こんにちは~!
前回の続きです。
今さらですが、この「体重を増やしたい」という相談はなかなか他人にわかってもらえない悩みだと思うんですよ。
世間では「体重を1グラムでも減らしたい」というダイエット志向が大勢ですからね。
ですから、病院で「体重を増やしたいんです!」という受診しても、胃がんとか胃潰瘍などの病気が見つからなければ、「まあ、そういう体質でしょう」で話が済まされてしまうことも多いのです。
しかし、患者さんにとっては大問題です。
「いつか私の体重はゼロKgになってしまうんじゃ・・・?」と本気で悩んでしまうくらい深刻です。
さて、病院では「異常なし」と診断されたこの状態は、東洋医学的に診たら「脾虚」に当たります。
あ、この「脾虚」は病名ではありませんよ。
あくまで「胃腸が疲れている」状態を指します。
もっとわかりやすく言うと、「胃の消化能力が落ちて食べても全然消化しないし、小腸も疲れているから栄養素をきちんと吸収できてない」となりますかね。
体重を増やしたい患者さんは少しでも体重を増やすために体に良い食材を無理して食べる傾向がありますが、元々の消化吸収能力が落ちているとせっかく食べたのに体重が増えないことになります。
それどころか、無理して食べたために脾虚が悪化し、ますます体重が減るという悪循環に陥るのです。
ではどうするかと言うと、胃腸が疲れているのですから先ずは休ませる、つまりは「食べない」ということです。
「食べない」というのは少し語弊がありますね。
全く食べないということではなく、「自分が消化できる量を小分けして食べましょう」ということです。
自分が消化できるキャパシティーが限られているのですから、その範囲で食べる量をコントロールすれば胃が苦しくなることはないでしょう。
1日3回にこだわらず、食べれそうな時間に食べればいいだけです。
(因みに私はごく少量を1日1~2食、時間を決めずに食べてます。)
あとは、胃腸の消化機能を底上げする補脾薬を飲んで体質改善をはかることも大切です。
とは言え、長年の胃腸の不調が短期間で改善する訳ではなく、数か月~年単位の服用が必要ですね。
続きます。
癒しと元気HPはこちらです