大失敗から学んだこと | ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

ASD【自閉症スペクトラム】女係長 鹿島じゅんの日常生活はサバイバル!

25年以上1つの会社に健常者として勤務し、係長として人の上に立つようになった私が、
どのようにASD(自閉症スペクトラム)の特性と折り合いをつけて生活しているか、
その方法をお伝えしていきたいと思います。

ここ最近、1人の部下とよく揉めていました。
彼女の仕事が間違っていることが原因で指導しても、彼女はソッポを向くことばかり。
彼女の仕事振りを信頼出来なくなった私は、彼女がその仕事に詳しくなかったこともあり、
本来彼女と相談して進める仕事を、自分1人の知識と判断で進めていました。

そうしたら、、、1つ大きな判断ミスをしていたことが今日分かりました。
そのことが分かったのは、彼女が私の指導に納得いかず、でも私を説き伏せられるだけの知識は無かったため、
九州支社の担当者に電話したからでした。

「九州支社の方に相談したら、やっぱり係長の指導は間違ってるって言われました。
言いたい事があるなら電話してくれていいそうです」

そう言われて、私がもう一度関係する法律を確認すると、1つ大きな間違った思い込みがあったことに気づきました。
自分の間違いに気づいた私は、まず九州支社の担当者に自分の思い込みで間違ったやり方をしてしまった事を告げ、
どのような処理をしたらいいか相談しました。

「こんな時に人のせいや物事のせいにするのは見苦しいこと」

今まで生きてきて、言い訳する自分がどんなに醜いか知っていた私は、
自分の思い込みで間違った処理をした事を上司に告げ、
今まで揉めていた部下に謝りに行きました。

彼女が自分の席から同僚に、私が間違った指導をした事を話ているのが聞こえたため、
どのような事を言われるだろうかと思いながら

「すみません、私の思い込みで間違った指導をしてしまいました。
ご迷惑をおかけしました。対策は今、九州支社の担当者の方と相談中です」

と頭を下げたら、相手は淡々と応答し、
「私のミスのせいで増えた書類は私が作成します」
と私が言ったら、
「いいです、私が担当だからやります」
と言ってくれました。

正直、私のミスを指摘しにきたところまでは、昨日までと同じ態度だったので、
彼女の雰囲気が柔らかくなったことにとてもビックリしました。

私がしっかりしているより、ミスした方がいいのかな?とさえ思いました。

やったミスは本当に大きなものだったのですが、
あんなに毎日気にしていた彼女の態度が柔らかかっただけで、
失敗を悔やむ自分はいましたが、心は本当にラクになりました。

実は、これも私の人生で繰り返されるパターンです。

人と揉めて、信じられなくなって、
「自分1人の力で生きていってやる!!」
と決意した途端、
どうしても他人に頭を下げたりお願いしたりしなければいけない事態が起こります。

これは、私が自分の道から外れようとしたのを、止めてくれたのかもしれないですね。

もう、こんな思いをするのは嫌なので、
いくら相手から無視されても、
相手とコミュニケーションをとる努力はちゃんとしよう、と思いました。