原作を超える出来栄え(「こちらあみ子」 森井勇佑監督) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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今週は2022年キネマ旬報ベストテン入賞作品紹介。

 

三日目は大好きな小説の映画化。

 

「こちらあみ子」 森井勇佑監督

 

2022年キネマ旬報ベストテン 日本映画部門第4位入賞作。

 

原作は直木賞作家である今村夏子のデビュー作です。

 

勿論原作は読んでます↓

 

デビュー作だからこその熱量を感じる(「こちらあみ子」 今村夏子) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら (ameblo.jp)

 

原作は滅茶苦茶良かったから映画化は心配でしょうがなかった。

 

さてどうでしょうか?

 

主人公のあみ子はちょっと風変わりな女の子。

 

恐らく発達障害の一種を持っていて、授業もじっと聞いてられないし、他の子供とは全く違う視点で物事を観る日々です。

 

それでも優しいお父さん、いっしょに遊んでくれるお兄ちゃん、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいるお母さん(後妻)、憧れの同級生のり君、たくさんの人に見守られながら元気いっぱいに過ごしています。

 

しかしある日、お母さんの子供が流産してしまい、純粋無垢なあみこは庭にお墓を作ります。

 

その事で要約何とか上向きになってきた母の精神が壊れ、父と母は離婚する事になります。

 

兄は不良となり、父は無口になり、あみこは独り言のように一人で喋る生活となります。

 

誕生日にもらった電池切れのトランシーバーに話しかけるあみ子。

 

応答せよ、応答せよ。こちらあみ、でも誰も答えてくれません。


彼女のあまりに純粋無垢な行動は、周囲の人たちを否応なく変え ていくことになります。

 

果たして家族の行く末は?

 

という物語。

 

メチャクチャ面白かった!

 

原作を超える映画はそうはないけど、この映画は超えていると思います。

 

何とか森井監督は初監督作品だそうです。

 

そして初主演となったあみこ役の大沢一葉も天才的な演技を見せてくれてます。

 

そしてそしてあみこを活かすために、井浦新や尾野真千子が安定して良い演技を見せてくれてます。

 

今年度のベストテン入り間違いない一本です。

 

ぜひ観てみてください。

 

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そしてこちらがデビューである原作です↓