カラースタイルとカールスタイルの共存 | シャンプーソムリエ関川忍のBlog

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シャンプーソムリエ創始者という立場で、ヘアケアを中心に美容に関する様々な情報を記事で書いています。
ヘアケアを突き詰めると栄養学にも発展し、現在はオーソモレキュラー療法を基本とした栄養学方面からのスキンケアやヘアケア、ダイエット情報も面白いと思います。

カラダの中と外から美肌&ヘアケアを考える

シャンプーソムリエこと関川忍です。

 

僕のブログを覗いていただきありがとうございます。

あなたにとって何か得る物があれば・・・と思って

心を込めて記事を書かせていただいております。

 

 

  今は二者択一

辞書を引けば「二者択一」をこの様に解説しています。

二つの事柄の、どちらか一方を選ぶこと。二つの選択肢のうちの一方を選ぶこと。

「択一」は用意されているいくつかの事項の、どれか一つを選ぶこと。

 

これを美容業界の薬液使用メニューで考えると一つはヘアカラーかパーマか?

そして、カール系パーマか、ストレート系パーマか?

 

をお客様は選んでいるいうか、美容師さんがチョイスしています。

 

ヘアカラーを選択すると髪のダメージが著しくなるためにパーマを提案する選択肢が今極端に減ります。

また、ヘアカラー毛に万が一勧められるパーマときたらカール系では無く、酸性ストレートとか、髪質改善とか○○トリートメントなどと言われるストレートスタイル系メニュー(縮毛矯正も含む場合もありますね。)を勧めるケースがほとんどかと思います。

 

つまり、今の美容室のメニューは二者択一で、ヘアカラーか、髪の形状変化をさせるならばストレートスタイルとなるわけです。

 

 

  偏ったヘアスタイルの提案からの脱却

ヘアカラーは今やハイトーンカラーと言われるブリーチオンカラーが美容師嬢では急激に伸びています。

その分、毛髪ダメージは著しいですよね。

 

ダメージを気にしていてはヘアカラー自体を楽しめないのでこれはこれでかわいい、綺麗を表現するには今の時代は必須にもなってきました。

そのため、極力ダメージを軽減する様々な薬剤も登場していますが、それでもハイトーンカラーは薬液を使うメニューの中ではダントツにダメージをさせてしまいます。

 

そのような背景があるために薬剤を使用したカール系のスタイルは非常に少ないですよね。

そこで、ダメージした髪を擬似的に修復させる効果を兼ね備えたストレート系のメニューが必要になってきます。

 

ハイトーンヘアカラー+トリートメント(ストレートスタイル系)がループしている様に思えます。

僕がヘアデザインを語るのは非常に烏滸がましいのですがカールスタイルもその選択肢に入れて欲しいと思います。

 

 

何故なら、そこにカールデザインの選択肢が加わることで立体的なフォルムコントロールが広がるからです。

カットやヘアカラーでは表現できない継続的性質を持ったデザインが加わるのです。

 

いいと思いませんか?

 

 

  キーワードは素材がダメージ毛であること

今直面しているのはヘアカラーでダメージが進行している髪、エイジングによって強度が落ちた髪がヘアデザインを作る上での素材ってことですよね。

 

つまり、ダメージありきの素材にヘアデザインを仕上げなくてないけないという共通問題です。

そこに対して「曲げ」のデザインを可能とする薬剤もここにきて徐々に登場し始めています。

 

少し前までは酸性系の薬剤でカールスタイルが可能となった事が大きな業界の動きかと思います。

しかし、酸性系にも限界があります。

 

そこに対して、ダメージ毛だからこそ対応が可能なトリートメントでカール形成が可能となった薬剤が今年登場しました。

それが、mirAIシリーズと言われるトリートメント剤と、fameと言われるトリートメント剤です。

 

これらは、簡単に言えば、ダメージ毛の内部に多く生成される「システイン酸」という物質に反応して「S-S結合」を再生させ毛髪の形状を固定するというこれまでのパーマの概念とは違う概念を持った薬剤たちです。

 

これまでは毛髪内部の「S-S結合」を切断し、それらの配列を毛髪を曲げてずらして、再結合させるという原理でした。

この時に切断された「S-S結合」が100%再結合するかというと、そうではありませんでした。

 

これが毛髪のダメージということになります。

ハイトーンヘアカラーはこれらをヘアカラーで壊しまくっていき、再結合させないためにハイトーンカラーの場合は不再結合のSが無数にできて、それらがシステイン酸になっていました。

 

そのため、mirAIシリーズやfameはハイトーンカラーでダメージを負った毛髪であれば再生させる材料がある毛髪なのでカール形成が可能となるのです。

 

 

  mirAIやfameは今急速に進化中

これらは業界にリリースされて1年も経っていない最新鋭の薬剤の部類に入ります。

 

まだまだ業界では知る人ぞ知る薬剤という訳です。

それぞれに特性があり、化学的理論が備わっていますし、仕上がり感もまた違いますが搭載しているエンジンはシステイン酸に反応し、「S-S結合を再生」させます。

 

酸性パーマ、そしてこれらによって先ずはトリートメントストレートが不要となります。

言い換えればトリートメントストレート(髪質改善とか○○トリートメント)の特性を備えたストレートスタイル&カールスタイルが可能となったハイブリット製品です。

 

これらはいち早くサロンで取り入れている美容師さんが様々な使い方などを研究し、毎日のように進化しています。

これらに酸性系の薬剤やノンアルカリの薬剤が加わる事でこれからヘアデザインを提案する美容師さんの選択肢を増やしていくことでしょう。

 

一般消費者の方はこれらを取りいてている美容室で是非カールスタイルに挑戦してみてください。

 

 

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