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MBCハウスで建てる鹿児島の家(ブログ)

家の構造は自分なりにこだわりました。ハウスメーカー選び、家の仕様、家造りの際のトラブル、採用してよかった点、住んでみてからの感想などを正直に書きます。今後みなさんの家造りの参考になれば幸いです。


防水の話とこれまでの施工ミスとその対応について



全国的に住宅において雨漏りに関するトラブルは多いです。
特に鹿児島は台風が多いので防水・雨漏りに関する施工にも注意が必要です。
私の場合はJIOの検査の前に、一部ルーフィング(屋根の防水シート)の破れなどを発見し、補修していただきました。

MBCハウスでは屋根の防水シートは改質アスファルトルーフィングです。
一般的な防水シートよりも高性能なものになります。
屋根の防水シートは隠れて見えなくなる部分です。しかし、屋根の種類(ガルバリウム鋼板や陶器瓦やストレート)を選ぶ以上に防水において大事なポイントになります。

鹿児島の降雨強度は160mm/hにランクされます。
これは鹿児島を含め全国に5箇所しかありません。


鹿児島の建築会社であれば標準採用して当然ともいえます。




↓ルーフィング(防水シート)は下から上へ100mm以上(縦方向)重ねながら施工していく。
 横方向の重なりは200mm以上は必要です。

防水シート1


↓防水シートの立ち上げ長さも十分。(300mm以上は必要)

防水シート立ち上がり

↓一部、防水シートの破れがあり、このルーフィングは新しくやり直してありました。
防水シート破れ


↓窓ガラス(サッシ)を室内側から見た写真です。
サッシ防水シート

サッシの下にも念入りに防水処理をします。
万が一、雨水が来ても壁内に侵入させず外に排出します。

↓外から見た写真です。

サッシ防水シート2


↓屋根のルーフィングに続き、外壁は“透湿・防水シート”が下から順に施工されます。
サッシ周りもこの写真では見えませんが厳重に気密・防水処理してあります。

透湿防水シート

↓エアコンスリーブの防水処理です。

スリーブ防水処理


↓配線も高耐久シーリング+気密テープ処理

配線防水処理




マイホームは人生で一番高い買い物であり、車のように数年で乗り換えるわけにはいきません。ほとんどの方にとって一生に一度、一回限りのチャンスです。

それなのに、細かくチェックされている施主のブログなどを拝見すると、小さな工務店でも大手ハウスメーカーでも、施工ミスの発見や、致命的なトラブルなど、なんらかの経験をされています。(工場で造って運んでくる大手ハウスメーカーでも同じく)


私は、マイホーム造りを進めていく過程で、残念な考えではありますが、『ミスは付きものだ』と捉えています。家造りでミス無く完成した方はおそらく気が付いてなかっただけでは?とすら思う次第です。


ミスは許されるものではありません。
場合によっては一生恨みながら住み続けなくてはならないケースもあると思います。
私はミスに対しては断固反対、手抜きなど言語道断の考えです。
けれども、今の注文住宅はたくさんの業種の方の力によって複合的に絡み合いながら造られていきます。

たくさんの方が協力して一発勝負で一つの家を造り上げていく以上、ミスの原因はいろいろ考えられます。
・下請け業者の施工技術の個体差
・各業者間の連携ミス
・現場監督さんも通常‘かけ持ち’で常時見ているわけではない事
など挙げられます。
しかし、施工を失敗していても最終的にクロスやサイディング・屋根材で大部分が隠れ、すべての家はキレイに仕上がります。


私の家でもこれまでにいくつかの施工ミス、説明不足による行き違いがありました。
現時点までのトラブルやミスを細かいものまで列挙すると


現場発泡ウレタン基礎部分に一部、施工抜け(翌日、解決)
ルーフィング一部破れ(補修済み、解決)
ホールダウン金物の位置、2箇所(下記参照)
サイディング・透湿防水シート間の通気層の遮断(現在進行形)


ホールダウン金物以外のミスは処理や対策をして問題なく改善されましたが、ホールダウン金物の2箇所は基礎と固定してあるため、どちらも予定通りにいきませんでした。
1か所はホールダウン金物の影響で、
リビングの引き戸の位置が奥まってしまう事に加え、裏の収納部分の面積が減ります。(これに関しては構造強度を優先させるためにこのような事になりましたが、説明が不足していたと感じています)
2カ所目も、ホールダウン金物の影響で収納量が減ります。
(これに関してはホールダウン金物の軸を変えることで回避可能でしたが、収納が減る結果となりました)

この件に関しては、現場監督から正直に説明と、謝罪がありました。
基礎と連結されているので取り返しが付きません。正直、これまで営業マン・設計士・現場監督等、丁寧で綿密な計画を立てていたため、想定外の出来事でショックでした。
ただし、
1つ救いだったのは、早く発見し、それに至る過程を含め、正直に話してもらえた事です。それと、丁寧な謝罪がありました。

謝って許される問題ではないかもしれませんが、隠蔽せずに話をしてくださった事で、これからまだ続く家造りに不安は感じることはなく、むしろ期待が持てます。



いずれにせよ、どこのハウスメーカーでも施工ミスは避けられないと思っていますが、
注文住宅の場合は、建売りと違い、施主が細かくチェック、確認できるので丁寧に施工してもらえる(手抜きなどしにくい)メリットは大きいと感じています。

ちなみに、建売りだった場合は上記の施工ミスは、隠れる部分なので(見えない)、気づくことはできません。

施主の方も、打ち合わせの段階で仕様を選ぶ際に、「家族間でしっかり決定してから伝える事」と、旭化成建材の事件もそうですが、マイホーム造りも「工期を急かさない事」もミスを防ぐポイントかもしれません。



と、言いたいところですが、この記事を書いているさなか、サイディングの通気層の施工ミスに関して雲行きが怪しくなってきました。外壁通気は現在の木造建築において、基本的な事です。この件(外壁通気工法)に関しては日を改めて書きます。



次回はついに、第一回、気密測定(中間検査)です。
私は、気密・断熱・換気にこだわってMBC開発と契約しましたが、果たしてどのくらいの数値が出るのか。





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■建て方



先日、「土台」が設置されましたので「建て方」に入ります。
今回、マイホームの建て方を経験して、新しい発見、注意しないといけないポイントなど、私なりに感じたことを書きます。

建て方の時は2×4工法ほど神経質になる必要はないのですが、軸組工法でもできれば雨は避けたいです。
現場監督と打ち合わせの段階で「建て方前日までに降水確率50%以上なら延期」というお願いをしておきました。


建て方の前日、降水確率20%の晴れ予報だったので決行です。
週間天気予報でも晴れが数日続く絶好の天気です。


ですが、その夜、まさかの天気予報大外れ。(台風が接近していた影響で)
透湿防水シートは屋根に仮固定されていましたが、柱などは水浸しになってしまいました。

建て方の雨

今は木材の乾燥技術も進んでおり、木材内部の含水率に大きな影響はなく、それに翌日以降は晴れが続くので問題無いですが、残念でした。(2×4工法の建て方の際、雨は厳禁ですが、軸組工法でもできれば剛床は雨には当たらない方がいいと思われます)


建て方は早いです。クレーン車を使っての作業に、複数の大工さんの協力で組み立てられます。

建て方


途中、斜め方向に薄い木材が入ります。これは「仮筋かい」といって、柱の垂直と梁の水平を確認しながら軸組を仮固定する大切な木材です。下げ振りや水準器を使って柱の倒れを修正し、柱を垂直に仕上げます。

仮筋かい



耐震性において大事なポイントは金物チェックと、耐力壁が正しく設置してあるか。の2点です。

前回記事に書いたように、阪神淡路大震災で倒壊した住宅の主な原因は4つあり、
その中でも、現場の確認が必要となるのは接合部の緊結の確認です。


阪神淡路大震災では“土台や柱の引き抜け”によって倒壊したケースが多く、それ以降、建築基準法の改正によって金物の設置が義務付けられました。
金物が、建物を強固にする目的であれば、少し付け忘れがあっても大丈夫かもしれませんが、柱や梁の引抜けを防ぐ目的である以上、キッチリと設置しなければなりません。


以下の写真は、記念すべき1回目の建築基準法の時に建てられた、約60年前の住宅(昭和31年2月上棟)の解体現場の写真です。

当然ながら接合部補強金物は1つもありません。

建築基準法1回目

屋根もルーフィング(防水シート)は無い時代です。木材でしょうか?ボロボロで分かりません。

建築基準法1回目2



MBCハウスに限らず、現在の木造住宅において、金物はいたる所に設置してあります。
(柱のかど金物、土台と基礎にアンカーボルト、柱の引抜きを防ぐホールダウン金物、柱と梁の接合部、梁と梁などの構造材を接合する羽子板ボルト、梁の継手を補強する短冊金物、屋根のひねり金物などと、大事な金物はたくさんあります)

MBCハウスで使用する金物は接合補強金物で圧倒的なシェアを占めるカネシンです。その中の、3層コートされたプロイズシリーズを使用します。

金物  継手金物



屋根のひねり金物は垂木を母屋や桁に緊結して屋根が風圧で吹き上げられないようにする役割があります。

MBCハウスでは一見するとひねり金物は付け忘れ?と感じてしまいましたが『タルキック2』と呼ばれる垂木留め専用のビスで固定されています。
タルキック2

タルキックが施工されているか気になる方は“目視プレートの取付け”を打ち合わせの段階でお願いした方が良いかもしれません。



金物の種類、取り付ける位置は、それぞれ設計によって変わります。
私は図面と照らし合わせながら金物の種類、場所、各金物に付いているネジもそれぞれ適切か確認しました。
今回はすべて適切に設置してありました。


金物のチェックは、自分で時間をかけてするのも良いですが、ほとんどの建築会社では瑕疵担保保険に入っています。(MBCハウスはJIO‘ジオ’と呼ばれる保険)
その保険では、第三者機関による検査を行います。これは、施主の希望ではなく姉歯事件以降、保証金の供託、もしくは建築会社の保険加入が義務化されています。


そのJIOの躯体検査は金物チェックも含まれます。
私は事前に建物のチェックを入念に行っていた事もあり、JIOの躯体検査はあまり重視していなかったのですが、今回、検査に立ち会ってメリットを感じました。


JIOの検査の方はプロなので、金物を図面と照らし合わせてチェックするのですが、自分でするより断然早いです。当然、設計上の金物と同等以上か、すぐに判断できます。
ただし、JIOの検査の方は一人で来られます。
個人的な意見ですが、きっちりチェックしていただける方と、そうでない方もいらっしゃるかもしれません。

正直、金物が多少抜けていても建物が崩れるわけではなく、よほど目立つミスがない限り現在の住宅は瑕疵担保保険の10年程度は耐えられる事がほとんどだと思います。


金物チェックは、JIOの躯体検査(所要時間20~40分程度)の際に立ち会い、『JIOの方がしっかりと図面と見比べながら金物をチェックしているか』その作業を、施主は見届けることが大切だと思います。

私の場合はJIOの方に「金物は大切だと思っているのでチェックをお願いします」と直接話をしましたので、解説付きでしっかりやっていただけました。(勉強になりました、ありがとうございました。)

jio躯体検査2


JIOの方は、あらかじめ現場に置いてある設計監理書を見ながら検査をされます。(必ず金物チェックは図面との見比べが必要)
この時、施主も図面の見方がわからなかったとしても、MBC開発からもらう「設計監理書」の金物のページを開き、JIOの方の後ろをついて回る事は大事だと思います。

今回JIOの方が言われるには、現在鹿児島県内でJIOに500社以上登録していて、そのうちMBC開発を含めて6社だけが、JIOの本社を介して施工会社に“施工ミスの内容を報告”する決まりになっているそうです。




設計で計算した通りの耐震性を出すには、その耐力壁の“釘の打ち方”が大事です。

釘の間隔 と 釘のめり込みがないか

この2点がそろって初めて耐力壁になります。


釘の間隔は、ダイライトパネル上に線(釘の間隔)が印刷されているので確認は簡単です。

釘の2~3mm以上の“めり込み”を見つけた場合、その釘の隣に正しく留めるようにすることと、事前に「釘を打ち込む機械の空気圧を弱めにして下さい」と伝えても良いかもしれません。

めり込みを起こすとパンチングシアを起こし耐力壁の割れ、外れを引き起こします。


耐力壁にもいろいろ種類があります。七呂建設さんなどのイシンホームで使われているパーティクルボードは壁倍率が高く設計上も優位ですが、私は健康と、長持ちする家を考えた場合に透湿抵抗が低い、ダイライトに優位性があると考えています。

↓釘の間隔は線が印刷されており、わかりやすい。間柱が付いてない所(右の中通りなど)はまだ釘留めしてないです

ダイライトパネル



現在の住宅は釘やビスが大量に使われています。2×4工法や現在の軸組工法では釘の精度が耐震性に大きく関わります。
建築途中の現場を見ると分かりますが、毎日の終業時に、しっかり片付けをされる大工さんは耐力壁などの釘の打ち忘れなども少ないように感じます。

私が建築中の現場を見た中でフチケンホームの棟梁は整理整頓が特に出来ていました。片付けがきちんとできているから、施工精度が高いとは限らないかもしれませんが、少なくとも施工が丁寧であることは想像できます。

今回、私の家を担当されている棟梁は、施工も丁寧で技術もありますが、終業時の片付けもキチっとされています。

整理整頓


躯体検査後、日を改めてJIOの外装下地の検査(屋根の防水シート、サッシ周り、スリーブの防水処理、壁の透湿防水シートの確認)がありました。


次回、これまでの施工の失敗と対応、その他、防水に関わる外装下地の確認について書きます。



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■ 旭化成建材 横浜マンション傾き事件とマイホームの耐震性の話



大手、旭化成までも
建築業界を揺るがす事件を起こしてしまいました
今回、横浜マンション傾き事件( パークシティLaLa横浜 ) はかなり大きく報道されていますが、実は、姉歯事件(耐震偽装)以降も、住友林業・積水ハウス・三井ホーム・ダイワハウス・日本ハウスHD(旧東日本ハウス)・タマホームなどで建築基準法違反や偽装などの事件が報道されてきました。

大手ハウスメーカーだから安心だということは無いと、つくづく感じます。

旭化成の事件は、 地盤が軟弱でマンションが傾いてしまったことから、たまたま発覚しましたが、 “通常であればこのくらい大丈夫”と、これまでの経験(2014年には累計6000件)からくる慢心が今回の手抜き工事に繋がったものと思います。


日本の住宅は大地震のたびに被害状況を研究し、その後、建築基準法を改正することを繰り返してきました。
その歴史を振り返ると1950年より建築基準法が制定され、耐震性に関しては1981年以降ようやく形となり、その後も耐震性向上の改正が繰り返されています。

つまり、耐震基準もそうですが、住宅の工法は日進月歩で進化しています。
その新しい手法なり、工法の進化に対して根拠から理解しているかどうか、根拠を知らなければ新しい工法の技術的な知識は身についていても、いつか肝心な部分の欠損により旭化成事件のようにマイナスに繋がってしまう可能性もあるのです。

家造りは建築士の設計に始まり、現場監督の管理の元、大工さんの作業によって建てられていきます。
その際、大工さんが新しい工法を根拠から理解しているかどうか、技術もそうですが、何よりもそれが重要だと思います。
現場で断熱材を施工する事も気密性を高めるために丁寧な施工をするのも大工さんです。
いくら素材・材料が良くても施工精度によってはまったく意味をなさないものとなります。

極端な話をすると、なぜ断熱材が必要なのか知らない職人さんが施工するのと、その断熱材の意図を理解している大工さんの施工を比べた場合、言うまでもなく、根拠を理解している大工さんの方が仕上がりが丁寧です。手抜きなどできなくなると思います。
そのためには会社レベルで定期的になぜその方法が良いのかを周知徹底させて欲しいと思うところです。


阪神大震災以降、木造の構造体に金物の取付が義務化されました。
当時ベテランで技術のある大工さんたちにとっては金物なんて無くてもそれ以上に頑丈に建ててきた方もたくさんいたと思います。
しかし、金物の義務化は決して住宅を強固にする目的ではないです。

その本当の意味を知らずに金物を付ける職人さんと、本当の意味「阪神大震災での倒壊は柱や梁などの接続部の引き抜けがあったため(特に土台と柱)、それらが抜けないようにする事と粘り目的の金物である」を理解していれば金物取り付けのミスも減ると思うのです。



私の家を担当してくださっている棟梁は、大工さんの中では若い方なのですが、MBC開発の匠の会に所属し、会社の信頼も厚い大ベテランです。私にとっては彼以上の棟梁はいないのではないかと感じています。彼に聞いたところ、MBC開発は必ず年に複数回勉強会があるとの話でした。そういった流れでグラスウール認定も取得されているようです。


私は現在マイホーム造りを進めていますが、ほとんどの方が私と同じようにマイホーム造りは初めてで、人生に1度だけの経験です。


大手である旭化成の事件の影響で私はまたチェックの大切さを感じているのですが、現場をチェックしようにも、初めてで、工法も多種多様、建築自体が分かりづらい、どこに注目して良いのかかわからないケースが多いと思います。
そういう経緯で、「大手ハウスメーカーだから施工もマニュアル化してあり安心。素材も他社にはない良い物を使っているだろう。」と、期待をして契約される方も多いと思います。

少なくとも、私はそう考えておりましたし、当初は大手ハウスメーカーに絞って選考していました。

マイホーム造りは、大手でも地元ビルダーでもコスト削減や時間短縮、施工の簡略化を理由とした“手抜き”はRC造・鉄骨造・木造と、工法に関わらず可能であるし、超有名な建築会社である旭化成の今回の事件によって、また証明されてしまいました。
横浜マンションの手抜き工事は、大きい事件に発展しましたが、他のハウスメーカー等も小さい手抜きは多々あるのではないかと感じざるをえません。


このような事例を防ぐためにも注文住宅で新築される方は大手ハウスメーカーだろうと小さな地元工務店だろうと関係なく現場に足を運ぶ事が大事だと思います。(チェックする、しないに関わらず現場に足を運ぶことは大切です。)


RC造・鉄骨造・木造の中で「構造の強さ」に関して手抜きがないかチェックしやすいのは鉄骨造・木造です。

もともと、私は“RC造神話”というか、鉄筋コンクリート住宅(RC造)こそ“最強で最高”と考えておりました。
確かに中性化に気をつけてしっかりした配筋に、適切なかぶり厚を確保したRC造であれば耐久性においては1番だと思います。家を建てる場所が川沿いや海沿いだった場合は、私も現場打ちのRC造にしていたかもしれませんが、私の土地は水害はほぼ起こりえない場所だった事と、家造りの勉強をするうちに快適性において、RC造はかなり工夫が必要である事を感じ、その点において有利な木造住宅で建てる決心をして今に至ります。



私の家は耐震等級3の設計ですが、地震大国日本で長持ちする家を考えた時に、何が大事なのでしょうか。
各ハウスメーカーに聞いても当然ながら良いことしか言いません。
鹿児島の建設会社の中には「我が社は柱が太いから地震に強いですよ。
(4寸)と、お客さんを勘違いさせるような説明をされる所もありました。
構造強度はX軸とY軸の二方向にバランスよく配置されたの量と強さで決まる。柱が4寸だろうとほぼ関係ない。)


耐震性で何が大事なのかは、阪神淡路大震災の時に、倒壊した家の原因を知ることで見えてくる事があります。



阪神淡路大震災で倒壊した住宅は
老朽化した家の倒壊もそうですが、新しい住宅でも倒壊しました。(2ヶ月程度の新築でも倒壊したケースもある)
日本木造住宅耐震補強事業者協同組合の資料によると

倒壊の原因は主に4つあるようです。

1.壁量不足
2.壁配置バランス
3.接合部の緊結不足
4.腐朽・シロアリ被害


1.壁量不足  2.配置バランス
は、設計段階で確認できるので、設計士の方に相談することで解決できます。


3.接合部の緊結不足
現在は、金物の設置が義務化されている状況なので大丈夫なのですが、問題はそれのチェックです。
また改めて書きたいと思います。


4.腐朽・シロアリ被害に関しては、さまざまな工法がありますがMBC開発の場合、現在標準仕様ではエコボロンです。エコボロンも長期的な効果も期待でき、良いと思いますが唯一、施工時の雨には注意が必要です。
私はマイトレックACQの加圧注入にしました。一階部分に関わる全ての木材が防腐・防蟻処理の加圧注入となっているので長期的な効果も期待できます。寸法安定剤も添加されているので木材の変形も少ないです。


倒壊の大きな原因がこの4つだったのであれば、これはすべて克服しなければなりません。


次回、マイホームの金物チェックに続きます。



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