MBC開発と契約後、いよいよ着工前になると『設計監理書』と呼ばれる青い冊子を現場監督から渡されます。
そこには、図面を含め構造計算、設備などのマイホームに関する全てが書かれています。
この青い冊子に基礎伏図、基礎断面図なども書かれているので、それを元に基礎工事をチェックしていくこととなります。
しかし、基礎工事のチェックはどこに注目すべきか分かりづらいです。
今回、私がいろいろ勉強した中で、ここは押さえていたほうが良いと感じた簡単なポイントを書いていきます。
↓MBC開発の基礎。三井ホームの超剛性ベタ基礎『マットスラブ』を彷彿させる鉄筋の多さ。
鉄筋コンクリートの寿命は、鉄筋にどれだけ厚くコンクリートを囲めるか。が1番のポイントです(かぶり厚)。
そのためには、基礎立ち上がり幅は150mm以上あるか?
他の工務店などでは今でも120mm程度で施工してあるところもあります。これは、危険です。
適切なかぶり厚が確保できない箇所が出るので、必ず150mm以上に変更できるか、確認をした方がいいです。
スペーサー(サイコロ)が埋もれているとダメ(下からのかぶり厚確保)、それが約1m間隔で置かれているか。
樹脂製のものやらスチール製やらあるが、MBC開発ではコンクリート製のものです。
サイコロが埋もれている場合、ランマー転圧(土の押し固め作業)が不十分です。
この次に、底面の打設(コンクリートを流し込む事)をします。
固まり次第、立ち上がりの打設へと移ります。
コンクリートの打設は必ず雨の降らない時にすること!!!
コンクリートが少し固まれば雨が降ろうと、浸かろうと、あまり心配ないです。
コンクリートは乾いて固まるわけでなく、水と結合して固まりますので問題ないです。
コンクリートはかぶり厚が命です。
立ち上がり150mm幅で、配筋が真ん中をきれいに通っていたら、それで大丈夫です。
(立ち上がりのかぶり厚は50mm以上あればOK)
ホールダウン金物は所定の場所に固定されているか。打設後も傾きがないか。
(ホールダウン金物は柱と連結されるため、必ず事前に固定される。場所は現場監督さんに確認すれば図面で教えてくれます)
↓固定されたホールダウン金物(一番背の高いボルトがそれです)
配管などの、貫通口の直径100mm以上の場合、補強筋を入れてもらってください。(私はこの日、風邪からの高熱で確認できませんでした。。。)
それと、私は止水プレートを入れました。
現場監督さんの行動力のおかげでギリギリセーフで導入することができました。
止水プレートって何?ですが、、
現在、基礎造りには工場であらかじめ造って現場に運び入れるPC基礎と、一体打ち(県民住宅さんが採用)、2回打ちと、いろいろやり方があります。
私はどの工法にもデメリットは存在すると考えています。
MBC開発では2回打ちです。
2回打ちとは、まず底面である水平部分にコンクリートを流し込み、固まりしだい、垂直部分(立ち上がり)にコンクリートを流し込み固めます。そのため、継ぎ目が生じます。
この継ぎ目が2回打ちのデメリットです。
大雨の時などの浸水(鹿児島は火山灰の影響で排水口が詰まりやすい)、またはシロアリの侵入経路になりやすい箇所です。
↓深基礎部分なので継ぎ目が高い位置にありますが、通常は土のすぐ近くです。
そこで、止水プレートはその弱点である継ぎ目の部分に薄い鋼板プレートを埋め込みます。
ただそれだけなのですが、効果は絶大です。
基礎工事には他にも下記のようなチェックしなければならない項目があります。
(外周、内部立ち上がり配筋・スラブ配筋・基礎梁の配筋・隅角補強・継手定着長さ・防湿シートの破れと補修・人通口の補強・レイタンス除去など)
このチェックポイントには問題がありませんでした。
ただし、上記ピンク色で書いた部分は、大切なので、しっかりとチェックを入れた方がいいと思います。
人が造る以上、ミスは起こる可能性があります。基礎屋さんに直接聞いてもいいですが、おそらく専門用語混じりで説明されますので、わからないことは担当の現場監督さんに聞くのがベストだと思います。
今回、基礎造りのアンカーボルトを田植え方式で行ったことは許しがたいですが、
いずれにせよ、完成した基礎はホールダウン金物、アンカーボルトの位置・傾き、天端レベル±3mm以内と、素晴らしい出来でした。
『基礎』は、家造りで重要な部分ですが、着工してすぐに始まり、あっという間に終わるため基礎屋さんは施主から感謝される事なく去りゆくのが日常だと思います。 しかし、今回、天端レベルの精度も ±3ミリの素晴らしい仕上がりでした。MBC開発の基礎やさんは普段通りの作業でその目標値を達成できるのだということがわかりました。
基礎屋さん、暑い中の作業おつかれまでした。
天端レベル測定

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