大統領を傀儡とした男(「バイス」 アダム・マッケイ監督) | 「天に月、地に山」 愛知・豊橋で日本酒なら

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大雨の午後。

 

イラク戦争はこの男のせいで起こったと言っても過言ではない実話を観ました。

 

「バイス」 アダム・マッケイ監督

 

第43代アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュ政権時代の副大統領ディツク・チェイニーの一代記。

 

彼はアメリカ史上最強の副大統領と呼ばれた男です。

 

全く興味なかった存在ですが、映画自体の評判がかなり良かったので観てみました。

 

さてどうでしょうか?

 

主人公は青春時代に酒を飲んでは暴れると言う怠惰な生活を送っていたのですが、後に妻となる恋人リンに尻を叩かれ、政界への道を志します。


型破りな下院議員ドナルド・ラムズフェルドのもとで政治の表と裏を学んだ主人公は、次第に魔力的な権力の虜になっていきます。

 

過密な労働のせいもあり体も壊し一度政治の世界からは引退するのですが、ブッシュ大統領の息子が大統領選挙に出る事になり請われて政治の世界に復帰します。


大統領首席補佐官、国防長官の職を経て、副大統領に就任した彼は、権力の殆どを自分に集中するように徐々に準備をします。


そして2001年9月11日の同時多発テロ事件が起こります。

 

大統領を差し置いて危機対応にあたり、あの悪名高きイラク戦争へと国を導いていきます。

 

果たして主人公の未来は?

 

と言う物語です。

 

ブッシュ政権の裏側がこんな滅茶苦茶だったとは始めて知りました。

 

アメリカ大統領というのは、結局傀儡でしかないんですね。

 

そして主人公を演じたクリスチャン・ベイルが素晴らしかった!

 

最近観た(フォードVSフェラーリ)の演技も素晴らしかったけど、この映画は素晴らしいを通り越して凄かった!

 

映画の為に20キロ体重を増やして、撮影のたびに5時間の特殊メイクをしたそうです。

 

天晴れ!

 

良い映画を観させて貰いました。

 

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