とにかく8月は「引っ越し」この言葉につきる1ヶ月だった。
妹とその息子と私という3人暮らしだった我が家は
暑~い8月が始まった頃、妹から突然解散宣告を受けたのでした。
「私、婚約したからここを引っ越すね!
マキシちゃん、9月までに新しい家探してね~♪」
ということで、、、
「もうちょっと早く言ってもらえませんかね~!」とは思ったけども
そんなことを言っても月日は過ぎて行くばかりなので、
とにかく急ピッチで家探しをすることにした。
東京に住みはじめて13年。
すでに8回引っ越している引っ越し魔の私でも
なかなか納得のいく物件を探すのには時間がかかる。
さらに間の悪いことに、今年の8月はお盆休みも返上で働いたほど
仕事も忙しかった。
空いた時間を見つけては、物件探しに奔走する日々。
あの記録的な猛暑だった8月中旬の週末も
朝から晩まで、物件から物件へ。
琉球舞踊のお稽古でも経験したことのない
尋常じゃない汗が流れる。
炎天下の中、意識が朦朧として何度も口からこぼれそうになった
「もうなんでもいいですぅ~」という言葉をのどの奥に押し込めて
やっとのこと、いいかも!と思える物件をO区に見つけ。。。
それから、いつもテキトーな私が珍しく慎重に
朝も深夜も豪雨の日もそこに通ってみて
「うん!これならOK」とようやく契約に漕ぎ着けたのでした。
ところが、8月も終わりを告げる頃。
私の身の上にも全く予期していなかった出来事が起こり
突如として引っ越し先はあの苦労して探したマンションのある
O区からM区へと、あっけなく行き先変更。
結局、私は1日も住んだことのないマンションに
違約金として家賃2ヶ月分を支払ったというのがコトの顛末(^^;)
強制退去宣告をしたイモウトにせよ
突然引っ越し先変更宣告をしたアノヒトにせよ
「もうちょっと早く言ってもらえませんかね~っ!」
この言葉を声を大にして言いたいっ(^^;)
。。。
そしてやってきた引っ越しの日。
甥っ子「マキシちゃんも一緒にくるんでしょ?」
私「今日から別々に暮らすんだよ」
甥っ子「ぼくのお部屋に住まわせてあげる!
めだかとザリガニと一緒に住まわせてあげるから来ればいいのに」
永遠に3人では暮らすことはないとわかってはいたけど
突然あの子ともう暮らさないんだと思うと。。
ぽっかり心に穴があくという気持ちは
こういうことなんだとわかった。
新しい家に越した今も
なんだかあの子の顔がふと思い浮かんでは消える。

あ~、楽しかったな。
子供と暮らすのは楽しいものだ。
うるさいし、へんてこりんだし、わからずやな宇宙人だけど
毎日が新しい発見と、成長の感動と奇想天外な笑いに満ちていた。
あの子がもっともっと大きくなった時
一緒に暮らした時間もなかなかおもしろかったと
かすかな記憶のかけらとして残っていてくれたら嬉しい。
さてと!大量の琉球舞踊の衣装たちをどう収納しようか
格闘の日々がはじまります(^^)
by マキシ