MBCハウスで建てる鹿児島の家(ブログ) -3ページ目

MBCハウスで建てる鹿児島の家(ブログ)

家の構造は自分なりにこだわりました。ハウスメーカー選び、家の仕様、家造りの際のトラブル、採用してよかった点、住んでみてからの感想などを正直に書きます。今後みなさんの家造りの参考になれば幸いです。


■ 土地と間取りについて



こんにちは。桜島です。

間取りは購入した土地の特徴を活かした造りにするのがベストです。今回は参考になるか分かりませんが間取りのこだわりについて書きます。



私の購入した土地は、北側道路になります。



一般的に
北道路の土地のメリットは
プライバシーが守られる(カーテン全開でくつろげる、洗濯物も干しやすい)
南面にリビングやその他の部屋など配置しやすい。

デメリットは

日当たりを考えると南側の庭を広く取らないといけない。(南側の建物の影響で日陰になるため)



そのため、私は『北道路で南下がりの土地』を探し、購入しました。(約2.3m程度南下がりで第一種低層住居専用地域)
北道路からは階段無しで自宅に入ることもでき、南側建物が2階建てでも平屋程度の高さにしかならないので日射取得のための広い土地が必要なくなります。




このような土地に建てる事となり、間取りでこだわった事が


平屋で建てる


●鹿児島市は降灰もあるので室内干しできるスペースを確保する


“洗濯物を洗う→干す→たたむ→収納する” を一連の流れでできるようにする
寝室からウォークインクローゼットを抜けて脱衣所(室内干し場)を連続させる


収納を各部屋に確保し、多めに配置する


収納を目的とした2階(ロフト)を設ける
あくまでウォーキングクローゼット等の収納を含めて『平屋で完結』させるが、2階のロフトには思い出の品や通常出し入れしない物を収納するために10畳を設ける


リビングを中心に各部屋に行けるようにする


●できるだけ扉は引戸にする


●玄関に下駄箱の他に、奥行き70cm程度の納戸兼、収納棚を設置する
(シューズクロークは玄関をキレイに保てるが、動線が遠回りになるため避けた。そもそも我が家は来客が多い方ではないため家族の利便性を優先させた)


●トイレを少し広めにする



●駐車場を3台確保する


●建物をコの字とし、プライバシーを確保する(コの字部分はウッドデッキとする)


●玄関まで車イス(万が一)でもいけるようスロープを作る


●妻が裁縫をするため、ミシン作業場をつくる
(作業スペースなので若干散らかるため、場所は来客が入らない寝室とし、専用の収納とスペースを確保する)


●日当たり確保のためハイサイドライトを確保する(トップライトは耐久性において欠けるため避けた)



●私の書斎は防音室とする
書斎は廊下を挟んで他の部屋から独立させ、窓も少なめにし『APW430トリプルガラス+内窓』のクアドラプルガラス(4重ガラス)とした。




↓の書籍は家造り(特に間取り)で参考になる点が多いと感じたので紹介します。

片づけの解剖図鑑/エクスナレッジ
¥1,512
Amazon.co.jp
住まいの解剖図鑑/エクスナレッジ
¥1,944
Amazon.co.jp


マイホーム(計画中) ブログランキングへ


■ 断熱材アクアフォームの施工

補修なしの
中間気密測定 C値=0.3という結果を受け、
今回は断熱材と、快適性を高めるためのオプションの紹介です。


私は、家造りにおいてデザインや設備以上に

長持ちする家。
地震にも強い家。
夏涼しく、冬は暖かい家。


この3つを重視し、家造りをスタートしました。

まず、家造りの勉強をして分かったことは、我が国は“モノ作り日本”として有名ですが、残念ながら家造りの分野では建築基準は他国と比べ甘く、世界に遅れを取っているということです。
特に「長持ちする家」「夏涼しく冬暖かい家」に関しては大手ハウスメーカーであっても世界的には基準に満たない“禁止レベルの設備”が日本では現在も当たり前に使われています。

木造住宅で私の重視する3項目を満たし、信頼できそうな建築会社を絞り、結果的にMBC開発と契約しました。


快適性をより高めるためにMBCハウスの標準仕様から追加したのは

窓は3重ガラス(トリプルガラスAPW430)
断熱材は現場発泡ウレタン(屋根は標準で現場発泡ウレタン)
換気システムはMBCハウスの澄麗(マーベックス社の澄家)

それと、中間気密測定だけは追加するべきだと思います(気密漏れの箇所を補修できるため)

窓に関しては予算の許す限り『性能の高い窓』にするべきだと思います。(私の契約した時の標準仕様とは違い、現在は高性能なAPW330の2重ガラスが標準仕様となっています)
それに、換気システムも澄家(澄麗)はオススメです。特に、近年のPM2.5問題で需要が更に高まることが予想されます。
評判を聞き、今となっては万代ホーム、トータルハウジング、感動、ヤマサハウス、ベルハウジング、晃栄住宅、七呂建設なども採用しているようです。
注意すべきは気密測定を必ず行うことです。メーカーもC値=1以下を推奨しています。


断熱材を現場発泡ウレタンにするメリットは『隙間なく断熱材を充填しやすい』ことです。(断熱欠損を防げる)
しかし、デメリットもあります。照明やコンセントなどの配線をあらかじめ、しっかり決めておく必要があります(場所によっては配線ごと断熱するため)



今回は、MBCハウスの断熱材の紹介です。
標準では屋根は断熱アクアフォーム、壁は高性能グラスウール、基礎断熱はカネライトフォーム(ボード状の断熱材)です。
私は壁も基礎もアクアフォームでお願いしました。
断熱材選びは断熱材の性能(熱伝導率)よりも断熱材の厚みと、断熱欠損が起こりにくい素材かどうか。これが大切だと思っています。




アクアフォームの注意すべき点は

吹き付ける場所は幅1センチ以下の隙間では施工が難しい。
(1液タイプの発泡ウレタンで補修できる)
コンセントなどの配線を事前にしっかりと決めておく。
気密パッキン部にも吹き付けてあるか確認すること。(下の写真参照)
適切な厚みが確保してあるか確認すること。
基礎に止水プレートの設置。(シロアリ対策)
気密測定の際に、壁にそってゆっくり歩けば手のひらで気密漏れを感じることができる。
(気密漏れは1液タイプの発泡ウレタンで簡単に補修できる)

 

 

 

断熱材アクアフォーム

 

 

基礎断熱アクアフォーム

床下には澄家が設置してあります。

マーベックス澄家



マーベックス澄家(澄麗)



澄家ecoハイブリッド


この銀色の物体は、室内の汚れた空気を外へ排出するための配管です。
給気はダクトレスのため、基礎内は熱・湿度調節された綺麗な空気が流れます。

澄家ダクト



アクアフォーム1

↑アクアフォームBefore (防蟻防腐の加圧注入処理がしてあれば寸法安定剤含有のため、木材の変形が少ない)
↓アクアフォームAfter アクアフォームは自己接着性があり、隙間、断熱欠損が起こりにくい。

アクアフォーム2



アクアフォーム3



現場発泡ウレタン2



アクアフォーム4

 

発泡ウレタンの会社の方は「ウレタン厚み測定器」で厚みをチェックしますが、市販で買うと高いので
ホームセンターで良さそうな棒を買ってきました。
適度な柔らかさがあり、ウレタンを吹き付けるシートを貫通することがないので、断熱材の厚さのチェックでは活躍しました。

 


現場発泡ウレタン

現場監督さんが厚みが不足していそうな所に、棒を差し込んでチェックしてくれました。
青のテープが300mmラインです。
発泡ウレタンは、屋根や基礎部分は契約した厚み以上に吹いてもらえる箇所も出てくるので計算以上の断熱性になってお得です。
(壁はボードが来るので余分な所は削られる)

屋根・壁のアクアフォームの写真をよく見ると分かりますが1液タイプの発泡ウレタンで所々、棟梁が補修してくれてます。丁寧な施工に感謝しています。

マイホーム(計画中) ブログランキングへ


MBCハウス気密測定の結果発表!(中間測定)

気密測定器


私は高気密住宅であることが必須だと思います。

高気密住宅は息苦しいと感じますか?

気密ではなく“木の呼吸”を重視する住宅のほうが良さそうに感じますか?

私も無垢材などを使用した住宅はリラクセーション効果もあり好きですが、残念ながら“木の呼吸”は起こりえません。木の呼吸とは、水分子の移動だけです。そこには木材の伸縮や反りも起こります。

その機能を求めるのであれば、エコカラットや石膏ボードの調湿機能を付加した商品の方が吸放湿の量が圧倒的に多いです。



高気密化は‘魔法ビン’ではありません。

「壁や窓の枠など、必要のない所からの隙間を防ぐ」という意味です。
意図しない場所からの隙間風は構造体を腐らせ、省エネ、健康も害します。

また、高気密住宅の最大のメリットは計画換気が設計通りに機能すること。

つまり、室内が新鮮でキレイな空気環境になります。

必要な時は、窓を開放すれば外の風も十分に感じることができます。



私の家では気密測定は合計2回行います。
1回は施工途中(中間測定)、2回目は完成時に測定します。

気密測定のJIS規定では完成時の計測が明記されています。

私も完成時にマイホームが高気密住宅か否かを判断するのですが、施工途中に測定(中間測定)することで気密漏れ部分の補修が容易となります。


MBCハウスの気密測定(中間測定)は、
C値=
0.3cm2/m2でした。
(数値が小さいほど気密性が良い)

気密結果1 気密結果2


今回の結果は高気密住宅をうたっている住宅メーカーと比較しても、かなり良い数値だと思います。
(各社以下の数値を下回るよう建てられる)

一条工務店・・・・・・・・・・・・0.59
スウェーデンハウス・・・・・0.73
セキスイハイム(木造)・・・0.99
ミサワホーム・・・・・・・・・・・5.0
住友林業・・・・・・・・・・・・・・5.0
松下孝建設(完成時)・・・・1.0
トータルハウジング・・・・・・0.9
ヤマサハウス・・・・・・・・・・1.3

基礎断熱をアクアフォームに変更したこと、窓にYKK APW430を採用したことも良い結果が出た大きな要因だと思います。
ちなみに、最近MBCハウスの窓は、APW330を標準採用としていますので、窓の気密に関しては十分だと思います。

これから本番である完成時(2回目)の気密測定に向けて素晴らしいスタートを切れたと思います。





素人が気密性能を知る唯一の手段は、C値(気密測定の数値)です。

気密化は大切だが、‘数値を追い求めすぎるのもおかしい’と話をされる専門家の方もいらっしゃいます。
しかし、私は気密測定を経験して通常の住宅のC値 2~5 程度では隙間が多すぎると体感しました。
換気システムの専門のメーカーのマーベックス社等もC値(隙間相当面積)は1以下を推奨しています。


しかし、通常の注文住宅で毎回確実にC値1以下を出すには建築会社にとっては大変な作業になります。
その影響か、近年、省エネ基準が改正され気密の確保は必要と言われながらも、気密性の到達すべき基準値が明記されなくなりました。

今回、高気密の住宅を目指して痛感しましたが私の家のC値=0.3の高気密に至るまでには現場監督の管理の下、棟梁電気屋さん、日本アクア(発泡ウレタン)などの丁寧な施工なしにはできませんでした。

気密測定をすると
明確に数値化されてしまうため、結果によっては補修をしなければならず工期も遅れてしまいます。着工棟数に躍起になる大手ハウスメーカーでは、現実的に厳しい事も納得できました。


気密漏れがないように施工するのは、当たり前の作業なのですが、丁寧な施工なしには成し遂げられません。


これまでの気密に関する記事です
↓↓↓
高気密(その1) 一条工務店の脅威
高気密(その2) 気密の維持について
高気密(その3) 鹿児島こそ健康住宅を




これから気密性維持のため調湿気密シート(ザバーンBF)の施工と、サーモグラフィによる断熱欠損部の確認をするためにJISの規定通り、完成時にも気密測定を行います。

中間測定で良い結果が出たので、完成時にもこのような良い数値が出ることを期待しています。
また完成時、C値を発表します。
MBC開発さん、高気密化に向けて今後もよろしくお願い致します。


マイホーム(計画中) ブログランキングへ