今日はドイツの総論です
ラインガウ リューデスハイムのヴィンヤード
ドイツ(総論)
ブドウ栽培面積 10万ha(ボルドーの9割)ワイン生産量 894万hl
13の生産地域、13の生産地域の中に51のベライヒ(地区)がある
赤ワイン用ブドウ31.2% (2005年をピークに減少傾向)
かつては甘口白ワインの生産国というイメージが強かったが、近年は辛口とオフドライが主体のワイン生産国として認識
歴史
紀元前5~4世紀 ケルト族貴族が地中海のワインを輸入
:
: ローマ軍の侵入
6~7世紀 宣教団がライン川を越えてキリスト教を布教するとともにブドウ栽培を広める
1136年 ラインガウにシトー派修道院がシュペートブルクンダーを持ち込む(説)
1720年 ラインガウのヨハニスベルク修道院でリースリングの苗木が大量に植樹された
1775年 貴腐ワインの醸造が毎年試みられるようになる
1867年 ラインガウでブドウ畑の格付け
1868年 モーゼルでブドウ畑の格付け
1892年 最初のワイン法が成立
1971年 新ドイツワイン法制定
2021年1月 新しいドイツワイン法施行(格付の基準が「収穫時の果汁糖度」からEUで共通の「地理的呼称」に変わった)
P.465:食生活の変化と新世界の台頭〜文章追加 辛口やテロワール(ブドウ畑)の重視への転換
白ブドウ品種
1.リースリング 3.ミュラー・トゥルガウ 4.グラウ・ブルクンダー
黒ブドウ品種
2.シュペート・ブルクンダー 5.ドルフェンダー 9.ポルトギーザー
2000年代に入り有機農法に取り組む生産者が増えるとともにカビ菌耐性品種(PIWI)が注目されるようになった
→代表的品種に赤のレゲントがある
p.466〜p.467 主なブドウ品種
ドイツワインの地理的構成
(地理的単位の大きい順に)
13の特定ワイン生産地域(べシュテムテス・アンバウゲビート)内に42の地区(べライヒ)、
集合畑(グロースラーゲ)、単一畑(アインツェルラーゲ)
特定ワイン生産地域のほかに26のラントヴァイン生産地域がある
品質分類
A.保護原産地表示のないワイン
(1)EUワイン
・加工用ベースワイン
(2)原産地呼称のないドイツワイン
・白・ロゼ・赤ワインをブレンドすることができる
B.保護原産地表示のあるワイン
(1)地理的表示保護ワイン(g.g.A.)
・ラントヴァイン生産地域で栽培・収穫されたブドウ85%以上使用
・一部地域を除きトロッケン(辛口)、ハルプトロッケン(中辛口)のみ
(2)原産地呼称保護ワイン(g.U.)
①クヴァリテーツヴァイン
・13の特定ワイン生産地域のいずれかの1つで栽培・収穫されたブドウを100%使用
・収穫された生産地域内で醸造
・認可された品種
・補糖(シャプタリゼーション)可
・ラベルにA.P.Nr.を表示
A.P.Nr.(数字は左から検査場番号、事業所所在地、事業所番号、ロット番号あるいは樽番号、検査年)
②プレディカーツヴァイン
・補糖不可
6つの肩書き
最低アルコール度数7%
↑カビネット
↑シュペートレーゼ(遅摘)
↑アウスレーゼ(房選り)
↓ベーレンアウスレーゼ(粒選り)
↓アイスヴァイン(樹上で氷結した完熟ブドウ)
↓トロッケンベーレンアウスレーゼ(貴腐ブドウを粒選り)
最低アルコール度数5.5%
残糖値とスタイル
トロッケン 辛口
ハルプトロッケン ↑
リープリッヒ ↓
ズュース 甘口
ファインヘルプ:法的基準ないがオフドライ。酸やミネラルのバランスにより甘味が抑制されて感じる場合に使われることが多い
*p.
トロッケン??
トロッケンとは英語でドライのこと。残糖度の区分のトロッケンは”アサヒスーパードライ”のドライ。トロッケンベーレンアウスレーゼのトロッケンは”乾燥する”のほうの意味のドライ。干しブドウ状にしぼんだブドウを使うという意味です。甘いんだか辛いんだかわかりませんよねぇ・・。
スパークリングワインの分類
①ペールヴァイン(弱発泡性ワイン)
フランスのペティヤン、イタリアのフリザンテにあたる
②シャウムヴァイン、ゼクト(発泡性ワインの総称)
シャウムヴァイン 20℃で3.0bar以上、度数9.5%以上、白、赤、生産国、収穫年など異なるワインをブレンドしたベースワインを使用可
ゼクトもしくはクヴァリテーツヴァイン 20℃で3.5bar以上、度数10%以上、以下上に同じ
ドイッチャー・ゼクト ドイツ国内産のベースワイン(ラントヴァインの基準満たしたもの)から生産
ゼクトb.A.もしくはクヴァリテーツシャウムヴァインb.A. 特定生産地域で生産されたクヴァリテーツヴァインから生産
③ペットナット 一次発酵の途中で瓶詰めして炭酸をワインに溶け込ませるメトード・アンセストラルと同様の製法で醸造するスパークリングワイン
*p.472 ゼクトに関する近年の動向 文章追加
ロゼワインの分類
②ヴァイスヘルプスト
単一畑から収穫された単一の赤ワイン用品種から醸造
クヴァリテーツヴァイン以上
④ロートリング
赤、白ワイン用ブドウの混醸による
シラーヴァイン:ヴュルテンベルク産のロートリング
バーディッシュ・ロートゴルト:バーデン産ロートリング、グラウブルクンダー、シュペートブルクンダーから醸造
ブドウ畑の格付け
VDP.グローセ・ラーゲ
生産規定
グラン・クリュに相当する最上の区画
規定の品種を使用
収量制限50hl/ha以下
シュペートレーゼ以上
表記規定
VDP.グローセス・ゲヴェクスのロゴのレリーフがあるボトルに瓶詰め
醸造所名、ブドウ品種、認定畑名を記載(村名は記載しない)
トロッケン表記は必須
VDP.エアステ・ラーゲ
生産規定
プルミエ・クリュに相当する優れたブドウ畑
産地を代表する品種(交配品種、国際品種も含む)
収量制限60hl/ha以下
表記規定
醸造所名、ブドウ品種、村名と畑名を記載
辛口はクヴァリテーツヴァイン・トロッケンと記載
VDP.オルツヴァイン
村名ワインに相当
VDP.グーツヴァイン
エントリーレベルのエステーとワイン
*ここはフランスでいうどのレベルかと2番目とか3番目とかを覚えましょう。
内容については割愛している部分があるます。教本をご一読ください。赤字は覚えましょう。
2021年に施行された新ドイツワイン法についてはまだ移行期間のため内容は出ないのではないでしょうか?教本をご一読ください。
ワード
エクスレ度:ドイツの果汁糖度の計測単位。これにより収穫時のエクスレ度に応じて客観的に肩書がつくことになる
ズュースレゼルヴェ:収穫後の果汁の一部を発酵させないまま保存したもの、甘味の調整に使われる
教本本文は3Wの国である(素晴らしいwether、きれいなwoman、おいしい葡萄酒wine)で始まるのですが、ここは問われないと思います・・・。
カサブランカ・ヴァレー
チリ
ブドウ栽培面積13万haワイン生産量13.4万hl
ブドウ栽培地域 南緯27~39度までの1400kmに及ぶ
地中海性気候
主なブドウ品種
1.カベルネ・ソーヴィニョン 2.ソーヴィニヨン・ブラン 3.メルロ
*カルメネール:ボルドー品種で19世紀後半にボルドーから持ち込まれた。ボルドーでは栽培が途絶えたが天候のよいチリで生き続けた。当初メルロと思われていたが1994年にカルメネールであることが発見された
*パイス:キリスト教とともに入ってきた品種でアメリカではミッション、アルゼンチンではクリオージャと呼ばれる
歴史
16世紀半ば スペインのカトリック伝道者がパイスを植える
1851年 ”チリワインの父”シルヴェストーレ・オチャガビアがマイポ・
ヴァレー、ラペル・ヴァレー、アコンカグア。ヴァレーにボルドー
品種植える
1979年 ミゲル・トーレスがクリコ・ヴァレーにステンレスタンク、オーク
樽を設置しワイン生産
ワイン法と品質分類
SAGが原産地呼称(D.O.)を保護・監督
表示規定
当該産地のブドウを75%以上使用
品種は当該品種を75%以上使用
収穫年は当該収穫年のブドウを75%以上使用
*チリでは75%以上というのが特徴です。試験で問われるとことです。
ただし輸出向けワインはEUの基準に合わせて85%以上としている
産地
①D.O.アタカマ
ピスコの原料としてのモスカテルが栽培される
1.D.O.ウアスコ・ヴァレー
アタカマ砂漠南部に位置、フンボルト海流の影響で比較的冷涼、ソーヴィニヨン・ブランなどが栽培される
②D.O.コキンボ
③D.O.アコンカグア
5.D.O.アコンカグア・ヴァレー
カベルネ・ソーヴィニヨンやカルメネール、シラーなどが中心。
6.D.O.カサブランカ・ヴァレー
1990年代にチリで初めて開拓された冷涼な畑でシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、シラーが栽培される
7.D.O.サン・アントニオ・ヴァレー
沿岸山地の西側斜面で冷たい海風が直接吹きつける
④D.O.セントラル・ヴァレー
チリのブドウ栽培が始まった
8.D.O.マイポ・ヴァレー 首都サンティアゴに近い、カベルネ・ソーヴィニョンが50%以上
9.D.O.ラペル・ヴァレー
10.D.O.カチャポワル・ヴァレー 海風の影響なくカルメネールなどしっかりした赤ワインの産地
11.D.O.コルチャグワ・ヴァレー 伝統的にカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロが栽培される。冷涼な沿岸部に畑が広がりそーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールが増えている
12.D.O.クリコ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニョンの古木が多い
13.D.O.マウレ・ヴァレー チリ最大のブドウ産地
⑤D.O.サウス
降水量多く灌漑の必要がない。パイスの栽培が多い
14.D.O.イタタ・ヴァレー パイス、モスカテル・アレハンドリアが主だったが近年シャルドネなどが広がってきた
15.D.O.ビオビオ・ヴァレー ピノ・ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなど
⑥D.O.セカノ・インテリオル クリコ、マウレ、イタタ、ビオビオの非灌漑地で栽培したパイスとサンソーに適用される
⑦D.O.アウストラル
2011年に新らたに認定された。
ここがチリ最南だったが2018年6月さらに南のチロエ島にアルバリーニョなどが植栽され、ここがチリ最南のブドウ畑となった
*産地を北から順に覚えましょう。一番北は?とか一番南は?と問われます
*番号が飛んでいるところはいままでに設問でみたことのないものです
*上記のサブ・リージョンは覚えましょう。解説はすべて覚えましょう
ワード
・究極の栽培環境(エクストリーム・ウェザー、アルティメット・クライメット):これ以上の条件ではブドウ栽培ができない環境。近年、これを目指す栽培家が増えている
例 ウアスコ・ヴァレー(砂漠地帯)
エルキ・ヴァレー(標高2200m)
コスタ(海岸山地の山中や海に面した斜面)
オソルノ・ヴァレー(最南部のD.O.アウストラ ルに広がる産地)
・ピスコ:ブドウによる無色透明の蒸留酒
・フンボルト海流:チリ沖を流れる寒流
・2011年に従来の原産地呼称表記に付記する格好で2次的産地表示が可能となった
①コスタ(海岸に面した畑、コースタル)海風によるミネラル
②エントレ・コルディリュラス(海岸山脈とアンデス山脈の間の平地)チリワイン生産の60%を占める
③アンデス(アンデス山脈側の斜面)標高の高い畑では深く伸びたブドウの根が直接に地下水層を掴むことができる
*D.O.コスタ、D.O.アンデスについてp.460,p461に地図が追加されています

