紅麹のことなど・・・② | 癒しと元気ブログ 東洋医学ってこんなに面白い!

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こんにちは~!

 

タイトルに「紅麹」というワードが入っていますが、今回のブログにはあまり紅麹は登場しないかもです。

 

さて、前回記事でうちのお店の患者さんから「漢方に紅麹って使われているんですか?」のご質問多数と書きました。

 

それに対するお答えは「漢方に紅麹は使われていませんよ。」なのですが、質問はこれで終わりません。

 

というか、むしろこっちの方が本命の質問です。

 

「漢方は紅麹と違って安全なんですか?」

 

このような質問が来るのも、件のサプリを製造しているメーカーが「○の母」とか「○イシトール」とか漢方薬でも有名なブランドだからでしょう。

 

これに対するお答えは簡単にYESかNOで答えられないほど複雑です。

 

先ず、漢方薬は多くが植物由来の生薬を使っています。

 

木の根っことか葉っぱとか樹皮とか花とか種を使っているわけですね。ニコニコ

 

そして、大部分の人が持っている「自然のものは体に良い」という間違ったイメージがあります。

 

いやいや、自然は人間にとってそんなに優しくはないです。あせる

 

薬になる植物もあれば、毒になる植物も存在します。

 

伝承によると古代中国の神農という人が周りにある植物を1個ずつ飲んでみて薬効や毒性を調べたそうです。

 

現代でいう薬の臨床試験を自分の体を張ってやったのですね。

 

(時には毒草を飲んで大変な目にあったみたいです)

 

そして、その成果は「神農本草経」にまとめられて、各生薬の薬効や使用上の注意などが事細かに記載されました。

 

神農はその中で生薬を上品・中品・下品の3つに分類し、薬効が穏やかで長く飲んでも安全な生薬と薬効は強いが長期服用はしない方がよい生薬についてきちんと言及しています。

 

要するに、「ちゃんと体質と症状を診て、適切な期間だけ使え!」ということですね。ニコニコ

 

神農にしてみたら、同じ漢方を何年間も長期服用という事態は想定外もいいところです。

 

ですから、先の質問の答えとしては、

 

「その症状と体質に合った漢方薬を必要な期間服用するのは大丈夫ですよ」

 

になります。

 

長くなってしまったので、詳細は次回にします。

 

 

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