今日はスロヴェニアを見ていきましょう
スロヴェニア
ブドウ栽培面積1.4万ha ワイン生産量57.2万hl
北緯45度30分~47度(ボルドーとほぼ同じ)
日本の四国程度の国土面積
紀元前6世紀からワイン造り
単一品種のワインが主流で白が多い(67%)
主なブドウ品種
1.ランシュキ・リースリング 2.レフォシュク 3.シャルドネ
ワイン法と品質分類
P.D.O.(原産地呼称保護)
1.カコヴォストノ・ヴィノ Z.G.P.(統制保証原産地産上級ワイン)
プリモルスカ、ポウドライエ、ポウサイエの3地域の中の9地区が統制保証原産地に指定されており、このいずれかの地区のブドウを100%使用。補酸・減酸は禁止
2.ヴルフンスコ・ヴィノ Z.G.P.(統制保証原産地産最上級ワイン)
内容は1.と同じ、最大収量8000ℓ/ha、エクスレ度83以上、官能検査のポイントによる
さらに2.については遅摘みや貴腐化したブドウから造ったワインについては下記のプレディカートを併記できる
・ポズナ・トゥルガテウ(=シュペートレーゼ)
・イズボール(=アウスレーゼ)
・ヤゴドニ・イズボール(=ベーレンアウスレーゼ)
・スヒ・ヤゴドニ・イズボール(=トロッケンベーレンアウスレーゼ)
・レデノ・ヴィノ(=アイスワイン)
・アルヒヴスコ・ヴィーノ=プレミアム・アーカイブ(熟成)ワイン(エクスレ度83以上)
・スラムノヴィーノ=プレミアム・ストローワイン。葦や藁で自然乾燥させたブドウから造られる
・ヴルフンスコ・ペニーチェ・ヴィーノ=原産地呼称で保護されたプレミアムスパークリングワイン
P.G.I.(地理的表示保護)
デジェウノ・ヴィノ P.G.O.(原産地表記付きワイン)
3地域のいずれかのブドウを85%以上使用したワイン
P.T.P.(統制保証原産地産伝統的なワイン)
統制保証原産地で造られるZ.G.P.ワインの中でも、伝統的に造られているワイン
オレンジワイン
オレンジワインのパイオニアを輩出した、イタリア・フリウリはプリモルスカ地方に隣接しており、スロヴェニアでもオレンジワインを手がける生産者が増加。2012年には世界で初めてオレンジワイン・フェスティバルがスロヴェニアで開催された
ワインの産地と特徴
プリモルスカ地域
最も西の生産地区
イタリア、アドリア海に接する
赤ワインも多く造られる
近年、栽培面積でもポドラウイエを抜いてスロヴァキア最大産地となった
ここで造られるレフォシュクはクラシュキ・テランとして有名
ポドライウエ地域
最も東の生産地区
アルプス東端に接するハンガリー平原
オーストリア、ドイツの影響があり、豊かでアロマティックな白が主流
ポサウイエ地域
クロアチアと隣接
スロヴェニアで最も小さい生産地区
珍しくブレンドが多い
軽くフレッシュなアルコール控えめのロゼ、白が多い
ベラ・クライナはスロヴァキア最小の生産地区、1986年にはスロヴァキア初のアイスワインも造られた
*情報の総量は少ないですが、抑えるポイントも多いし、言葉が難しいですね