褒められなくても高まる「自己肯定感」 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

私はほぼ毎週末、
絵画教室に通っています。

絵を描こうと思った最初の理由は、
友人などが殆どいない自分が、
休日を有意義に過ごすために、
趣味として始めたものでした。

けれど。

自分が心理士から田中ビネー検査を受け、
ギリギリで発達障害に該当するという、
検査結果が出てからは、
少し、絵を描く意味合いが変わってきました。

それは、この本の影響から。
発達障害と診断されてから、
それまで趣味で撮っていた写真を、
施設に配ったり、
ホームページを作成したりといった、
行動を始めた方が、
減薬して精神症状もなくなってきた、
という話が載っていて。

私は神経症レベルまでで、
精神症状は出ていないけれど、
その方のお話に感銘を受け。

「芸術家という職業につけるほどの才能ではなくても、
好きなことを徹底してやることで自己有能感が育つ」

といった内容をこの本の中に見つけた時に、
自分の自己肯定感の低さが、
自分の人生に大きな影響を与えていると感じていた私は、

「私も絵を描くことで自己有能感を高めよう!」

と決意して。
(私の中で、自己肯定感と自己有能感は同じ意味合いです)

絵を描くことは子供の頃から割と得意だったため、
最初の頃は順調に伸びていき、
絵画教室の先生からも褒められていたのですが、
1年ほど前から、生徒が集まる講評会で、
私の絵は褒められなくなってしまい。

このことは、
絵を描くことで自己肯定感を高めようとしていた私を、
かなり落ち込ませることになりました。

「先生に褒めてもらえなければ、自己肯定感が育たない」

と考えていたからです。

私は先生に、また自分の絵を褒めてもらえるよう、
新しい絵の技法を試してみたり、
先生が褒める生徒の絵をマネしてみたりと、
色んな努力を試してみました。

その結果。

昨年の12月にまた講評会で、
先生に褒めてもらうことが出来たのですが。

この後からまた、
先生に褒められることは出来ていません。

でも。

もう今の私は、
先生から絵を褒めてもらえなくても、
自分の自己肯定感を高めることが出来るのだということに、
今日、気づくことが出来ました。

それは、今日の絵画教室の講評会で、
私の描いたこの絵が、
先生に褒めてもらえないどころか、
指摘ばかり受けていた時に気付きました。


以前の私は先生から指摘を受けたら、
その事実ばかりに囚われて、
自分はダメなヤツだと落ち込むばかりで終わっていました。

けれど今日は、
絵に対する先生の指摘を、
アドバイスとして受け取ることが出来たのです。

これは、私の中で大きな違いでした。

自己肯定感の低い以前の私は、
他人からの言葉を、
あからさまな褒め言葉以外、
ネガティヴに受け取る傾向がありました。

だから先生の私の絵に対する指摘にも、
自分自身を否定されたように感じて、
落ち込んでいたのです。

けれど以前、
褒められないながらも1年間努力を続けた結果、
ちゃんと結果が出るという経験をした私は、
先生の指摘に対して、

「ここで指摘された点を修正したら、
次はもっといい絵が描けるのだ」

という風に思考が変化して、
先生の指摘をとてもポジティブに、
受け取ることが出来るようになったのです。

「先生が指摘をしてくれるのは、私が出来ると思っているからだ」

という風に。

(この思考の振り幅の極端さがASDならではでしょうか?笑)

そして、こんな考え方をするようになった私は、
もう先生に褒められなくても、
絵の指摘を受けるだけでも、
自己肯定感が上がるようになりました笑笑

以前の指摘を受けて落ち込んでいた時の私より、
こんな考え方が出来るようになった私の方が、
遥かに好き、だったりします(〃ω〃)

こんな風に考えられるようになったのは、
努力をして報われた、
あの1年間があったから。

以前の、スピリチュアルに頼っていた頃の私のように、
家の中に閉じこもって、
ポジティブ思考になるためのアファメーションばかり唱えていても、
きっとこんな思考の変化は、
私に起きたりはしなかった。
(アファメーションについて知りたい方はこちらをご覧ください)

絵が上手くなりたいという願いがあって、
行動し続けたからこそ得られた、
ポジティブ思考。

もしも、このブログを読んでくれているあなたにも、
叶えたい願いがあるのなら。

願いを叶えるためには意識だけではなく、
行動も大事なのだということを、
覚えていてね^^