思えば2010年11月の公演の時、お腹の中に宿ったばかりだった娘。
その子が無事に生後10ヶ月を迎え、この度、母になって初めてのステージに
立たせて頂くことになりました。
今まで自分の好きなことを自由にやってきた私にとって、
出産して子供を育てるということは、とても大きな仕事であり、
その生活リズムになかなか馴染むことができず、精一杯の毎日でした。
そしていつしか、娘中心の生活が当たり前になり、
自分のことなど本当にどうでもよくなってしまいました。
自分が出産前のように再び踊りを習うなんてまだまだ難しいな・・・
と思っていました。
そんな中、産後半年近くたって、久しぶりにお稽古場を訪れた時、
メンバーのいつもと変わらない明るい笑顔、
懸命に、かつ楽しみながらお稽古に励む姿、
そして心弾むような沖縄の音楽と踊りに引き込まれ・・・
寝不足と育児疲れで参っていた自分がパワーをもらい、
心の底から癒されたことに気がつきました。
あ~やっぱり、人の心を元気にする琉球舞踊って素敵!
やっぱり私も、また踊りたいな~!
と、目が覚めたような気持ちになりました。
そして、今年に入ってから、家族の協力のもとお稽古を再開しました。
公演のお稽古はみんなが集まり、手を合わせることが何よりも大事なのに、
やはり私はフルで参加できず、たくさんの迷惑をかけてしまいました。
それでも師匠はじめ先生方やメンバーの皆さんが、そんな自分に温かく対応してくださり、
色々な面で支え、応援してくださり、いよいよ本番を迎えようとしています。
もう声を特大にしてありがとうを言いたいです。
本番まであと十数日ですが、自信を持ってステージに立てるようしっかり練習して
伊是名の会の「一曲入魂」の精神で心を合わせて丁寧に踊りたいと思います。
出産しても踊りを続けられることへの喜びと感謝の気持ちを込めて。