教本本文は3Wの国である(素晴らしいwether、きれいなwoman、おいしい葡萄酒wine)で始まるのですが、ここは問われないと思います・・・。
カサブランカ・ヴァレー
チリ
ブドウ栽培面積13万haワイン生産量10.3万hl
2022年の対日ワイン輸入量は前年比10.4%減だがフランスを上回り1位に復帰
ブドウ栽培地域 南緯27~39度までの1400kmに及ぶ
地中海性気候
主なブドウ品種
1.カベルネ・ソーヴィニョン 2.ソーヴィニヨン・ブラン 3.メルロ
*カルメネール:ボルドー品種で19世紀後半にボルドーから持ち込まれた。ボルドーでは栽培が途絶えたが天候のよいチリで生き続けた。当初メルロと思われていたが1994年にカルメネールであることが発見された
*パイス:キリスト教とともに入ってきた品種でアメリカではミッション、アルゼンチンではクリオージャと呼ばれる
歴史
16世紀半ば スペインのカトリック伝道者がパイスを植える
1851年 ”チリワインの父”シルヴェストーレ・オチャガビアがマイポ・
ヴァレー、ラペル・ヴァレー、アコンカグア。ヴァレーにボルドー
品種植える
1979年 ミゲル・トーレスがクリコ・ヴァレーにステンレスタンク、オーク
樽を設置しワイン生産
ワイン法と品質分類
SAGが原産地呼称(D.O.)を保護・監督
表示規定
当該産地のブドウを75%以上使用
品種は当該品種を75%以上使用
収穫年は当該収穫年のブドウを75%以上使用
*チリでは75%以上というのが特徴です。試験で問われるとことです。
ただし輸出向けワインはEUの基準に合わせて85%以上としている
産地
①D.O.アタカマ
ピスコの原料としてのモスカテルが栽培される
1.D.O.ウアスコ・ヴァレー
アタカマ砂漠南部に位置、フンボルト海流の影響で比較的冷涼、ソーヴィニヨン・ブランなどが栽培される
②D.O.コキンボ
③D.O.アコンカグア
5.D.O.アコンカグア・ヴァレー
カベルネ・ソーヴィニヨンやカルメネール、シラーなどが中心。
6.D.O.カサブランカ・ヴァレー
1990年代にチリで初めて開拓された冷涼な畑でシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、シラーが栽培される
7.D.O.サン・アントニオ・ヴァレー
沿岸山地の西側斜面で冷たい海風が直接吹きつける
④D.O.セントラル・ヴァレー
チリのブドウ栽培が始まった
8.D.O.マイポ・ヴァレー 首都サンティアゴに近い、カベルネ・ソーヴィニョンが50%以上
9.D.O.ラペル・ヴァレー
10.D.O.カチャポワル・ヴァレー 海風の影響なくカルメネールなどしっかりした赤ワインの産地
11.D.O.コルチャグワ・ヴァレー 伝統的にカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロが栽培される。冷涼な沿岸部に畑が広がりそーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールが増えている
12.D.O.クリコ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニョンの古木が多い
13.D.O.マウレ・ヴァレー チリ最大のブドウ産地
⑤D.O.サウス
降水量多く灌漑の必要がない。パイスの栽培が多い
14.D.O.イタタ・ヴァレー パイス、モスカテル・アレハンドリアが主だったが近年シャルドネなどが広がってきた
15.D.O.ビオビオ・ヴァレー ピノ・ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなど
⑥D.O.セカノ・インテリオル クリコ、マウレ、イタタ、ビオビオの非灌漑地で栽培したパイスとサンソーに適用される
⑦D.O.アウストラル
2011年に新らたに認定された。
ここがチリ最南だったが2018年6月さらに南のチロエ島にアルバリーニョなどが植栽され、ここがチリ最南のブドウ畑となった
*産地を北から順に覚えましょう。一番北は?とか一番南は?と問われます
*番号が飛んでいるところはいままでに設問でみたことのないものです
*上記のサブ・リージョンは覚えましょう。解説はすべて覚えましょう
ワード
・究極の栽培環境(エクストリーム・ウェザー、アルティメット・クライメット):これ以上の条件ではブドウ栽培ができない環境。近年、これを目指す栽培家が増えている
例 ウアスコ・ヴァレー(砂漠地帯)
エルキ・ヴァレー(標高2200m)
コスタ(海岸山地の山中や海に面した斜面)
オソルノ・ヴァレー(最南部のD.O.アウストラ ルに広がる産地)
・ピスコ:ブドウによる無色透明の蒸留酒
・フンボルト海流:チリ沖を流れる寒流
・2011年に従来の原産地呼称表記に付記する格好で2次的産地表示が可能となった
①コスタ(海岸に面した畑、コースタル)海風によるミネラル
②エントレ・コルディリュラス(海岸山脈とアンデス山脈の間の平地)チリワイン生産の60%を占める
③アンデス(アンデス山脈側の斜面)標高の高い畑では深く伸びたブドウの根が直接に地下水層を掴むことができる