亀blog~





★全国でも珍しい八角形の鼓楼が特徴。




最上階の三層目に太鼓を置き、城内に連絡や時間を知らせ


たり、見張りの役目を果たしていた。




★八角形鼓楼(復元建物)


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時の大和朝廷は、緊張した東アジアの政治情勢のなか、


友好関係にあった朝鮮半島の百済(くだら)を復興するため


援軍を送ったが、西暦663年の「白村江の戦い」で、唐と新羅


(しらぎ)の連合軍に敗北し、亡命を望んだ百済の王族・貴族


等を伴って帰還した。これにより事態は急変し、直接日本が


戦いの舞台となる危険が生じたのである。




このため大和朝廷は、北部九州から瀬戸内沿岸、近畿地方


にかけての各地に山城を築き、国防力の強化を図った。


これらを古代山城といい、『鞠智城』 はそのなかのひとつ。




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その他九州は、大宰府を守るために大野城(福岡県)、基イ城


(佐賀県)、金田城(長崎県)が造られた。




『鞠智城』 は、大宰府の南約62キロ、有明海に注ぐ菊池川の


河口からも約30キロ遡上した内陸部に位置し、古代の交通の


要衝にあり、有明海沿岸や九州南部から上陸した侵攻勢力を


迎え撃つには、最適の場所であった。




このため、北部九州の前線に兵器や兵糧、兵士を送り込む後方


支援基地としての役割とともに、南からの攻撃に備えた軍事拠点


であったと考えられる。




★米倉(復元建物) 高床式・校倉造りの食糧庫

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約1200俵もの米を保管できる




★板倉(復元建物) 武器を保管した倉庫

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茅葺の屋根




★兵舎(復元建物) 兵士たちの生活の場

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1棟あたり50人の防人が寝泊まりしていた。


板屋根が特色。




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★長者山展望広場休憩所

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板倉の更に奥の小高い山に建てられている。


中には、映像解説ビデオを見ながらくつろぐ


事もできる。




この日はあいにくの曇り空であまり視界がよく


ないが、広大な眺めである。

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さらには、

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この先には、360°パノラマの灰塚展望所が


あるが、さすがにオヤジには・・・




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これを降りた先には、堀切門跡・深迫門跡


池の尾門跡等がある。 今日は・・・やめとこ(笑)




★温故創生の碑 ・鞠智城のシンボル

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「温故」は、調査研究、「創生」は、整備による利活用を意味する。


この碑には「防人(さきもり)」の詩が書かれている。




万葉集には、防人やその家族が作った歌が、98首 収め


られている。そこには、家族から切り離された苦悩や


将来の不安・恐怖が生々しく表現されている。




「 朝な朝な(あさなさな) 上がるひばりに なりてしか


             都に行きて はや帰り来む 」


(朝ごとに 飛んでゆくひばりのように なりたいものだ


                  都に行って すぐ帰って来れるように)





「韓衣(からころも) 裾に取り付き 泣く子らを


              置きて来ぬや 母なしにて」


(私の衣の 袖に取り付いて 泣く子供達を


       置いてここまで来てしまった 母親がいないというのに)





「わが妻は いたく恋ひらし 飲む水に


             影さへ見えて 世に忘られず」


(私の妻は ひどく恋い慕っているらしい 飲む水にも


           妻の影まで見えてしまって とても忘れられない)








★温故創生館 ・鞠智城の解説、展示のための施設

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★イメージキャラクターの「ころう君」・・今流行りのゆるキャラ!

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以前のブログ記事、「山鹿灯籠浪漫・百華百鮮」のイベント


に出張して来てた時、ちょっと紹介してますョ)





★鞠智城ジオラマ(面積は約55ヘクタール)

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外郭線は山の尾根や崖線で形成され、谷部には


深迫門、堀切門、池の尾門の3つがつくられている。





★兵士の食事 

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兵士の食事は一汁一菜で、それに塩が付く程度と


考えられる食器としては土師器(はじき)が使用されていた。





★百済系菩薩立像

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平成20年10月23日鞠智城跡より国内初となる


青銅製菩薩立像が・・・。


地表下1.5mの土中より、仰向けの状態で出土した。





★発掘調査当時の八角形建物「鼓楼」の姿

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★2号銅車馬(複製)

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館内には、その他鞠智城が築かれた時代とその


役割を展示物と映像によって学ぶことができる。





また、向いの公園入り口にある





★長者館

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木の香りが漂う店内には新鮮な野菜や総菜・


漬物等の手づくり加工品やお土産も買うこと


ができる。








★鞠智城を国営公園に!

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現在鞠智城跡は、古代山城の構造を適切に保存


しつつ歴史公園として整備が進められている。




















本日は以上です。



















⇒ 小さいから楽しいホテルの経営






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山鹿(やまが)市のイベントに出張していた、ころう君(右)