こんにちは~!
越谷では朝から大雨が降っております。
何でも、警報級の大雨とか・・・
花粉症の患者さんにとっては花粉が飛ばないので過ごしやすいと思いますが、明日が快晴なら一転して大量飛散だろうな~
さて、前回記事で漢方薬の安全性について何とも玉虫色な記事を書いたのでブログ読者であるうちのお店の患者さんから再度質問が来ました。
「結局、漢方って安全なんですか???」
私の文章力の無さのせいでわかりにくくてすみません。
ということで、改めて漢方薬の安全性や副作用(この言い方はあまり好きじゃないですが・・・)ついて書いてみようと思います。
先ずは基本中の基本、「漢方薬とは何か?」からいきます!
漢方薬とは自然界の植物や動物、鉱物や化石などの自然の素材から作られた生薬を様々な割合で調合して、煎じ薬や散剤,丸剤、エキス顆粒に加工したものです。
日本ではエキス顆粒が主流ですね。
自然由来ですから西洋薬のように化学的に合成されたものではありません。
元々はその辺に生えている草や木だったり、山の中に転がっている石だったり、海辺に打ち上げられた貝殻だったのです。
それらを飲んでみて薬になりそうなものだけを生薬として残したのですね。
前回記事でご紹介した神農本草経には植物252種、動物67種、鉱物46種の計365品目の生薬が収載されていますが、自分が飲んでみて効いた生薬をよくこんなに見つけたな~と神農に感謝しております。
この生薬の選定作業も手あたり次第何でもかんでもという訳ではなく、外観からの連想ゲームが原点だったようです。
例えば、生薬の代表選手である「人参」は朝鮮人参の根っこなのですが、その外観が人の姿を連想させるため、全身に効くのではないかという連想から使われたようです。
そして、実際に飲んでみたら、全身の気(エネルギー)を補い代謝を活発にするという効果が認められたので何千年も生薬として使われてきたのです。
また、日本でもお馴染みの紅花ですが真っ赤な花が血を連想させ、血液に効くのではないかと思って飲んでみたら実際に血を廻らせる効果があったので現在に至るも婦人薬として重宝されています。
外観だけでなく、その重さも生薬の効果を連想させますね。
葉っぱ系の軽い生薬は体の上部や表面に効果があるのではないかと、また植物の根っこや鉱物系の重い生薬は体の上部から下部に気や血を下げることによって効果がでるのではと連想され、実際にそのように使われています。
このようにして見つけ出された生薬は単品で使われることはまれで、多くは他の生薬と組み合わされて使われるのです。
これが漢方処方であり、皆さまもお馴染みの葛根湯とか麻黄湯などの漢方薬になるのですね。
この組み合わせも適当にやっている訳ではなく、古代中国の医家達が試行錯誤して生薬の作用を増強させたり、副作用を抑制したりといった組み合わせを生み出していきました。
こう考えると、古代の医家達が必死で編み出した名方をただ使わせてもらっている私は非常に申し訳ない気がしてきます・・・
長くなってしまいましたので、次回に続きます。
癒しと元気HPはこちらです