「日本人独特の距離感」
外国人、とくにアジア人が日本人のことを理解していくには、
ある一定の法則のようなものがあります。
たとえば、戦後韓国では、強烈な反日教育が行われて来た。
だから、彼らの頭の中には、日本人=野蛮人、未開人という
イメージができあがってしまっています。これは中国でも同じ
でしょう。
しかし、韓国人や中国人が日本に来て生活し、日本人と接す
ると、だれもが驚くのです。
日本人はなんて親切で優しくて思いやりのある人々なのかと。
なにより、日本は大変治安がよく、また住みやすい国であると
痛感します。
こういうと、日本も最近は治安が悪くなってなってきたという人
がいますが、近代国家の中で日本が今もっとも治安のよい国
であることは、間違いありません。
こうして、日本に来たアジア人は、当初抱いていたイメージと
実際のギャップに驚きつつ、一年目はとても楽しく過ごすこと
ができます。
しかし、二年目、三年目に入って日本人ともっと踏み込んだ
つき合いをしたいという時に、人間関係でつまづいてしまう人
が非常に多い。
まず、外国人が一番分からないのが、
日本人独特の距離感のあり方です。
日本人は初対面の人にいきなり馴れなれしくしようとすると、
かえって品がない人と敬遠されてしまいます。
ある程度、「距離感」を大切にしながら次第に親しくなっていく、
そのプロセスを大事にするのが、まさしく日本人の距離感の
あり方なのです。
ところが、これはおそらく中国人もそうでしょうが、韓国人の
人間関係というのは、会った瞬間からいかにして互いの距離
を縮めるかがポイントなのです。
こした距離感の違いから、多くの留学生が日本人との円滑な
人間関係を築くことに挫折してしまうわけです。
※「歴史街道」呉 善花氏「日本文化史」講座より
次回へ・・・
今日のお昼は、
海老天肉入りうどん¥390
・・・でした。