山形県鶴岡市にあります
大日坊です。

県内最古と伝えられる仁王門、
創建は鎌倉時代と伝えられます。
 

 

湯殿山総本寺大日坊金剛院瀧水寺、本堂です。
宗派 真言宗豊山派
ご本尊 湯殿山大権現(両部大日如来)
庄内三十三観音霊場・第九番札所
札所本尊 聖観世音菩薩(庄内三十三観音霊場)
東北三十六不動尊霊場・第二番札所
札所本尊 湯殿山御瀧大聖不動明王(東北三十六不動尊霊場)
三十六童子 制叱迦童子 
 

 

由緒
大同二年(807)、
弘法大師空海上人により
湯殿山が開創されました。
天長二年(825)、
湯殿山への道が険しく
行者が難儀するため、
空海上人が大日御瀧の不動を勧請し
教王瑜伽寺を開山します。
自ら胎蔵界大日如来像を刻み
ご本尊としました。
(後に瀧水寺と改称されます)
 


湯殿山が女人禁制の時代、
女性は大日坊に参拝していました。
(道が険しく危険だったからです)
 


江戸時代には春日局が大日如来を奉納、
徳川家の祈願寺となります。


元和年中(1615~1624)、
現住慶範和尚が西国三十三番札所を勧請、
聖観世音菩薩を祀り
庄内三十三観音霊場の札所本尊となりました。
 

 

天明三年(1783)、
真如海上人が衆生済度の誓願のため、
九十六歳で土中入定され即身仏となります。
現在真如海上人は本堂内におられます。
 


明治初期の神仏分離令により
当時の住職が廃仏毀釈を拒否、
そのため殺されて
寺が焼かれてしまいます。
さらに管理していた湯殿山が没収され、
神社の管轄となりました。
(湯殿山は奪われましたが、
歴史はここに残されました。
湯殿山神社を参拝する前に
一度御法話を聴くことをおすすめします。
私が聴いた話へ移動)
 

即身仏となられた真如海上人は、
自分を掘りおこしたら
他の場所に移すように
お弟子さんに頼んでおきました。
その為焼き討ち時に無難に済みました。
(この事を予想していたようです)
 


『みちのくの
湯殿の秘奥
たらちねの
慈悲のみすがた
ここに御不動』
東北三十六不動尊霊場ご詠歌

 


『ちかひおく
あまねきみなの
みほとけに
こころをこめて
ねがへおほあみ』
庄内三十三観音霊場ご詠歌

 


大日坊の風景