使った美容師が皆その効果に感動する処理剤 | シャンプーソムリエ関川忍のBlog

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シャンプーソムリエ創始者という立場で、ヘアケアを中心に美容に関する様々な情報を記事で書いています。
ヘアケアを突き詰めると栄養学にも発展し、現在はオーソモレキュラー療法を基本とした栄養学方面からのスキンケアやヘアケア、ダイエット情報も面白いと思います。

カラダの中と外から美肌&ヘアケアを考える

シャンプーソムリエこと関川忍です。

 

僕のブログを覗いていただきありがとうございます。

あなたにとって何か得る物があれば・・・と思って

心を込めて記事を書かせていただいております。

 

 

  髪のダメージ

近年髪のダメージ人口は増えているように感じます。

それが、ほとんどの方はヘアカラーをしているためでもありますし、更にはサイロンを使うスタイリングも考えられるのではないでしょうか?

 

それと逆境するようにヘアケア剤は進化を遂げ、毛髪や頭皮に対しての負担が少ない製品が増えてきました。

本来であれば、ホームケア製品の進化によりダメージヘアは減っても良いのですが、ヘアカラーダメージや熱ダメージはそれらではカバーしきれない位に、利用者が増えています。

 

元々日本人は黒髪でしたので、髪色を楽しむヘアデザインが普及するにつれ、髪の色を抜いて明るくする「ブリーチ」が必須となってきました。

このブリーチは毛髪のメラニン色素を化学的に漂白しつつ、それ以外の毛髪細胞も破壊しますので必要以上にダメージを与えてしまいます。

さらに、高齢化社会になるにつれて、エイジング毛といわれる老化した髪質人口も増えて来ました。

この年代になると、白髪も出てきますので白髪を隠すためにヘアカラーを行います。

老化した髪にヘアカラーを行うため、20代の髪質よりもさらにダメージしやすいため、若者の髪色を楽しむ文化や白髪を隠すニーズがこのダメージ毛人口増加に起因しているのではないでしょうか?

 

そもため、美容室では様々なダメージ回避理論や薬剤、そして器具が必要になってきました。

 

  毛髪ダメージを修復する研究

これらの毛髪内部は様々な細胞破壊が行われているといわれています。

毛髪の構成成分の80%程度はアミノ酸の集合体であるタンパク質です。

 

このタンパク質は18種類のアミノ酸が縦横と連なって構成されています。

この連なりで髪が真っ直ぐからカールまでの形状に大きな影響を与えるのが18種類のアミノ酸の一つである「システイン(S)」というアミノ酸の繋がりだと言われています。

 

これが2つつながると「シスチン」という物質になるのですが、このシステイン同士の繋がりはとても強固だと言われています。

そのため、パーマや縮毛矯正をする場合はシスチン結合をこの結合を一旦システインにバラす還元作用が必要になってきます。

 

この作業を繰り返すと一旦外したシステインは同じくシスチンに戻るかといえば、完全には戻りにくく、いつの間にかある酸化物質に変化してしまい、元のシスチンには戻れなくなります。

 

これは毛髪のアミノ酸の連なりを緩める原因になり、ダメージとか強度低下などと言われています。

さらに、これらのアミノ酸の連なりはケラチンというタンパク質を構成していますので、当然ケラチンタンパク質も変性し、脆くなっていきます。

 

また、これらに対してヘアカラーの「ブリーチ」という工程は、無差別にタンパク質を破壊しますので、パーマよりもダメージの進行は早いとも言われています。

 

そこで、これらのヘアデザインを提供する美容室側ではこのダメージ現象を軽減または、なんとか修復できないかと長年様々な研究がなされてきました。

 

 

  アミノ酸の連なりを強くする毛髪処理剤

これらの研究がすすみ、毛髪のダメージを毛髪内部から修復する原料も開発されてきました。

そして、今年その最先端の処理剤が開発されました。

 

この処理剤は美容師の大学である教育団体「SSA」が開発しました。

それが、attenna plus vigor(アテンナ プラス・ヴィガー)という処理剤です。

 

このヴィガーの特性としては毛髪中のボイドを埋めたり弾力UPですが、主に以下の3つの特性があります。

①毛髪に弾力を出す、酸化が行われるとSS架橋を形成する

②カールの固定力をアップさせる

③カールの持続性を上げる

 

ですが、これはダメージヘアの内部のアミノ酸が欠落したり、熱変性して空洞ができたところを同素材成分で埋めてくれることと、毛髪内部のアミノ酸との連なりをガッチリと固定してくれる特性があるために起こります。

 

写真のようにドロッとしたとても濃い成分ででできています。

 

成分的には

●加水分解ケラチン(羊毛)

ケラチン中のシスチン部分がS−スルフォン化システインとなっているので、そのS−スルフォン化システインが毛髪ケラチン中のシスチンから生成するS−スルフォン化システインと反応してジスルフィド結合を回復し、システイン酸の生成を抑制することが出来る低分子量の活性型の加水分解ケラチンです。

毛髪内のケラチンと反応し、毛髪のダメージ改善、柔らかい質感の付与の効果が期待できます。

 

●カルボキシメチルシステインリシン

毛髪を構成するケラチンの主要アミノ酸であるリシンとシステインを組み合わせた原料です。ケラチン繊維への浸透性が高くキューティクルを超えてコルテックスまで浸透し、ジスルフィド結合を形成することで、ケラチン繊維の補強と毛髪の構造保護に貢献します。

 

などをベースに数種類に毛髪修復成分で構成されています。

以下の写真は既に利用されている美容師さんが、ダメージヘアにヴィガーでウェーブが付くかどうかの検証をした写真です。

ヴィガーを水で5%、10%に希釈したものでのテストです。

 

ダメージ修復剤が毛髪内部から働き、アミノ酸の連なりをガッチっとすることでウェーブが出ています。

要するに、それだけ毛髪内部から毛髪を修復していると考えることができます。

 

すごいことだと思いますが、手触りなどもとても良くなるとの評判です。

このヴィガーの使い方は以下が基本となってきます。

 

これだけの効果が出るヴィガーは美容室メニューの品質をさらにアップしてくれます。

嘘のような本当の話ではあるのですが、これまでに現場の反応が良い処理剤は久々です。

 

 

 

 

 

 

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