■防水の話と、これまでの施工ミスとその対応について
全国的に住宅において雨漏りに関するトラブルは多いです。
特に鹿児島は台風が多いので防水・雨漏りに関する施工にも注意が必要です。
私の場合はJIOの検査の前に、一部ルーフィング(屋根の防水シート)の破れなどを発見し、補修していただきました。
MBCハウスでは屋根の防水シートは改質アスファルトルーフィングです。
一般的な防水シートよりも高性能なものになります。
屋根の防水シートは隠れて見えなくなる部分です。しかし、屋根の種類(ガルバリウム鋼板や陶器瓦やストレート)を選ぶ以上に防水において大事なポイントになります。
鹿児島の降雨強度は160mm/hにランクされます。
これは鹿児島を含め全国に5箇所しかありません。
鹿児島の建築会社であれば標準採用して当然ともいえます。
↓ルーフィング(防水シート)は下から上へ100mm以上(縦方向)重ねながら施工していく。
横方向の重なりは200mm以上は必要です。
↓一部、防水シートの破れがあり、このルーフィングは新しくやり直してありました。
↓窓ガラス(サッシ)を室内側から見た写真です。
万が一、雨水が来ても壁内に侵入させず外に排出します。
↓外から見た写真です。
↓屋根のルーフィングに続き、外壁は“透湿・防水シート”が下から順に施工されます。
サッシ周りもこの写真では見えませんが厳重に気密・防水処理してあります。
↓エアコンスリーブの防水処理です。
マイホームは人生で一番高い買い物であり、車のように数年で乗り換えるわけにはいきません。ほとんどの方にとって一生に一度、一回限りのチャンスです。
それなのに、細かくチェックされている施主のブログなどを拝見すると、小さな工務店でも大手ハウスメーカーでも、施工ミスの発見や、致命的なトラブルなど、なんらかの経験をされています。(工場で造って運んでくる大手ハウスメーカーでも同じく)
私は、マイホーム造りを進めていく過程で、残念な考えではありますが、『ミスは付きものだ』と捉えています。家造りでミス無く完成した方はおそらく気が付いてなかっただけでは?とすら思う次第です。
ミスは許されるものではありません。
場合によっては一生恨みながら住み続けなくてはならないケースもあると思います。
私はミスに対しては断固反対、手抜きなど言語道断の考えです。
けれども、今の注文住宅はたくさんの業種の方の力によって複合的に絡み合いながら造られていきます。
たくさんの方が協力して一発勝負で一つの家を造り上げていく以上、ミスの原因はいろいろ考えられます。
・下請け業者の施工技術の個体差
・各業者間の連携ミス
・現場監督さんも通常‘かけ持ち’で常時見ているわけではない事
など挙げられます。
しかし、施工を失敗していても最終的にクロスやサイディング・屋根材で大部分が隠れ、すべての家はキレイに仕上がります。
私の家でもこれまでにいくつかの施工ミス、説明不足による行き違いがありました。
現時点までのトラブルやミスを細かいものまで列挙すると
現場発泡ウレタン基礎部分に一部、施工抜け(翌日、解決)
ルーフィング一部破れ(補修済み、解決)
ホールダウン金物の位置、2箇所(下記参照)
サイディング・透湿防水シート間の通気層の遮断(現在進行形)
ホールダウン金物以外のミスは処理や対策をして問題なく改善されましたが、ホールダウン金物の2箇所は基礎と固定してあるため、どちらも予定通りにいきませんでした。
1か所はホールダウン金物の影響で、リビングの引き戸の位置が奥まってしまう事に加え、裏の収納部分の面積が減ります。(これに関しては構造強度を優先させるためにこのような事になりましたが、説明が不足していたと感じています)
2カ所目も、ホールダウン金物の影響で収納量が減ります。
(これに関してはホールダウン金物の軸を変えることで回避可能でしたが、収納が減る結果となりました)
この件に関しては、現場監督から正直に説明と、謝罪がありました。
基礎と連結されているので取り返しが付きません。正直、これまで営業マン・設計士・現場監督等、丁寧で綿密な計画を立てていたため、想定外の出来事でショックでした。
ただし、1つ救いだったのは、早く発見し、それに至る過程を含め、正直に話してもらえた事です。それと、丁寧な謝罪がありました。
謝って許される問題ではないかもしれませんが、隠蔽せずに話をしてくださった事で、これからまだ続く家造りに不安は感じることはなく、むしろ期待が持てます。
いずれにせよ、どこのハウスメーカーでも施工ミスは避けられないと思っていますが、
注文住宅の場合は、建売りと違い、施主が細かくチェック、確認できるので丁寧に施工してもらえる(手抜きなどしにくい)メリットは大きいと感じています。
ちなみに、建売りだった場合は上記の施工ミスは、隠れる部分なので(見えない)、気づくことはできません。
施主の方も、打ち合わせの段階で仕様を選ぶ際に、「家族間でしっかり決定してから伝える事」と、旭化成建材の事件もそうですが、マイホーム造りも「工期を急かさない事」もミスを防ぐポイントかもしれません。
と、言いたいところですが、この記事を書いているさなか、サイディングの通気層の施工ミスに関して雲行きが怪しくなってきました。外壁通気は現在の木造建築において、基本的な事です。この件(外壁通気工法)に関しては日を改めて書きます。
次回はついに、第一回、気密測定(中間検査)です。
私は、気密・断熱・換気にこだわってMBC開発と契約しましたが、果たしてどのくらいの数値が出るのか。

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