(私のやってしまった見落とし)
基礎が完成した後、土台敷きが始まります。
私の家は高気密・高断熱で夏涼しく、冬は暖かい家を目指し、
全熱交換型の換気システムのマーベックス社の澄家ECOハイブリッド(MBC開発では澄麗の名称)を採用します。
そのため、家の基礎は「基礎内断熱工法」となります。

土台敷きのポイントは
1.気密パッキンが隙間なく設置されているか。
2.アンカーボルトは適切な場所に配置されているか。
3.土台の水平が保たれているか。
の3点が大事だと思います。
基礎内断熱工法
まず基礎に気密パッキンを設置していきます。
↓気密パッキン


基礎内断熱工法では、“床下も室内環境”となるので基礎の外周部は密閉された気密ライン、内部は通気ができる基礎パッキンとなります。
気密されているとはいえ、基礎内は空気の流れを止めないことが1番大事です。
(空気の流れが止まると基礎内はカビだらけとなり、構造体にも健康にも悪影響が出る可能性があります)
そのため、換気システムの「澄家ECOハイブリッド」が湿度と温度を調節し、綺麗な空気を基礎内に流します。
基礎内に空気が適切に流れるかは、図面上で推測できるので、給気・排気の設計の段階でしっかりと確認することが特に大切です。

↓ 内部は通気用の基礎パッキン
気密パッキンが隙間なく設置されているか。
気密パッキンの継目がピッタリと密着している事は気密性を高めるためにも絶対に必要なことです。
その確認方法ですが、夜に継目部分に懐中電灯を当て、反対側から目視し、光が漏れていたら気密漏れが疑われます。
↑数カ所、光が漏れる所が確認できました。
とても丁寧な施工だったのですがアンカーボルトと気密パッキンとの兼ね合いでどうしても発生してしまいます。(今後、この方法でされる方は私の担当の現場監督さんが有効な対策を発案されていたので光漏れは無くなると思います。)
私の場合は、補修となります。
考えた方法は3つあります。
①発泡ウレタンで隙間を埋める
②気密テープで隙間を塞ぐ
③シーリングで隙間を埋める
①発泡ウレタンは気密と断熱補強にもなるが、「光が入る≒紫外線が入る」ことになります。発泡ウレタンは紫外線環境下では経年によって痩せてしまう
②気密テープは他の方法と比較して、安価で確実性は高いものの、長期耐久性について欠く。
③シーリング材はもともと屋外で使用するもののため強い上に、私が外壁に採用したシーリングは高耐久性シーリング材のためより長持ちする。
ということで、ケイミュー超耐久シーリング材で補修することにしました。
↓この後、発泡ウレタンを内側に吹くため、先に室内側から補修しています
アンカーボルトが適切に配置されているか。
その中でも、ポイントは土台継手部分の「男木仕口にアンカーボルトが設置してある」ことが大切です。
アンカーボルトは男木仕口に設置していないと地震の時に土台が外れる可能性があります。
もともと土台はプレカット工場で4mの定尺で運ばれてきます。なるべく細切れにしない方が(継手を少なく)構造的にも有利で、建築会社も材料が無駄にならないよう定尺のまま配置していきます。その継手の部分のチェックは大事だと思います。

土台の水平が保たれているか。
床の工法にも種類がありますが、(例えば松下孝建設さんの根太落し込み工法)
MBC開発は、地震に強いと評判の剛床工法を採用しています。
剛床工法は施主、建築会社双方にメリットが有るため現在主流の工法です。
しかし、剛床工法は土台や梁の傾きは、そのまま床の傾きとなって表れます。

そのためには前回の記事に書いた基礎天端レベルの精度も重要となります。
【やってしまった私の見落とし】
見落としたのは基礎の断熱材の配置についてです。
下の写真を見てもらえば分かるのですが、青いラインが設計上、断熱材が入る予定の部分です。
私としては下の写真の赤のラインにも断熱材を埋め込みたかったです。

事前に希望を伝えておけば、断熱材を埋設できたのですが後の祭りです。
その後、設計士責任者さんに相談したところ、
「土間の広さによっては断熱材を施工したりするが、今回は施主の希望する仕上げに支障をきたすこと、この部分を含めたUA値の算出により断熱材は無しで設計している」とのことでした。
これは「改正省エネ基準」でも当たり前の設計で、高断熱を売りにしている他の建築会社でもこの仕様が一般的です。
それに私の家の場合、この土間部分を計算に入れても北海道の基準を上回っています。【外皮平均熱貫流率UA値】
基準も、計算上も問題なし。
しかし、基礎部分だけですが玄関が“外扱い”になってしまうのが嫌なのです。
土間はコンクリートでできています。
コンクリートの場合、一般的な断熱材グラスウール10cmと断熱性を同じにするには、3メートル以上必要です。
つまり、熱を伝えやすく、蓄熱しやすい。
その週の土曜日、設計士責任者さんと現場監督さんに相談した所、、
↓削ってもらえました。ここにボード状の断熱材を埋め込みます。(鉄筋は無いので削っても構造上問題ない)
急な私の要望に応えてくださって感謝しております、ありがとうございました(;_;)

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