フランス音楽の美学を表現できる楽器 | 住友生命いずみホールのブログ

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住友生命いずみホールのパイプオルガンの仕組みについて、前回のブログでご紹介いたしました。

実は、ケーニヒ社のパイプオルガンの音色が聴けるのは、日本では住友生命いずみホールだけなんです目

 

「フランス・オルガン音楽の魅惑」シリーズのプロデューサーを務めるミシェル・ブヴァール氏は、この楽器について、以下の様に語ります。

 

「日本を代表する住友生命いずみホールの美しいオルガンは、伝 統的なフランスのオルガン制作技術の粋を集めてつくられた傑作です。

 偉大なフランス人オルガニスト アンドレ・イゾワールの協力を得て、1990年にイヴ・ケーニヒが製作したこの楽器は、古典から現代曲まで、幅広いレパートリーの演奏に適しています。」

 

©P.NIN

 

ブヴァール氏のお話では、日本にはドイツ形式の楽器が多い中、住友生命いずみホールの楽器は、フランスの響きを奏でるのに適している、とのこと。フランスのオルガン音楽には昔から「音色」を重視した「色彩性を際立たせる」特徴があり、その美学を復元できる楽器であるとも語ります。

 

ホールの楽器の魅力を深く理解し、設置・制作に関わったアンドレ・イゾワール氏の最後の弟子のお1人でもあるミシェル・ブヴァール氏に監修をお願いしているシリーズが、毎年11月に開催している「フランス・オルガン音楽の魅惑」なのです。

このシリーズは、楽器の特性を活かし、約600年におよぶフランス・オルガン音楽の歴史を3つのコンサートで辿るもの。

2021年には「ルネサンスから20世紀までの最初の旅」(M.ブヴァール出演)、2022年は「ロマン派から印象派」(T.オスピタル出演)を開催しました。

そして、3年目の今年は「シンフォニーそして現代」と銘打ち、パリ・ノートルダム大聖堂のオルガニストを務めるヴァンサン・デュボワが登場します。

楽器の持ち味を最大限に表現できるプログラムを、パリの聴衆に敬愛される名手の演奏でお届けします。ご期待ください。

 

※プログラムについて、出演のヴァンサン・デュボワについては、次回のブログでご紹介します。

 

◆フランス・オルガン音楽の魅惑 Vol.3 シンフォニーそして現代

【日時】2023年11月18日(土)16時開演

    ※14:30よりプロデューサーM.ブヴァールによるプレレクチャー実施(通訳:宇山=ブヴァール・康子)

【出演】ヴァンサン・デュボワ(パイプオルガン)

    森本瑞生、丹治 樹(打楽器)

    ミシェル・ブヴァール(お話/プロデューサー)

公演の詳細は、こちらから。