MBCハウスで建てる鹿児島の家(ブログ) -6ページ目

MBCハウスで建てる鹿児島の家(ブログ)

家の構造は自分なりにこだわりました。ハウスメーカー選び、家の仕様、家造りの際のトラブル、採用してよかった点、住んでみてからの感想などを正直に書きます。今後みなさんの家造りの参考になれば幸いです。


私の“マイホーム”もいよいよ、基礎工事が始まります。

基礎は家造りをするうえで、とても重要な部分です。
耐久性・耐震性・気密性にも影響します。

MBC開発では、基礎工事は基礎工事に特化した業者にしてもらいます。



木造住宅の柱などの構造材は工場でプレカット加工する事が多い中、基礎造りだけは大半が昔ながらの現場打ちとなります。

基礎は、特に施工精度(丁寧な施工)が大切です。


私も基礎工事に関しては、大手ハウスメーカーを含め、さまざまな工法の基礎を見てきました。

そこで感じたことは、“さすが大手だ”と感心させられるような基礎もあったかと思えば、大手メーカーでも雑な造りが見られたり、小さな工務店でも丁寧で立派な基礎づくりを行っている業者もあったということでした。




私の家の場合、まず深基礎だけ先に造ることからのスタートとなりました。


↓現場監督さんが丁寧に説明してくれます。

深基礎配筋 
現場監督さんは私の担当になったがために、例えば今日だけで、基礎の相談と追加工事の件で3回も電話での問い合わせに答えてくださいました。m(__)m
主な内容は、基礎の中に鋼板を入れるかどうかの件です。(浸水・シロアリ対策)

非常に細かい質問だったのにも関わらず、そのメリットだけではなく、デメリットも教えてくださいました。







基礎工事の際には、

 コンクリートを流す作業(打設)を絶対に雨が降る時にやってはならない。

コンクリートを打設した後では配筋のチェックが出来ないので、必ずコンクリートを流す前に確認する。
(よくわからなくても、あらゆる角度から鉄筋の写真を撮って、残しておく)

と、その他にも数多く注意しなければならないことがあります。

 
MBC開発では基礎屋さんは一社だけにしていると聞きました。
過去、基礎工事の“待ち”を防ぐために何社か委託していたようですが、“待ち”が発生したとしても、今の会社が1番精度が高く信頼も置けるとのことで、そのようにしているとのことでした。
基礎をおろそかにする建設会社は論外だと思っているので、この話を聞いて嬉しく感じました。


いよいよ、本格的に基礎工事が始まります。
私自身、MBC開発の基礎を見るのは初めてです。
次回のブログはMBC開発の基礎と、私が考える基礎工事の際の注目すべき点など、書きたいと思います。







先日、地盤調査を行いました。

私の場合、ハウスメーカー選定に長年を費やしたこともあり地盤測定は3回経験があります。

1回目 三井ホーム
2回目 一条工務店
3回目 MBC開発の3社です。



一般的に住宅の地盤調査はSWS試験(スウェーデンサウンディング試験)という方法で行います。

一条工務店、三井ホーム
はこのタイプになります。



MBC開発ではジャパンホームシールド(地盤調査の専門会社)のSDS試験(スクリュードライバーサウンディング試験)を採用しています。

このSDS試験は優れもので、ボーリング調査なみの土質の判定もできるため、

従来のSWS試験の進化系となります。


SDS 
 


土質を知ることで、過剰な地盤改良を防いだり、過小判定による住宅の沈下被害も防止(地盤事故を防ぐ)につながります。

SDS1  



1回目、三井ホームの結果は時間の都合上、3点測定の簡易的なものだったこともあり、「地盤改良なし」で大丈夫そうだとの仮の判定でした。



2回目、地盤調査に厳しいとの噂もチラホラ聞かれる一条工務店には厳密に地盤調査をしていただきました。

結果は「柱状改良」で私の家の場合、160万円かかるとのことでした。

さらに一条工務店の場合は「ベタ基礎」がオプションになるので、その金額も上乗せされます。


一条工務店の場合、地盤調査は自社で行い、その責任を取るため、過剰判定になりやすいのは仕方無いものの、私は『安全を考慮した信頼できる結果だった』と感じました。

しかし、捉え方によっては、地盤改良は追加工事となり会社の利益となります。さらに、一条工務店では通常、契約した後に地盤調査を行います。
余程のことがない限り、契約金を支払っている顧客なのでその結果に対して断られる心配もありません。

また、改良がなかったとしても、ほとんどの方が“ベタ基礎”になると思いますが、それも一条工務店ではオプション扱い(別料金)です。
(私の場合は、地盤調査は「契約前に」と、話をしていたので大丈夫でした)


地盤調査3回目です。

MBC開発が採用している地盤調査専門会社ジャパンホームシールドのSDS試験です。

その結果は「地盤改良なしでOK」の判定。つまり、ベタ基礎の判定となりました。

私は、一条工務店で「柱状改良が必要で、160万はかかる」と話を聞き、その判定を信頼していました。
そこで、地盤改良の予算は別に確保してありましたし、安全側で考えるのでむしろ、他社でベタ基礎の判定であっても“追加で補強”してもらうよう考えていました。


その旨をMBC開発の現場監督さんにお願いしました。


補強も、さまざまありますが2003年より不動産鑑定評価基準の改定で地中の埋設物も評価されるようになりました。

つまり、一条工務店などの柱状改良では、その土地の地価が下落します。


そこで、私の場合、土地の地価に影響がない砕石パイル工法(アクパド工法など)の中でも、
鉄の筒を用いて孔壁を崩壊させずに掘削することが可能なエコジオ工法をお願いしようと考えていました。もちろん、地盤会社の保証も効きます。


現場監督さんのはからいで、地盤調査を行ったジャパンホームシールドの所長さんと話をする機会を作っていただき、私の地盤のさらに詳細なデータ、それぞれの分析・判定方法、補強の詳細、過去のデータ等を含め丁寧に説明していただきました。
その結果は次のようなものでした。
私の土地の場合、砕石パイルを用いて補強することで、かえって逆効果になる可能性がある。
過去の判定の精度の高さと実績数の多さ、さらに判定自体が、厳しい条件で行われていること。
なによりも今回は土質の判定も行い、その信頼性も高い。


以上の理由などを総合的に判断し、ジャパンホームシールドの判定通り、“補強なし”のベタ基礎に決めました。(10年保証、オプションで20年保証も選択できる)





今回、MBC開発の地盤調査で、より正確な地盤判定を実現することができ、まさにSDS試験の恩恵を受ける形となりました。



マイホーム(計画中) ブログランキングへ
■気密(その3)



鹿児島県は温暖な地域であるため、今でも断熱性・気密性に関して積極的に取り組んでいるハウスメーカー、建築会社は少なく、特に気密化を希望すると「なぜ気密化が必要ですか?」と各メーカーの営業マンに逆に質問をされる事態です。 

昔、シックハウス症候群の原因が気密住宅だったこともあり、今だに「気密は必要がない」と、話をされる営業マンもいます。
当然、換気をしない気密化住宅では、シックハウス症候群も起こりえます。 

今はシックハウス症候群にならない為に24時間換気(計画換気)が義務付けられており、断熱・気密・換気この3つが大事であることは日本のみならず海外でも一般的です。



高気密・高断熱住宅は吹き抜けなどを含め、家全体の温度差が少なくなり、
ヒートショックを防ぎます。


また、高気密第1種熱交換型換気システムの組み合わせることで省エネだけでなく
大気汚染による人体への影響も防止できます。





私は、鹿児島県で住宅の気密化が浸透しないのは2つの要因があると考えます。


1つは、鹿児島は特に温暖な地域のために他県に比べ、高断熱・高気密への意識が薄く、県民に気密化の必要性が周知されていない現状がある。

もう1つは、高気密化の作業には時間と手間がかかり、費用対効果で考えると企業側にとってメリットが少ない。 



そのため、現在の鹿児島の住宅は、全棟気密測定を行わず、

他県以上に、スカスカのすきま風住宅が大半かと思います。
 





高気密化と高断熱化によりエアコンの効きが良くなることで、“冷房病”(必要以上に強運転になることが原因)も防げます
冬も暖房は弱運転で済むため暖房費の節約にもなります。(一般的に暖房費は冷房費の3倍ほどお金がかかる)   



石油ファンヒーターはスイッチを入れて即効で暖まるため、局所的に暖房を使う鹿児島では今でも人気です。
石油ファンヒーター 石油ストーブ 


 
 しかし、高気密住宅では基本的に灯油を使った石油ファンヒーター(開放型)は使用できません。

シックハウスや二酸化炭素などの換気は機械換気で十分対応できますが、石油ファンヒーターから発生する有害物質のNOx(窒素酸化物)や一酸化炭素などに対して、換気が追いつかない事が一番の原因です。
また、使用するときに発生する大量の水蒸気(200mL/h)により壁や窓ガラスに結露が付着し、カビが発生しやすくなります。 


石油ファンヒーターから発生するNOxは、呼吸器系に重大な影響を及ぼします。 


では、鹿児島県で一般的な気密性が確保されていない“すきま風住宅”では使用しても大丈夫なのでしょうか? 


低気密の“すきま風住宅”は、計画換気ではないため、有害物質は滞留します。
また、外気温の影響を受けやすいため石油ファンヒーターは必要以上に強運転になります。
つまり、汚染物質が大量に室内に発生することになります。 


エアコンを主に使用し、補助的に石油ファンヒーターを使う(つまり弱運転)であれば汚染物質濃度が、大きく減らせるという報告も出ています。

ということは、むしろ高気密住宅の方が人体への影響は少ないかもしれませんが、低気密であっても石油ファンヒーターは積極的には使わない方がいいと思われます。





では、高断熱・高気密・換気の三拍子がそろえば、本当に健康につながるのでしょうか?




近畿大学 岩前篤教授がされた、新築の高断熱高気密住宅に引っ越した人を対象とした健康調査があります。(約3万5千人に行った調査)

高気密高断熱 

グレード3…新省エネ基準(平成4年基準)
グレード4…次世代省エネ基準(平成11年基準)
グレード5…北海道における次世代省エネ基準レベル

この調査によると、住宅のグレードが上がるほど、症状が明らかに改善しています。


つまり、『高気密・高断熱は健康に繋がる』いうことが調査によって明らかとなりました。




以下の文章は、長くなりますが、鹿児島にお住まいの方は、ぜひ目を通して欲しい!  



鹿児島
では他県に比べ、気密・断熱の“すきま風住宅”が大半を占めています。




では、鹿児島の“すきま風住宅”は、

本当に不健康につながっているのでしょうか??



気密住宅であれば、ヒートショック(脳卒中のリスク)や、呼吸器系疾患が一番影響を受けるはずなのでみていきます。





まず、ヒートショック(身体が温度変化にさらされて血圧が急変する)が原因となりうる
脳卒中です。


脳卒中 


三大生活習慣病(がん、心臓病、脳卒中)の中でも、鹿児島県は,「脳卒中」による死亡率が大変高く、人口10万人当たり全国平均の1.4倍です。



鹿児島県のホームページにも警報が発令中です。





続いて、呼吸器系の代表的な疾患『ぜん息』です。
ぜん息悪化の原因に、大気汚染の影響も大きく受けます。



人口10万人当たりの喘息による死亡者数を見てみますと

ぜん息 


鹿児島県はぜん息死(人口10万人当たりの死亡者数)の割合が全国と比べ、極めて高いです。
ほぼこの10年間、常にワースト3位内という順位で推移しているようです。





次に、呼吸器疾患としてこれも代表的な、『慢性閉塞性肺疾患(COPD)』です。大気汚染の影響も原因となる疾患です。
 
COPD 

これも、全国的に見ても鹿児島の死亡率は、これまた全国ワースト3位(平成25年)と、悪い結果になりました。  



もう少し掘り下げてみます。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、90%がタバコ(喫煙)が原因と言われています。 


鹿児島のタバコの喫煙率はどうなのでしょうか? 


ガン政策情報センターの2010年度調査によると
鹿児島の喫煙率は47都道府県のうち、

喫煙率 45位(鹿児島18.4 %)

鹿児島県は、圧倒的に喫煙率が低い!

つまり、『タバコはあまり吸ってないのにCOPDでの死亡率が高い』

という散々な結果がでています。






人の在宅時間の平均は15.8時間


人生の 65.8% は自宅で過ごします。

そんな膨大な時間、人と密接に関わる場所くらいは、各部屋の温度差を少なくし、空気はキレイであって欲しいと思います。


過去において、大気汚染が問題となっていた、四日市市がある三重県や川崎市がある神奈川県は、現在ぜん息死亡数が少ない県となっています。
県民の大気汚染に対する取り組み、考え方が時を経て、良い結果へと繋がったのだと思います。



微力かも知れませんが、鹿児島でも高気密・高断熱、第1種熱交換型換気システムにすることにより、少なからず良い結果へと繋がるはずです。




医療用の吸入薬(ドライパウダー)は、様々な臨床実験を経て、1~5μmの粒子サイズで製剤化されています。(人体に一番効果の出るサイズが1~5μmの粒子ということです)


つまり、汚染物質のサイズの中でも一番厄介なのが1μm~5μmとなります。
このサイズは肺の奥(肺胞)まで達して沈着し、人体に最も悪影響が出ます。
いわゆるPM2.5です。さらに厄介なことにPM2.5がたくさん飛散していたとしても、霧が出たりや薄暗くなることもありません。目視で確認できるサイズではないのです。
そのため、我々の気づかない間に汚染物質が体内に蓄積し、呼吸器疾患を起こしうる原因になります。


その対策として、すきま風を防ぐことは当然ですが、高気密化して第1種熱交換換気システムをフル活用することです。



大気汚染に関しては、私の採用する換気システムの澄家ecoハイブリッド(MBC開発では澄麗の名称)のフィルターは0.3μmの粒子サイズまでシャットアウトするため火山灰・黄砂・花粉の他、PM10はもちろん、浮遊粒子状物質(SPM)の他、健康影響との相関性が高いPM2.5を室内に入れず、新鮮な空気だけを室内に取り入れることができます。




それだけ、防御を固めてはいますが、高気密・高断熱、そこに窓を開けたら空気が通るように(自然換気も出来るよう)鹿児島の地域ごとの風向きから計算し、設計して頂いています。

窓を閉めてもよし、時には思い切り開けてもよし。


さらに、太陽の光もパッシブデザインで夏は遮り、冬は室内に届くよう計算されています。
ルーバーの角度も現場で試作品を造り確認の後、取り付けます。



ここまで色々と述べましたが、実際にこの健康住宅を具現化するには建築会社の施工にかかっています。

それを素人が確認・判断・補修依頼するにはC値を実際に測定する他ありません。

私は別途料金が発生してもマイホームのC値は測るべきと思います。




住まい ブログランキングへ


にほんブログ村