今週は2023年キネマ旬報ベストテン入賞邦画紹介特集。
初日は第一位入賞作品。
「せかいのおきく」 阪本順治監督
阪本監督初のオリジナル脚本作品だそうです。
阪本監督と言えば過去のマイベストテンに入れた(半世界)が名作でした。
総てのピースが上手く嵌った映画(「半世界」 坂本順治監督) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら (ameblo.jp)
キネ旬一位とは驚きました。
さてどうでしょうか?
物語は安政五年の市井の人達が暮らす長屋。
三人の男女が主人公。
一人は糞尿を買い農家に売る(下肥買い)を生業にする青年。
もう一人は(紙屑買い)を生業にしている青年。
二人は元々友人です。
もう一人は女性で、寺で子供に読み書きを教えている武士の娘です。
三人は雨宿りの場所で知り合いとなります。
それぞれが日々問題や悩みを抱えながら生きているのですが、ある事件が起こります。
結果娘の父は死に、娘ものどを切られ声が出せなくなります。
塞ぎ込み部屋から出ない娘。
心配する男達。
果たして三人の行く末は?
という物語。
人々が皆貧しかった時代の青春群像劇。
別段大きなドラマもないんだけど、何故か目が離せない。
池松壮亮の飄々とした演技と、芯のある黒木華の演技が光ります。
絶賛した半世界よりは落ちるけど、何がどうかというハッキリとした良い点言えないんだけど、不思議な魅力のある映画でした。
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