ビジネス書コンシェルジュ -5ページ目

経営者、教育者、親が必読のモチベーション3.0セット




「どうすれば、自発的に活躍する組織が作れるのか?」

「どうすれば、人のモチベーションをあげられるのか?」

「どうすれば、志溢れる子供を育てられるのか?」


新人類といわれる最近の若者のマネジメント。

新時代のモチベーション。

成熟社会における活性組織。



これらの全ては、この3冊で解決できます!!


キーワードは、たった3つ

・内発的動機

・承認

・MBB




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①人を伸ばす力

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人を伸ばす力―内発と自律のすすめ/エドワード・L. デシ
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※人の行動の源泉、何を求めて生きるのかが見えてくる!!

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人の行動には、内発的動機と外発的動機が存在する。

行動管理をX理論で行うのか?あるいは、

Y理論で行うのかにも起因する人間の動機である。


(※詳細説明)

内発的動機:自発的な動機

外発的動機:外的要因による動機

Y理論:作業者は自発的には行動しない

X理論:作業者は内発的に行動する





外的報酬と内発的動機付けを考える際に、
外的報酬は内発的動機づけを高めそうであるが、
これは動物実験のみで支持されており、
人間の行動においては、外的報酬は内発的動機を低下させる。


報酬と内発的動機の関係には、
認知的評価理論と不平等理論のジレンマが存在する。



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●教育現場に応用

外的報酬は内発的動機を低下させるので、
学習場面に使うべきではないという理屈。


外的報酬により幅を広げて興味分野に内発的動機を
向けることが重要だという両理屈が存在する。


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●組織に応用

今までの日本マーケットはある程度の成長、販売が見えていたので、
X理論に基づく外発的動機によるマネジメントが主流であった。


つまり、能力を発揮することよりもまずは仕組みの中で上手く
機能することを求める組織が伸びてきた。理由は人に依存しないから。


でもこれからの時代は違う。マーケットは成熟化し、
商品に差別化も見られない。となると仕組みの中で回すよりも、
新しい価値の創出が一人一人の人材に求められるようになる。


すわなち、Y理論に基づく内発的動機が最も重要になるのである。
内発的動機で動く人材に外発的動機を与えると、

面白いほどにモチベーションを低下させ、

さらには外発的動機で動くようになることが、E.Lデシの論文で報告されている。


http://www.e.u-tokyo.ac.jp/~nobuta/materials2003/deci1975kamioka.pdf








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②モチベーション3.0

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モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか/ダニエル・ピンク
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※21世紀型モチベーションを生かす企業経営には必須の1冊!!

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〈モチベーション1・0〉

生存(サバイバル)を目的としていた人類最初のOS 。

〈モチベーション2・0〉

アメとムチ=信賞必罰に基づく与えられた動機づけによるOS。

ルーチンワーク中心の時代には有効だったが、21世紀を迎えて機能不全に陥る。

〈モチベーション3・0〉

自分の内面から湧き出る「やる気!=ドライブ!」に基づくOS。

活気ある社会や組織をつくるための新しい「やる気!」の基本形。



  • シンプルな仕事だったらお金を与えればいい。

    しかしクリエイティブな仕事だったら金銭的な報酬が逆効果になることもある。


  • ベストバイの元役員が編み出したアイデアがROWE(Result Only Work Environment)。

    仕事の成果さえあげればどこでいつ何をやろうが構わない、という仕事のスタイル。

    あるシステム会社で導入したところ効率が大幅に向上。他の会社でも採用されている。


    しかもこの環境に慣れた人は年収が上乗せされても転職しない傾向が強い。



  • アトラシアンというシステム会社では3ヶ月に一度「Fedex Day」を設けている。

    これは「24時間、好きなことをしていいが、その成果を必ず上げること

    (Fedexは24hoursでDeliverするから)」というもの。


    このFedex Dayから売れ筋商品が生まれることもしばしばだという。



  • ある土木会社では報酬制度として「いつ、どんなときでも同僚に対して50ドルの

    報酬を与えることができる」という制度をつくったところ大成功。

    クリエイティブな仕事においては「思いがけない報酬」がモチベーションを高めるため、

    同僚からの予期しない報酬は大きな成果をあげたという。






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    ③MBB 「思い」のマネジメント

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    MBB:「思い」のマネジメント ―知識創造経営の実践フレームワーク/一條 和生
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    ※個々の内発的動機を生かす経営、制度に必読!!

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    ドラッカーが唱えたMBOは

    Manegement by objectives and self control だった。


    しかし、過ったMBOにより組織は停滞した。

    会社の数値目標、部門目標、個人目標と落ちて来て、

    会社としてなぜその 目標を達成するのか、個人の夢や志が

    どう個人の目標にリンクしているの か。


    そんなことも含まれないMBOが今の時代の衰退企業の特徴。

    アメリカでの発表と日本の成長企業はもはや、

    内発的動機とMBBに 切り替わっている。


    そんなことも知らない組織人にやっぱ未来はないと思うのであった。


    これからの時代の流れを考えても、

    現代日本に必要な考え方である。



    ×会社の目標数字 → 部門目標数字 → 個人数字


    ○会社のビジョン ⇔ 部門のミッション ⇔ 個人の志・夢






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    Discussion

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    内発的動機からどのように志は生まれるのか?


    このモチベーションを生かす3冊セットより、

    志とは、下記で構成されていると仮説だてられた。


    ①「自己承認による自信と内発的動機」
    ×
    ②「家族承認によるイノセンスの解体」


    志を生み出す上で、まず第一に家族や他者からの承認
    に基づく自己承認による内発的動機が必要である。


    しかし、どんなに内発的動機や自信、能力があっても
    それを社会をより良くする方向に向けなければそれは
    「志」にはならない。時としてエゴにすらなる。


    社会に対する責任はどう生まれるのか?

    それがイノセンスの解体である。

    世界で起こること、社会で起こることに対する
    無罪性(イノセンス)が存在することで
    「僕には関係のないことだ。」という価値観になる。


    人は生まれながらに無罪性(イノセンス)を持っている。


    子供自身によるイノセンスの表出、
    すなわち非行などの問題行動を親が承認することで
    自分には責任があるというイノセンスの解体が生じる。


    社会的責任×内発的動機



    いずれにしても承認による内発的動機の形成・生かし方は、

    これからの時代にもっとも必要なことなのかもしれない。



    (※参考文献)

    子供の自己承認欲求と親からの期待と承認の関係性

    http://www.life.osaka-cu.ac.jp/publications/magazine/pdf/2007/11.pdf





  • 経営者の失敗


    起業後の10年後生存率は3%といわれております。


    しかし、世に出る大半の情報はこのわずか3%の

    成功にだけフォーカスした情報であります。


    米国では、事業の失敗者がMBAの講義をしたり、

    出版をしたりと後世に経営者の失敗を継承する文化があります。



    これから起業を志す、

    経営に携わる上で先人の失敗を学ぶこと、

    継承しておくことは経営者の必須条件であります。


    今回のビジネス書コンシェルジュのテーマは、

    「経営者の失敗」です。



    ※アンケート調査

    現役ベンチャー企業経営者N=15





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    ①社長失格

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    社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由/板倉 雄一郎
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    1997年 負債総額37億円を抱えて倒産を迎えた

    ハイパーネット社の代表 板倉雄一郎さんの書籍

    斬新なマーケティングをコアとするビジネスモデルで創業し、

    経営者としてのビジネスに対する才覚は間違いありません。

    ・NASDAQへの上場への道

    ・ビルゲイツとの商談

    ・韓国や米国へのビジネス展開

    などなど数々の伝説を残した経営者。

    しかしながら、失敗の理由には、

    ●組織に無理解な個人主義者

    ●銀行や法律の時代の波に巻き込まれた

    ●借り入れやキャッシュフローに対する甘さ

    などが囁かれています。


    経営者としての才覚を持ちながらなぜ失敗への道を歩んだのか?


    20代の人には知られていないかも知れないけれど、

    絶対に読んだ方がいい。という声をいただき、

    N=15のうち、12票を獲得!!




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    ②渋谷で働く社長の告白

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    渋谷ではたらく社長の告白/藤田 晋
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    いまやベンチャー企業の成功事例として代表的な

    サイバーエージェント、藤田社長。


    しかしながら一歩間違えばという大きなミスが

    本書の中に描かれています。


    経営には、「もし」や「たら、れば」は存在しませんが、

    ・株式市場の流れに対するアクション

    ・株式保有比率

    ・宇野さんへの経営権に関する発言


    など実は、企業経営者としての失敗も本書の良点。



    ベンチャー企業の成功例として読む方法以外に、

    どういう失敗が企業フェーズに隠れているかを

    学ぶためにも本書は非常に勉強になるという意見が多く集まりました。

    N=15のうち、10票を獲得!!




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    ③シリコンバレー・アドベンチャー

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    シリコンバレー・アドベンチャー―ザ・起業物語/ジェリー カプラン
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    ペン入力の小型コンピューターを開発し、

    市場にその名を馳せた創業者カプラン。


    しかしながら、競合は徹底的に潰し、拡大してきた

    マイクロソフトのビルゲイツに狙われることとなる。


    アップル、AT&T、IBMなどに囲まれ、

    吸収合併という形で自らの企業と事業を失うことになる。



    優れたアイディアや商品だけでは成功はできない。

    商品を生み出す力、商品を販売する力、だけではなく、


    組織を管理する力、市場を管理する力を経営者は持たなくては

    いけないことを本書は教えてくれるであろう、と。

    N=15のうち8票を獲得!!



    歴史の偉人に学ぶ最強の経営哲学セット


    最近偉大な経営者の方にお会いする機会が増えています。


    そんな偉大な経営者の方が大事にしている

    哲学の根本には必ず歴史に名を残す偉人がいます。




    ※ちなみにここでいう偉大な経営者とは


    ○潜在市場にたいして市場を創ってきたこと

    ○人間としての経験値が高いこと(今回は70代経営者の方々)

    ○社員が自社を誇りに働き、自分の家族すらも入社する会社

    などなど若干の個人的な好みは入っています(笑)



    そんな偉大な経営者の方に教えていただいた

    経営哲学の根本となる歴史的偉人の書籍をご紹介致します。



    【歴史の偉人に学ぶ最強の経営哲学セット】

    別名「童門冬二×司馬遼太郎セット」


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    ①上杉鷹山

    小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫)/童門 冬二
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    ②吉田松陰


    小説 吉田松陰 全一冊 (集英社文庫)/童門 冬二
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    世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎
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    ③坂本竜馬


    竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎
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    竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎
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    竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎
    ¥660
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