私の存在価値 | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

仕事での大失敗。
大きな失敗だったとはいえ、やり直す方法も確定して取り返せる失敗を、どうしてこうも気に病むのか、自分でも不思議でした。

先輩に話したからか、、、怒って間違ったからか、、、

考えないようにしていたのですが、絵画教室の帰りの高速バスの中で、また失敗したことばかりに頭が占領されそうになったので、 
先ほどアップした、とっても嬉しかった自分のブログ記事を読んで元気を出そうとした時に、
なんでこんなにこの失敗が自分の頭を占めてしまうのか、その理由が分かりました。

この記事に、全て書いてありました。

職場で無視や仲間外れにされて傷つく自分の心を辛うじて保っていられたのは、
私はこの中の誰より仕事が出来るという、その自負があったからでした。

だから、皆んなが私を除いて実施した女子会のことで楽しそうに盛り上がっている時に、
私は1人でとてもとても仕事を頑張って、、、そして、間違えました。

私が怒って指示をだしたのは、私のことを無視する張本人の人物でした。

仕事だけが自分の存在価値だったのに、それさえ失った私はもう存在する価値は無いと、私の潜在意識は考えたようでした。

チラチラと頭の奥を掠める、

「死にたい」

という言葉は、ここから来ていたのかと、自分の顕在意識では分からなかった事実に気付いて、、、なんだか安堵しました。

さっきまで、あんなに考えないようにしようとしても浮かんできた失敗が、自分の

「私には存在する価値は無い」

という潜在意識に気付いたら、気にならなくなっていました。

そして、ただ私は失敗したことよりも、仲間外れになっている自分が悲しかったのだと知りました。

私は子供の頃から変わっていると言われ、よくイジメられていました。
一番仲が良かった子が、

「お母さんが、あなたと遊んじゃいけないっていったから」

といって私から離れていった時には、見捨てられた気がして目の前が真っ暗になりました。
そして、唯一の友達を失った私は、それから一人ぼっちになりました。
悲し過ぎて忘れるくらいに心の奥底にしまっていた出来事でした。

心が苦しくて起きてしまった今朝、私はこの苦しみから逃れようと、色んな人のブログを読みました。

心屋仁之助さんのこんな記事を読んで、じゃあ私は仲間外れにされたあの空間の中でどうすれば良かったんだろうと悲しくなって、
そして心屋さんと仲が良い、以前ワークショップに参加したことのある心理セラピストのカズ姐さんのことを思い出して、
9月から福岡で5ヶ月連続で講座があると知り、以前は参加しようと思わなかったその講座を申し込んでいました。

それからカズ姐さんの出していた

「怖れを手ばなすと、あらゆる悩みから自由になる」

という本をkindleで買って一気に読みました。

その本を読んで、私は結局他人軸で生きていたのだと知りました。

ずっと嫌いだと思っていた自分のことを、最近は好きだと思えるようになってきていました。

自分の気持ちに素直に生きてこれていました。

だから、私はもう大丈夫だと思っていました。

でも、違ったのです。

悲しすぎて思い出すと辛い心の傷は巧妙に隠したまま、
私は自分が向き合えるだけの範囲の心の傷を癒して、幸せに暮らしていたのでした。

それが、表面上だとも、気づかないまま。

「何か」があるから存在していい、と考えるのは他人軸だと、カズ姐さんの本には書かれていました。

私はダメな自分も受け入れていたつもりでした。
グレーゾーンのアスペルガーな自分も受け入れていたつもりでした。

でも、私がそれらを受け入れることが出来ていたのは、
そんな私を受け入れてくれる場所があったからでした。

職場では、そんな私を見せてはいませんでした。
「受け入れてもらえないから」

私は巧妙に、自分で自分を受け入れている風を装いながら、自分を認めてくれる他人に依存していたのです。

きっと私は、彼らが隠れアスペルガーな私を受け入れてくれなかったら、こんなに自分を認めてあげることは出来なかったでしょう。

まず、彼らが私を受け入れてくれた。
だから私は、自分を受け入れることが出来た。

これでは、自分で自分を満たしているとは言えないから、
だから、こんなに他人からの態度でメンタルがボロボロになってしまうのだ、と思いました。


私は、カズ姐さんの講座を一度受けて、私には合わないと感じていました。
私がカズ姐さんの講座を受けることを考えたら、講座のアシスタントと喧嘩になって、

「もう来ないで下さい」

と言われるイメージしか出てきませんでした。

決してお安くないし、期間も10日間あり短くない講座です。
今までも色んな講座を沢山受けてきて、それでようやく今の私になっています。
この講座で自分の奥の奥の傷が癒される保証なんてありません。

でも、何かがあるから存在していい私ではなく、
ただ存在していいと自分に言える私になってみたいと、
そんな私で見る世界はどんな風に写るのだろうと、
思わずにはいられないのです。

きっと、私はずっとグルグル同じことを考えて生きてきているのだと思います。
同じことを夢みて色んなことをやって、やっぱり失敗しているかもしれません。
でも、失敗して立っている場所は例え前と同じ場所だったとしても、
螺旋階段のように前の場所よりも少しだけ、上に行けているのだと思うのです。

だからやっぱり、ただ「ある」だけでいい私を目指して。

カズ姐さんの講座に参加してこようと思います。