雨の日は一日中家の中にいて、本を読んでいても全く平気。
「せっかくの休みなのに、外に出ないともったいない!」とは思わない家族です。
今回の里帰り時も案の定、皆で本屋さんに行き、
下の子は村岡花子著の「たんぽぽの目」を買いました。
NHKの朝ドラ「花子とアン」で、花子が語る物語りが載っている本です。
物語りはもちろんですが、使う言葉がとても素敵。
そして、時々忘れかけていた記憶が蘇り、「そうそう!わかる、わかる!」と胸が高鳴る。この答え合わせのような瞬間がとても好きです。
子供の頃読んだことがある物語りでも、
大人になってから読むと、響くところが違ったりしませんか?
例えば『100万回生きた猫』ですが、私は大人になってから改めて読んだ時の方が大泣きました。
私の場合、実用書や自己啓発本を読むことより、
優れた童話を読む事の方がリアルに自分の為になっているような気がします。
童話というのは『子供たちの為の本』と思われがちですが、
実は、大人が子供に読み聞かせながら、改めて自分が楽しむための本なのではないかと思っています。
ドラマの中で、花子は『日本中の子供たちに楽しい物語を届けたい』という思いから児童文学の翻訳にまい進しますが、
彼女の童話は子供だけでなく、多くの大人たちの心を解し、そして、書くことによって彼女自身も癒されているのではないでしょうか。
ちなみに。
下の子は「この本を読むと心が優しくなりそう。イライラした時に読むといいかもしれない」と言っております。
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