新・レセプショニスト古今東西 ③助手のお仕事 | 住友生命いずみホールのブログ

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こんにちは。レセプション・マネージャーですミニーリボン

いずみホールの改修工事も順調に進み、リニューアルオープンの日が近づいてきたなと実感する日々です。

そんな中、今回は21期卒業生有田亜希子さんを訪ねてきましたウインク有田さんはいずみホールのレセプショニストとして4年間勤務した後、現在は母校で働かれています。

 

↑相愛大学のホールにてCAMEDIA SO-570UZカメラ

 

―現在はどのようなお仕事をされていますか?

私は今、相愛大学の音楽学部で助手をしています。主に授業や試験、コンサートの準備、先生方のサポートや学生支援などを担当する、

学部内のあらゆる部署のサポート役です。今年で6年になります。

 

―具体的にはどういったサポートをされているのでしょうか?

授業や試験の準備や学生への連絡といった事務作業の他にも、例えば、大学に着いてメールを確認した後、朝一番に先生方の授業準備室を整えます。授業が始まる前に準備室で一息入れられる先生方に気持ちよく授業やレッスンを行っていただけるようにしています。

学生に対しては、先生に直接言えない事や、一人で疑問に思っている事を助手に相談してくれる時があります。そんな学生たちにアドバイスをしたり、必要であれば対処したりと、結果は目に見えないのですが、さりげないサポートで彼らが気持ちよく学生生活を送れるようになった時にはこの仕事のやりがいを感じます。

 

―どんなアドバイスをされるのですか?

音楽学部の中では、人間関係の密度が濃い分、悩んでしまう学生もいます。そんな学生にコミュニケーションの取り方や、上手く想いや質問を相手に伝えるニュアンスをさりげなく教えてあげたりですね。

中間的な立ち位置で教員と学生の穴埋めを、いかにさりげなくできるかを大切にしています。

 

―さりげなさを大切にしている?

誰も気づかないかもしれないし、助手が何をしているか分からず卒業していく学生もいると思います。でも、さりげない存在であるからこそ、学生がいつでも相談しやすくなるかなと。師弟関係でも友人関係でもない「斜めな関係」として学生に安心してもらえる場でありたいですね。自分自身も学生の時、人見知りの性格で想いを伝えることが苦手だったので、学生生活の中でいろいろあった時にそういう存在、場所があればいいなと思っていました。
 

―有田さんは人見知りという風には見えなかったですよ

いや、実はレセプショニストになろうと思ったきっかけは、昔から人見知りで会話が苦手な所を直したくて応募したんです!

 

―そうだったんですね!入ってみてどうでしたか?

正直、修行でした(笑)

でも本当によく育てていただいたという印象です。今私が持てる社会性はレセプショニストとして働く中で身に付けたものがすべてといっても過言ではありません。

どのような言葉遣いをすれば、お互いが気持ちよくコミュニケーションを取れるのか。お客様に伝える言葉ひとつのニュアンスが違うだけで上手く伝える事ができないこともあり、毎回の勤務で先輩からよく具体的な言い回しや対応方法を教えていただきました。

人と話すことに関しては、やっぱりまだ得意じゃないとは思います。ただ、どうやったらその人を思っていることが相手に伝わるかという方法は学べました。

 

―なるほど。他にもレセプショニストの経験から得たものはありますか?

人との関わり方、立ち位置の捉え方はレセプショニストで培ったものだと思いますね。

1つの仕事をしながら、別のことを気に掛ける。

学生の話もきくけど、学校という組織の状況を見ながらどうしなければいけないか判断する。それら全部を見渡した上でどのように振る舞うか判断して行動することは、レセプショニストの業務を通じて学んだものですね。

 

―助手のお仕事は視野が広くないとできないですね。

そうですね。でも、レセプショニストも視野が広くないとできないですよね。最初は大変でした。

チケットを切りながらお客様が何かお困りでないか目を配ったり、遠くのドアや連携のためにレセプショニストがどこにいるかを見ていたりするなど、自分の作業や目の前のお客様だけに集中するのではなく、客席内の様子、他部署の動きや隣の後輩の動きなど広く見て臨機応変に対応しなくてはならない。すべてのお客様が音楽を楽しめる空間を守るという目的を遂行するために、全体を観察し自分の行動を選択する。今の仕事中に何か答えを導き出したい時にも、レセプショニストの皆なら何を目的として、どう思考して、仲間にどう伝えるだろうか、とよく考えます。

 

 

―今後の目標があれば教えてください。

まだまだ見えていないところもたくさんあるので、今よりもっと穴埋めする力をあげていきたいです。誰も気付かないところをさりげなくフォローし、学生も先生方も快適に過ごせるように場を整えていきたいです。

先生方に授業やレッスンを快適にしていただくことで、学生もしっかり勉強でき、卒業してからも自力で生きる力がつけば嬉しいと思います。

 

―最後に、レセプショニストに応募しようとしている人に一言お願いします。

接客が好きな人はもちろん言うまでもないですが、人と関わることに苦手意識がある人も飛び込んでみてほしいと思います。大変なことも続ければいいことがあります!

 

インタビュー中もかかってきた電話に応対したり、学生さんのレポートを受け付けたりと幅広く目を配り仕事をこなしながらお話をしてくれました。視野の広さに更に磨きがかかっているようで感心するばかりでした乙女のトキメキお忙しい中対応してくれた有田さん、ありがとうございました!

ますますのご活躍をお祈りしていますニコニコ

 

↑大学のコンサートでは、進行表作成や先生方のスケジュール調整等の裏方もされているそうです。

 

30期生の締切は9月4日(火)、まもなくです!!

詳しい募集要項はこちら(HPブログ)でご確認ください。

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