iware8940さんのブログ -6ページ目

カールおじさんの秋桜畑

ようコスモスが揺れよるのぉ。茎が折れてまわんように支えにゃ。
これを年中枯れさすなぁって…無茶苦茶や思うたけど、まぁまぁやってこれたんは、ほんまに奇跡や…。

あっおじさんだ…。 おじさん。じゃなかった。「おいちゃん」。 おいちゃんは揺れるコスモスの中に居た。風が強くて折れそうな花たちの世話をしていた。
「こないな風初めてや」
しまった、見つかるっ。

「ん?……何や」

明らかにいつもと様子がちゃう。いったい何が起こるっちゅうんや。

あれ?おいちゃん。僕に気付かないや。
それはそれで困っちゃうなぁ……。

おいちゃんの一生懸命の背中は広くてたくましかった。でも少し強情っ張りで偏屈で大人げないと思う。隠したって僕にはわかるんだ。本当は淋しがり屋なんだ。きっと………。

「よぅ!ボン!」

「はっ」

「さっきからヒトんことジロジロ見よって楽しいかぁ」

「ご、ごめんなさい!あの、答え、わかったと思うんだけど…」

「ほぉ…わかったんか」

「いや…自信は無いんだけど…」

「まっ上がれ、ここは風が強うて話も出来ん」

あれ?何だか…予想外の展開。

「ほいで、ボンの答え、聞かせてもらおうか」

「答えはたくさん。っていうか…僕が僕だけの答えとして導いたのは」

僕がそういうと、おいちゃんは初めて僕の目をまじまじ見てきた。

「そんなにジィっと見られたら言いにくいよ」

「おっそうか、すまん」
「つまり…数字は言葉ってこと」

「んっ」

「例えば川に柿がいくつか流れてきたとするでしょ。」

「ふんふん」

「それを、数える時、いっこ、にこって数えるけど、アメリカではワン、ツー、スリーでしょ」

「ふんふん」

「だから、2をに 3をさん 4をよん。なんて日本人が考えた日本語、本当は最初に考えられた読み方をそのまま僕らが使ってる。ただそれだけってことでしょ?」

「ほぉ…よくこんな短い時間で解いた。」

「ほやから言うたやおへんかぁ」

「舞子さん!」

「よぉ耳かっぽじぃて聞きなはれ、孔ちゃんの父親は稀にみる秀才…」

舞子さんは現れるなり僕と父さんの自慢話を始めた。せっかくおいちゃんも調子良くお喋りしてくれてたのに。

「くぅら!お前はほんまに行儀の悪いオナゴやな、ほんまに」

続く

http://ameblo.jp/iware8940/ 良ければ友達にも読んでもらっちゃってぇ。ちょんま。

カールおじさんの秋桜畑

僕はカワセミの住む川を眺めながら、このままおじさんのコスモス畑に行けないんじゃないのかと…半分諦めかけていた。 いち 足す いち…が、2 になるワケ…。ぼんやり川に視線を向けている。 ここは川と言っても、小川とすら呼べない小さな川だ。
ちっちゃなカワセミは緑色の羽根を朝日にきらめかせていた。そして尾よりも長いくちばしに、素早く川に飛び込んで狩った小魚をぴょこぴょこと撥ねらせていた。

「あっ柿だ…」
雪解け水で増した流れに柿がぷかぷか浮き沈みしながら流れてきた。
「へぇ…」

どっかの柿の木から、熟し過ぎて落ちたんだ…きっと。何となく一個通り過ぎるまで目で追ってると、後から後から同じくらいの柿が目の前を通り過ぎていった。
「いち、に、さん、し」
……ん?」

そう言えば、数える時は自然に口に出るもんな。
「英語だとワンツースリー………」

僕は慌てて立ち上がった。朧げに答えが見えた気がしたんだ。


ワテや…。今日こそ邪魔者はおらんやろな…。
「ヨシっおらんな」

ほな8940Hertzチューニング開始。

「おはようさん!カールでおます。最近はワテのブログ世界に忍び込んでくる妙な奴らがおりましてなぁ、発表したいことも中々出来しませんで、申し訳ない。ところで、あんさん等は解けましたか?我ながら際どい問題やと想ぅとるのも事実やねんけど、これがまた解けた時はすっきりするもんでして。だがしかぁし!そのすっきり感は、飽くまでも考え抜いて考え抜いて、とことん考え抜いてこそのものでおます。特に、勉強に疑問を抱いてる学生さん。更に!数学が何故必要なんか。何てうつむいてる諸君にはうってつけの答えでありますよって。あのボンボンより早くどなたが解決しはりますかいの…さっ今日のとこは、ここいらでおいとましましょか。 ほな、さいなら良い一日過ごしまひょ」

カールおじさんの秋桜畑

今日もいい風吹きよるのぉ…。と、いつもの調子で独り心ん中で呟いて、どないなるもんでもなし。
「さぁて、チューニングしょうかの、んあ?!」

「お邪魔しますぅ」

「お、お前!舞妓気取りの外人娘やないか!」

「失礼にも程がありますえ、仮にもこんな可愛いらしい娘つかまえて外人娘っ…やなんて」

「そないなことはどうでもエエっ。いったいどうやってココに潜りこんだんや!」

「それは内緒ですぅ」

「小生意気な娘やのぉ、とっとといなんか!」

「ちょっと、その前にひと言よろしおすか」

何や、こん娘…キツイ顔しよんなぁ…。

「なんや!」

「孔ちゃんの事どす」

「あぁ、あのボンボンのことか」

「けったいな謎解き与えて煙に巻かはって…健気なええコを騙しはったら許しまへんえ」 

「アホ、他人の家に無断で上がり込みながら、ようしゃあしゃあ喋りよるなぁ。それにあのクエスチョンはちゃんと考えれば答えはある!」

「ほんまどすかぁ?」

「ほんまや!」

「そんならぁ…答えは何どす」

「それはやな…って教えてたまるかぁっ…あ?お前ぇ…最初から聞き出す積もりやったなぁ~」

「人聞きの悪い。そないな卑怯な真似はいたしません。」

「用事はそれだけか」

「まぁ…孔ちゃん、からこうてないならええんどす。」

「お前と、あのボンボンはいったいどういう関係や」

こんお人、何から何まで煙たそうな顔しはりながら、まんざらでもない様子どすなぁ。

「どういう関係に見えますぅ?」

「姉弟やないかぁ」

「親子どす」

「かっ冗談は休み休みにせぇ。んなワケあるかぁっ」

「信じてもらわんでも構わしまへん。ついでに言うときますけど、約束は守って貰いますぇ」

「おぅ、納得する答えが出ればのっ」

「男に二言はありまへんな、」

「無い!」

「ほんなら、」

「もうええ加減、無断侵入せんとき」

「どうも失礼致しました!」

「おっオイ!」

「どっから出て行くんや、ほんまに…」

あのボンボンといい、外人娘といい、いったいどないして上がり込みよるんや…しかし。



僕、孔紀信です。舞子さん帰る早々、僕の顔を見るなり頑張って答え見つけまひょ!って手を握るんだ。舞子さんが急に積極的になったのが何故なのかは分からないけど、 凄く嬉しかった。 舞子さんと僕は血の繋がらない親子だけど、とても仲良くやってるよ。 父さん………。