山形県鶴岡市に鎮座しています
湯殿山神社本宮です。


10月中旬の湯殿山は
里より一歩早い、
一面の紅葉でした。


湯殿山神社本宮入口、
この先から撮影禁止になっています。


湯殿山神社本宮
御祭神
大山祗神、大巳貴命、少彦名神



由緒~『はちこの皇子 物語り』より
蜂子皇子が羽黒山を開いた後。
ある時皇子が眠っていると、
夢に羽黒山の神が観音様の姿で現れます。
神は多くの民を救うようにとメッセージを告げ、
八咫烏に姿を変えて
雪に覆われた大きな山に飛んでいきました。
皇子は雪融けを待ち
その山の頂目指します。

頂上にたどり着くと周囲は金色に光輝き、
まるで極楽浄土のようでした。
すると亡くなった全ての人を
あの世へ導くという阿弥陀様が
現れたそうです。


この山には夜と死後の世界を司る
月の神がいることを悟った皇子は
『月山』と名付け、
後に暮礼山月山寺を建立しました。
月山神社①


頂上を後に下り坂を進むと
皇子は光輝く場所を見つけました。
しかし道が険しくて進めません。
困っていると小さな光が現れて
導いてくれました。
たどり着いた皇子は
光に向かって一心に祈ります。

すると光は大きくなり
皇子を包み込みました。
悩みや苦しみ、
罪を焼き払い炎は天へと。



皇子が見上げると
目の前には大日様が立っていました。
皇子は差し出された火の玉と
水の玉の宝珠を授かり、
大日様を拝みます。
すると大きな岩が光り始め
お湯が湧き出しました。


大日様は光と再生の神。
皇子はこの山が
生まれ変わりの山だと悟り、
お湯が湧き出たことにちなんで
『湯殿山』と名付けました。



湯殿山神社本宮の風景