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ワインの部屋 知識があればワインはもっと美味しい❤️

出会ったワインを勉強も兼ねてちょっと深掘り。
毎日、ワイン開けるわけではないので、ないときはソムリエ/エキスパート試験対策や日本ワイン検定の話も織り込んでいきたいと思います。

今日はローヌ渓谷地方を見ていきます

アヴィニョン教皇庁

 

ローヌ渓谷地方

ブドウ栽培面積6.6万ha ワイン生産量243万hl(いずれもA.O.C.ワインのみ)

 A.O.C.ワインに限れば生産量の74%が赤ワイン。白は12%に過ぎないが増加傾向にある

A.O.C.ワインの生産量はボルドーに次ぎフランス2位

 

南北に分かれる

北部はシラーが中心、南部はグルナッシュ

ミストラルという冷たく乾燥した北風

 

北部ローヌ

ヴィエンヌからヴァランスまでの急な斜面にブドウ畑が広がる

おだやかな大陸性気候

 

主要A.O.C.

ローヌ右岸

コート・ロティ(R) 混植混醸に限りヴィオニエが20%まで認められている

コンドリュー(B)ヴィオニエ100%の白

シャトーグリエ(B)ヴィオニエ100%の白

サン・ジョセフ(RB)

コルナス(R)シラー100%

サン・ペレイ(B、発泡B)ルーサンヌ、マルサンヌをどちらか単一、またはブレンドして造られる白ワインのほか瓶内2次発酵による発泡性の白ワインがある。

ローヌ左岸

エルミタージュ(RB、VP(白のみ)) 

クローズ・エルミタージュ(RB) 

クレレット・ド・ディー(発泡rB)ただしロゼはメトッド・アンセストラルのみ

クレマン・ド・デー(発泡B)

コトー・ド・ディー(B) 

シャティヨン・アン・ディオア(RrB)

*クレレット・ド・ディ以下は生産地域は同じ

 

*上記のうちシラーに白ブドウ品種を混醸できるA.O.C.があるので下記を参照してください

ローヌ北部で問われるのは北から南の位置、ローヌ右岸なのか左岸なのか、そして品種の構成です。あとは赤のみ、白のみのA.O.C.です。それぞれを、よく整理しましょう。

 

南部ローヌ

モンテリマールの南側からアヴィニョン近辺に広がる広い丘陵地帯

地中海性気候

 

主要A.O.C.

ローヌ右岸

コート・デュ・ヴィヴァレ(RrB)

リラック(RrB)

タヴェル(r) グルナッシュ主体のロゼのみのA.O.C.

デュシェ・デュゼス(RrB)

クレレット・ド・ベルガルド(B)

コスティエール・ド・ニーム(RrB) ローヌ渓谷のワイン産地で最南端

ローヌ左岸

グリニャン・レ・ザデマール(RrB)

ラストー(V.D.N.(RrB)、R)

ケランヌ(RB)

ジゴンダス(Rr)

ヴァケイラス(RrB)

ボーム・ド・ヴニーズ(V.D.N.(RrB)、R)

シャトーヌフ・デュ・パプ(RB) 13の品種が認められている

ヴァントゥー(RrB)

リュベロン(RrB)

 

たくさんのA.O.C.がありますが、ここではそれぞれについて深く問われることはありません。

生産可能なワインのタイプを覚えましょう。

シャトーヌフ・デュ・パプで認可されている品種は間違い探しで出されます。正解の中に間違いが1つあります。見慣れない品種も多いので、認められていない品種を覚えるのもひとつの手です。

(認められていない品種例)

ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン:もともと産地でない

マルサンヌ:ルーサンヌ、マルサンヌとペアで出てくることが多いがルーサンヌは認可あり、マルサンヌだけ認可なし

他にユニ・ブラン、ヴィオニエ、カリニャンを見たことがあります。

 

次はジュラ・サヴォワ地方です。

小さい産地ではありますが特徴的な産地です。

ジュラ地方

ブドウ栽培面積2185ha ワイン生産量11.9万hl

ブルゴーニュの東側、ディジョンからは約90kmに位置する

ジュラ山脈の西側

半大陸性気候

”細菌学の父”ルイ・パストゥールはアルボアで少年時代をすごした。

アルコール発酵の原理の解明、低音殺菌法(パストゥリザション)の発見によりワイン醸造に大きな功績を遺した

 

主要ブドウ品種

白ブドウ

サヴァニャン:ヴァン・ジョーヌの原料

シャルドネ(ムロン・ダルボワ):ジュラの栽培面積の約50%を占める

黒ブドウ

プールサール:果皮が薄いため、色調が淡く、繊細なのワインとなる

トゥルソー:タンニンがしっかりして熟成向きのワインとなる

ピノ・ノワール

 

主要A.O.C.

アルボワ(RrB、VJ(=Vin Jaune)、VP(=Vin de Paille))

アルボワの村の周辺に広がるジュラ最大のA.O.C.

ジュラ地方の赤の70%はA.O.C.アルボワの赤

南部のピピュヤンは、特にコミューン名を付記しアルボワ・ピピュヤンを名乗ることができる

コート・デュ・ジュラ(RrB、VJ、VP)

レトワール(B、VJ、VP)

シャトー・シャロン(VJ)

クレマン・デュ・ジュラ(発泡rB)

マクヴァン・デュ・ジュラ(V.D.L.のRrB)

マール・デュ・ジュラ(オー・ド・ヴィ)2015年に承認されたA.O.C.

主要なI.G.P.ワイン

フランシュ・コンテ(RrB、発泡RrB)

 

ここでは、どのA.O.C.がどのタイプのワイン生産が可能かが問われます。教本順ではなく生産可能なタイプ別に並べ替えています。

 

特殊なワイン

ヴァン・ジョーヌ

ジュラ地方独特のサヴァニャンから造られるワイン。産膜酵母下で熟成させ、独特の風味と色合いとなる。ジョーヌ(黄色)という名のとおり黄色を帯びた辛口白ワイン。(表題写真参照)

製法

①サヴァニャンから白ワインを醸造

②収穫翌年から6年目の12月15日までオークの小樽で熟成、うち60ヶ月以上は産膜酵母下で熟成する。

その間ウイヤージュ(蒸発した目減り分の補充)不可

クラヴランと呼ばれる地方特有の62cl(620ml)の瓶に詰める

④収穫から7年目の1月1日以降、消費者に向けて出荷可能

 

ヴァン・ド・パイユ

①シャルドネ、サヴァニャン、プールサール、トゥルソーの4つが認可品種

すのこの上で乾燥(最低6週間、地域によって藁の上で乾燥または吊り下げて乾燥)

乾燥し重量は50%になり糖分が凝縮する

③圧搾時の糖度は320g/ℓを超え420g/ℓ未満

④少なくとも収穫から3年目の11月15日まで熟成させそのうち最低18ヵ月間は木樽による熟成

 

サヴォワ地方

ブドウ栽培面積2104ha ワイン生産量11.6万hl

スイス、イタリアと国境を接する

レマン湖の畔からローヌ川に沿いブルジェ湖の周辺を経て南はシャンベリーの南東に位置するコンブ・ド・サヴォワと呼ばれる丘陵までブドウ畑が点在

白の比率が全体の71%

 

主要ブドウ品種

白ブドウ:シャスラ

アルテス(ルーセット):キプロス島から持ち込まれたといわれている

ジャケール:サヴォワで最も栽培面積の広い品種

黒ブドウ

モンドゥーズ:タンニンがしっかりとしたスパイス、黒果実のニュアンスのある熟成能力を持つワインを産する

ガメイ

ピノ・ノワール

 

主要A.O.C.

ヴァン・ド・サヴォワ(RrB、発泡r)

セイセル(B) アルテス種からの白

 

サヴォワ地方からの出題は上記A.O.C.以外は過去問ではほとんどみられません。食事との関連でヴァン・ド・サヴォワ・クレピーはよく見ます

 

 

 

 

 

 

 

ブルゴーニュ地区&ボージョレ地区5

 コート・シャロネーズとクーショワ地区
グラン・クリュなし
フルーティーで軽やかなバランスのとれたコストパフォーマンスのよい赤と白が造られる
 
コミュナルA.O.C.が5つありますので北から順に覚えましょう。
ブーズロン (B)
ブルゴーニュのコミュナルA.O.C.で唯一アリゴテという品種からの白ワインのみがみとめられている
リュリー(RB)
メルキュレ(RB)
ジヴリ(RB)
モンタニー(B) シャルドネ100%の白ワインのみ
*北端と南端が白のみで間は赤、白となります
 
マコネ地区
グラン・クリュなし
80%が白ワイン(シャルドネ)
赤はガメイ
 
主要A.O.C.
レジョナル
マコン(RrB)
マコン+コミューン名(RrB)→地理的表示により異なる
マコン・ヴィラージュ(B)
コミュナル(B)
ヴィレ・クレッセ、プイィ・フュイッセ、プイィ・ロッシェ、プイィ・ヴァンゼル、サン・ヴェラン
*プイィ・フュイッセはブルゴーニュのコミュナルのA.O.C.で最大
 
ボージョレ地区
ガメイからの赤ワイン
北部の花崗岩土壌はとくにガメイに適する
ボージョレ・ヌーヴォーはA.O.C.ボージョレ、A.O.C.ボージョレ・ヴィラージュから造られる
多様な地質遺産が認められ2018年にはユネスコの世界ジオパークに認定されている。
 
主要A.O.C.
ボージョレ(RrB)
ボージョレ・ヴィラージュ(RrB)
ブルゴーニュ・ガメイ(R) 10のクリュ・デュ・ボージョレが名乗れるエリアに対し、複数のクリュをブレンドした場合名乗れる
 
クリュ・デュ・ボージョレ(赤)
10の村のみ村名で上級のワインを造る
サン・タムール、ジュリエナ、シェナ、ムーラン・ア・ヴァン、
フルーリー、シルーブル、モルゴン、レニエ、ブルイイ、
コート・ド・ブルイイ
ムーラン・ア・ヴァンとモルゴンは特に熟成能力に優れる
ブルイイはボージョレ地区最大(面積、生産量)
レニエは一番新しく1988年にA.O.C.に昇格した