どんよりした午後。
スペインで話題だった映画を観ました。
「マーシュランド」 アルベルト・ロドリゲス監督
スペインのアカデミー賞であるゴヤ賞で17部門ノミネートされ、10部門受賞した作品。
本国では大ヒット映画だそうです。
物語の舞台は独裁政権だった時代の名残のある1980年のアンダルシア地方。
タイトルの(マーシュランド)というのは湿地帯という意味で、その名の通り湿地帯が物語の大半を占めます。
舞台となるアンダルシアの地方都市の祭りの日に、二人の少女の暴行遺体が発見されます。
捜査に当たるのは地元のベテラン刑事と、都会から左遷されてきた新人刑事。
この二人が事件の真相を捜査する物語。
調べていくとこの土地に元々あった悪習や貧困問題、民族問題など様々な問題が浮き彫りになります。
そして過去に何度も少女が同じ様に暴行され殺された事件があった事を突き止めます。
その裏にはとある悪の組織の影がありました。
犯人は誰なのか?
そしてこの土地に巣食う謎とは?
という内容です。
派手さこそ無いけど、ジックリ作りこまれたハードボイルドミステリーの佳作ですね。
湿地帯の陰湿な雰囲気も物語り全体のダークなトーンとマッチしてます。
地元刑事と都会の刑事のコンビはポン・ジュノ監督の傑作(殺人の追憶)ぽいし、村の雰囲気とかはデビッド・リンチの(ツインピークス)の様です。
ミステリー&ハードボイルド好きには是非ものの一本です。
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実際の未解決事件をベースにした傑作!是は絶対観ないといけない作品↓
何でも近々続編製作があるそうです。楽しみです!観てない方は此方から↓